1. バカラオって一体どんなもの?

ここではまず、バカラオの基本的な知識を説明していこう。実はバカラオという呼び名はスペインで使われている。全く同じものだが、イタリアの人々は「バッカラ」、ポルトガルでは「バカリャウ」と呼ばれている。それではバカラオとはどんなものなのだろうか。
タラの塩漬け
バカラオはタラを塩漬けし、さらに天日干しをしたものを指す。バカラオの魅力は保存がきくことである。そのため、船での長旅などに持ち込まれることが昔から多いのだ。タラがよく獲れる場所だけではなく、遠くはブラジルでも食べられているというから驚きである。日本では主に北欧、とくにノルウェーなどから多くを輸入しているという。バカラオには種類があり、料理名も含めると何十種類もあるのだ。バカラオは日本では珍しいため、名前を知らないという人もいるだろう。しかし現在では日本でバカラオを製造しているところもあり、興味がある人は手に入れやすくなってきている。
2. バカラオを用いた料理にはどんなものがある?

バカラオがタラの塩漬けを天日干ししたものであることはわかった。それではそのバカラオを使った料理はどんなものがあるのだろうか。ここではバカラオの料理などを紹介していこう。
バカラオ アル ピルピル
スペイン料理として有名なのが、バカラオ アル ピルピルだ。特徴的な名前だが、実はこのピルピルとはソースが沸騰するときの音を表現したもの。バカラオは塩漬けになっているので、料理に使うときは塩抜きをしなくてはいけない。この塩を抜きすぎてもよくないので、調整が難しい。料理自体はいたってシンプル。にんにくと鷹の爪をオリーブオイルで炒め、そこに塩抜きしたバカラオを並べてじっくりと加熱するだけ。バカラオから出るゼラチンとオリーブオイルを乳化させて作ったソースをかけて完成だ。タラの素材の味を楽しめる一品である。
バカリャウ ア ブラシュ
バカリャウ ア ブラシュは、バカラオを使った料理の中でも定番だといわれている。ポルトガルで食べられている料理であり、バカラオを細かくほぐして極細のフライドポテトと一緒に炒め、卵でとじて完成だ。
ボリーニョシュ デ バカリャウ
こちらもポルトガル料理で、カフェなどでも気軽に食べられるコロッケだ。バカラオの風味を堪能できるのが魅力である。
アホーシュ デ バカリャウ
それだけで塩気のあるバカラオは、リゾットにもぴったり。もともと塩分があるので、にんにくなどのシンプルな味付けだけでよいのも手軽である。
3. ノルウェー料理を自宅で再現!バカラオのトマト煮込み

バカラオは塩漬けになっているので、料理初心者でも味付けの心配が少ない。そのためいろいろな料理に挑戦しやすいのがポイントである。しかもバカラオを使った料理をゲストに出したら、とてもオシャレに見えるだろう。そこでここではデイリー向けの料理、バカラオのトマト煮込みのレシピを紹介したい。
じゃがいもや野菜を使ってボリュームUP
バカラオのトマト煮込みは、じゃがいもや玉ねぎ、パプリカを合わせてボリューム感を出すのがよい。まずはバカラオの塩分を抜き、よく水分をとろう。次にオリーブオイルをひいた鍋にカットした野菜を入れて、そこに一口サイズにカットしたバカラオを入れる。さらにカットトマトに黒オリーブを入れていこう。顆粒コンソメなどを入れたら、ふたをして火にかける。しばらくしたらふたをあけ、塩・コショウで味付けをして全体を混ぜよう。器に盛り付け、パセリを散らしたら完成だ。
結論
ここではバカラオとは一体どんなものなのかを解説し、さらにバカラオを使った料理やレシピなどをまとめてきた。バカラオは日本でもなじみのあるタラの塩漬けを天日干しにしたもの。最近は日本でも手に入れることができるので、ぜひ料理に活用してみてほしい。
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