1. くるみはなぜローストするの?
料理やお菓子に使う場合はくるみはローストすることが多い。しかし、肉などの生ものと違いくるみは生のまま食べても腹を壊すことがなく、海外では生のくるみが食べられることも多い。ここでは、なぜくるみをローストするのかという基本的な疑問にお答えしていく。
ローストすると美味しくなる
ローストする最大のメリットはくるみが美味しくなるという点だ。生のくるみには水分が含まれており、食感もしっとりしている。しかし、ローストすることでくるみに含まれる水分が抜けカリッとした食感に変化する。また、ローストすることで表面が焼けるため香ばしさが増す。くるみの香ばしい風味とカリッとした軽い食感はローストしたから生まれるといえる。
ローストすると保存しやすくなる
食品を保存するうえで重要となるのが含まれる水分量だ。一般的に水分が多く含まれる食品は日持ちせず傷みやすい。生くるみも水分が含まれているため、そのままではあまり日持ちがしない。しかし、ローストによって含まれる水分量を減らせば保存期間をのばすことができる。
ローストすると栄養素の量が変化する
ローストすることでくるみに含まれるポリフェノールが増えることが分かっている。一方で、くるみに多く含まれるビタミンの中には熱に弱いものもあり、ローストすることで分解され少なくなってしまうというデメリットもある。栄養面からすると、くるみをローストすることは必ずしもよいとはいえない。
2. くるみをローストする方法
くるみのローストというとオーブンを使った方法を考えてしまうが、それ以外にもローストする方法はある。家にある調理器具をうまく活用してくるみをローストしてみよう。
オーブンでくるみをローストする
オーブンでローストする場合、あらかじめオーブンを予熱しておく必要がある。そのため、ほかの方法と比べて時間がかかってしまうが、カリッと香ばしくローストすることができる。オーブンを150~160℃に予熱したら10~15分ほど焼く。ちなみに、天板にくるみを並べるときは重ならないよう注意しよう。
トースターでくるみをローストする
トースターは何も入れていない状態で2分ほど加熱し予熱状態にしておく。そこにくるみを入れて1分ほど加熱する。すぐに取り出さず、10分ほど放置すればくるみの水分がほどよく抜けてローストした状態になる。
レンジでくるみをローストする
レンジでカリッとさせるのは難しいのだが、やり方を工夫すればローストすることができる。皿にくるみを入れたらラップをせずにレンジに入れ、600Wで1分加熱する。一度取り出しかき混ぜたら、もう一度レンジに入れて1分加熱する。これを何回か繰り返すことでカリッとした状態にすることができる。
フライパンでくるみをローストする
オーブンやレンジがなくてもフライパンがあれば簡単にローストすることができる。フライパンには油をひかず、そのままくるみを入れる。中火でくるみを炒ると少しずつ色付いてくるため、焼き色がついたら火から下ろす。から炒りしている最中は木べらなどを使い、くるみを絶えずかき混ぜるのが美味しくローストするためのポイントだ。
3. くるみのアレンジロースト
ローストしたくるみはそれだけでも十分に美味しいが、少しアレンジするだけでくるみをさらに楽しむことができる。ローストはオーブンやレンジなどでできるが、味付けする場合はフライパンを使うのがおすすめだ。ローストしつつ味付けできるため、フライパン内で完結させることができる。
はちみつでくるみをコーティング
カリッとしたくるみにはちみつの甘さが加わることで贅沢な味わいに変身する。作り方は簡単で、くるみをフライパンでローストしたら、途中ではちみつを加え絡める。冷えて固まる前にオーブンシートの上に重ならないように広げれば、くるみ同士がくっつくのを防げる。はちみつが固まれば完成だ。ちなみに、オーブンで作る場合はフライパンにはちみつと水を入れて煮詰め、そこにくるみを入れる。はちみつを絡めた状態でオーブンに入れて焼けば、同じようにはちみつでコーティングされたくるみを作ることができる。
メープルシロップや黒蜜も応用できる
はちみつの代わりにメープルシロップや黒蜜でコーティングするのもおすすめだ。基本的な作り方は一緒であるため、一度に何種類か作って食べ比べをしてみるのも面白いだろう。それぞれ甘さが異なるため、まったく違う風味を堪能できる。また、メープルシロップに塩を少し加えて塩メープル味にすると目先が変わり、くるみをさらに楽しめる。
結論
くるみのローストは普段何気なくやっているが、実はローストすることでくるみの風味が増して美味しくなり、保存性も増すというメリットがある。ローストはオーブンやトースターだけでなく、レンジやフライパンでもできるため家にある調理器具を上手に活用してローストしてみよう。また、はちみつやメープルシロップを使ってアレンジすれば、くるみのオリジナルローストを楽しむこともできる。
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