1. ホタテの砂抜きは必要?

ホタテを食べるときに気になる砂抜き。アサリやハマグリは砂抜きをしてから使ったことがあっても、ホタテの砂抜きについては知らない人も多いのではないか。ホタテは基本的に砂抜きは必要がないとされているが、その理由について解説していこう。
秘密は養殖方法
ホタテは養殖されたものも多く販売されている。以前の養殖方法では海底で育てていたために、ホタテに砂が多く入るのがネックだったという。しかし、現在主流の養殖方法「耳吊り方式」で、それが解決できるようになったのだ。耳吊り方式とは字のとおり、ホタテを繋いで長くしていく方法をいう。ホタテ貝に穴を開け、その穴からひもを通して吊るす。その数は1000本にもなるというから驚きだ。こうすることでホタテが貝の中に砂利を吸い込むことなく成長し、生産性が上がったのだ。つまりこれがホタテを購入して砂抜きをしなくてよい最大の理由なのである。
2. 天然のホタテは砂抜きが必要?砂抜きの方法とは

ホタテが育つ環境は砂利を吸い込みにくいため、基本的には砂抜きが不要だ。しかし天然のものは砂抜きが必要な場合も。そのときにはアサリと同じ方法で砂抜きをしよう。
ホタテの砂抜き方法
貝類は生息している海水と同じ状態を作ると砂抜きをしやすくなるため、3%の濃度の塩水を作ろう。そこにホタテを入れて、上からアルミホイルをかぶせる。とくにホタテは海底に生息をしているためこうすることによって光を遮り、海中と同じ状態を作るのだ。そのうちホタテが砂を吐き出す。このときに気を付けたいのが温度だ。ホタテが生息している水温は5〜22℃である。ホタテは青森や北海道で多く採れることからも、冷水を好む貝であることがわかるだろう。比較的冷たい水の中にホタテをおき、海底のような暗い状態を作ると砂抜きができる。
3. 砂抜き不要!ホタテのおかず5選

焼いても煮ても美味しいホタテは、レシピもたくさんある。料理初心者はホタテを使った料理は難しそうだと避けてしまうことも。しかし、実はホタテは旨みが出るので味付けも簡単なのだ。ここではホタテを使ったレシピを5つ紹介していくので、ぜひマスターしてほしい。
ホタテ&梅のカルパッチョ
洋酒のつまみとしても美味しいカルパッチョは、ホタテに梅を合わせて上品に仕上げよう。軽食のおかずとしてもぴったりだ。梅風味のドレッシングは酸味が強いので、食欲をそそる。和風テイストにしたい場合はネギなどをのせてもよいだろう。
ホタテとじゃがいものバター醤油炒め
じゃがいもは一口サイズにし、あらかじめ電子レンジで軽く温めておこう。ホタテに薄く小麦粉をまぶし、フライパンで焼いて取り出す。その後はフライパンにバターを溶かし、玉ねぎ、じゃがいもの順番で炒め、最後にホタテを入れてから醤油を回し入れ、味を調えたら完成だ。
ホタテオムレツ
ふわふわのオムレツは子どもも大好きだ。卵の白身をメレンゲ状にしたら、貝柱と黄身を入れて混ぜる。フライパンで焼き、ソースをかけたらできあがり。
ホタテ&エビの白ワイン風味
名前に反して簡単に作ることができるホタテのレシピ。耐熱皿にホタテとエビを並べ、そこに白ワインをかけて、上にバターをのせるだけ。あとは電子レンジに入れて温めれば完成だ。バターにはあらかじめパセリを混ぜておくと、彩りがキレイである。
ホタテのフライ
家族で食べられるホタテのおかずレシピがこれだ。まず、スライスした生ホタテでスモークサーモンをサンドする。表面に小麦粉をふったらマヨネーズを塗り、あらかじめ油で炒めてカリカリにさせておいたパン粉をまぶそう。トースターで焼いたら完成する、ホタテの時短レシピである。
結論
ここではホタテには砂抜きが必要なのかどうか、という基本的な解説をしてきた。ホタテは砂抜き不要であることが多く使いやすい。いろいろなレシピを作ることができるので、料理が得意ではないという人にもおすすめの食材である。ゲストが来るときにも、重宝するだろう。
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