1. 鶏ひき肉の上手な冷凍方法と保存期間

食事のメニューに困った場合、冷蔵庫や冷凍庫に鶏のひき肉があれば選択肢は大いに広がる。そのため、上質な鶏ひき肉が割引されているときは少し多めに買っておきたい。問題となるのは保存方法である。まずは鶏ひき肉の冷凍保存方法や保存可能期間について見てみよう。
買ってきた鶏ひき肉はトレーから取り出して冷凍
鶏ひき肉の冷凍保存法として注意が必要なのは購入時のトレーの扱いである。プラスチックのトレーは肉の凍結を妨げるため、細胞が破壊されて肉汁が逃げてしまう現象が起こる。鶏ひき肉を美味しく保存する場合には、トレーから取り出して小分けにするようにしよう。
最も簡単な方法はラップに包んで冷凍
買ってきた鶏ひき肉は調理時にわかりやすいように、100gほどの量に分けてラップに包んで冷凍するのがコツである。なるべく平たい形で冷凍するようにすれば冷凍庫のスペースを有効に使えるうえ解凍も早い。小分けにした鶏ひき肉は、冷凍用の保存袋に入れたりバットの上にまとめておいたりするとよいだろう。
鶏ひき肉をほぐしてから冷凍
小分けに冷凍するのは便利であるが、塊になってしまうというデメリットもある。使用時にパラパラの状態で使いたい場合は、バットの上にラップを敷いて鶏ひき肉を取り出し、ある程度ほぐしてみよう。上にラップをのせて30分ほど冷凍庫に入れた後、冷凍用の袋に入れて保存するのである。
冷凍の鶏ひき肉、保存期間は?
上記の要領で、鶏ひき肉に味付けをしないで冷凍した場合はどのくらい保存できるのであろうか。早めの消費が望ましいが、冷凍後は1ヶ月ほど保存が可能である。
2. 鶏ひき肉の解凍方法と美味しい食べ方

冷凍してカチカチになった鶏ひき肉、すぐに使いたい場合には解凍方法に頭を悩ませる。まずは上手に解凍する方法を学び、鶏ひき肉を使ったさまざまなレシピを楽しもう。
最も自然な冷蔵庫での解凍
鶏ひき肉を解凍したい場合には、調理する前日に冷蔵庫に移動させておくのが最も簡単な解凍方法である。常温での解凍は菌の繁殖などの可能性が否定できないが、冷蔵庫であればその心配が少ないためである。しかし、この解凍方法が可能であるのは翌日のメニューが決まっていて、忘れずに鶏ひき肉を冷凍庫から冷蔵庫に移した場合に限られる。
電子レンジの解凍機能を活用!
冷凍した鶏ひき肉をすぐに使いたい場合には、電子レンジにある解凍機能を使用するのが便利である。100gの鶏ひき肉ならば2分ほどの加熱で解凍できる。完全に解凍させるよりも、半分ほど溶けた状態で調理するほうが旨みが逃げないとされている。解凍した鶏ひき肉は、間をおかずに調理する必要がある。また一度解凍したひき肉を再度冷凍することは禁忌である。
解凍した鶏のひき肉、どんな料理に?
鶏のひき肉を解凍したら、あっさりとそぼろにして三食丼にすれば子どもも喜ぶ。寒い時期ならば、そぼろあんにして出汁のきいた大根と美味しく味わうのもよい。
3. 鶏ひき肉は下味冷凍もおすすめ

鶏のひき肉は下味を付けて冷凍しておく方法もある。解凍後すぐに食べることができるだけではなく、さまざまな料理に応用可能な点も便利である。また、醤油や味噌で下味を付けることで酸化を防ぐこともできる。下味冷凍の工夫を見てみよう。
ベーシックな下味の鶏ひき肉、その活用法
鶏のひき肉に醤油や酒、みりんなどを使ってベーシックな下味を付け、冷凍用の袋に入れて保存する。この鶏のひき肉はそぼろだけではなく、つくねにして焼いたりだんごにしてスープに入れたりと出番は多い。
冷凍豆腐とともにさらにヘルシーに
昨今、話題の冷凍豆腐は実際の肉と遜色のないミート感が人気である。鶏のひき肉と冷凍豆腐を合わせると、肉の量を減らしてさらにヘルシーにライトに食べることができる。
結論
肉の中ではヘルシーなイメージがある鶏のひき肉。冷凍庫に常備しておくと、いざメニューに困ったときには便利である。とはいえ、正しい冷凍法や解凍法を用いないと味が落ちてしまうこともある。幼児から高齢者まで喜んで食べてくれる鶏のひき肉を使った料理、さらにヘルシーに食べたい場合は冷凍豆腐を加えるという奥の手もある。質のよい鶏のひき肉を見つけたら、ぜひ多めに購入し冷凍保存をしておこう。
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