1. ししとうの冷凍の仕方やコツ

ししとうは冷凍保存が可能な食材である。ここでは、実際にししとうを冷凍保存する方法やコツを紹介していく。
<茎を切り落とす>
一番最初にすることは、ししとうの茎を切り落とす作業である。この時に切り落とすのは茎だけにして、ヘタはしっかりと残しておくようにする。ヘタを切り落とすと断面から乾燥してしまい傷んでいくため、注意が必要である。
<種は残したままでよい>
冷凍保存する際にも、ししとうの種は取り除かずにそのままで問題ない。
<水で洗う>
次に、ししとうを水でキレイに洗っていく。そのあとに、ペーパータオルなどで水分を拭き取っておく。
<冷凍する>
ししとうを冷凍用保存袋に入れて、冷凍する。大きめの冷凍用保存袋を用意して、ししとうがなるべく重ならないように気をつけながら入れていき、極力空気を抜いた状態でふたを閉めるように心掛けるとよいだろう。
冷凍前にやっておきたいこと
<辛いししとうの見分け方>
本来ししとうは辛くはないが、何本かに1本辛いししとうが混ざっているいることがある。見た目で辛いししとうを判断することは容易ではないので、参考程度にしてもらいたい。辛いししとうは通常のものと比べて、形が少しいびつであることが多い。これはししとうの成長段階で天候不良などでストレスを受けた場合に、形がいびつになることと辛味成分を作る遺伝子が活発に働いてしまったためだと考えられている。
2. 冷凍ししとうの解凍や調理のコツ

上記の方法で冷凍したししとうの、解凍や調理のコツを紹介していく。
冷凍保存しておいたししとうを調理する場合のポイントがあるので、紹介していきたい。せっかく冷凍保存して1ヶ月間日持ちしたししとうを大切に扱っていくためにも、ぜひ留意してもらいたい。
<半解凍の状態で調理していく>
冷凍ししとうは、完全に解凍することなく使うことをおすすめする。その理由は、完全に解凍してしまうと水分が出てくることでベチャベチャなししとうになってしまうからである。
<具体例>
具体的には、冷凍ししとうは常温に1分間程度置いておくことで、包丁や竹串が入る程度には解凍される。その半解凍の状態で包丁や竹串などで切れ目を入れて、調理することをおすすめしたい。そうすることで、水分が出やすくなる前に調理ができるので、美味しいししとうが味わえるということに繋がる。
3. 冷凍ししとうを使ったおかず

冷凍ししとうが美味しく食べられる料理を、いくつか紹介していく。
冷凍ししとうの天ぷら
<材料>
冷凍ししとう、てんぷら粉、揚げ油、塩
<作り方>
冷凍ししとうを常温で1分間解凍してから、包丁で切れ目を入れるか竹串で数ヶ所さしておく。揚げ油を熱して、ししとうにてんぷら粉をまぶして揚げる。熱いうちに塩をふりかけたら、完成となる。
冷凍ししとうの煮浸し
<材料>
冷凍ししとう、えのき、めんつゆ、水、和風出汁の素
<作り方>
冷凍ししとうを常温で1分間解凍してから、包丁で切れ目を入れるか竹串で数ヶ所さしておく。えのきは端を切り落として、ほぐしておく。鍋にめんつゆと水を煮立てて、和風出汁の素を加えてから、ししとうとえのきを入れて煮たら完成。
冷凍ししとうの味噌炒め
<材料>
冷凍ししとう、豚肉、サラダ油、味噌、酒、みりん、砂糖
<作り方>
冷凍ししとうを常温で1分間解凍してから、包丁で切れ目を入れるか竹串で数ヶ所さしておく。味噌、酒、みりん、砂糖を混ぜて、合わせ調味料を用意しておく。フライパンにサラダ油をひいて、ししとうと豚肉を炒める。合わせ調味料を加えて、味がなじんだら完成。
ししとうのしりしり
<材料>
冷凍ししとう、卵、ゴマ油、和風出汁の素、醤油、塩コショウ、かつお節
<作り方>
冷凍ししとうを常温で1分間解凍してから、包丁で切れ目を入れるか竹串で数ヶ所さしておく。卵は、溶きほぐしておく。フライパンにゴマ油をひいて、ししとうを炒める。和風出汁の素、醤油、塩コショウで味を調えて、卵を回し入れてサッと混ぜ合わせる。最後にかつお節をちらしたら、完成となる。
結論
本記事では、ししとうの冷凍保存方法と美味しく食べるコツを紹介してきた。いくつかおすすめしたいレシピを挙げているので、ぜひ参考にしてもらいたい。なかなか食卓のメイン食材になることが少ないししとうだが、これを機に鮮やかな緑色を活かして食卓を賑わせる食材となってくれることを願いたい。
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