1. 七草粥がメインになる献立

七草粥の種類
春の七草は食べてよいものとされていて、古くから薬草として利用されてきた。かつては大根や白菜などを使って1月6日の夜に「はやしうた」を唱えながら野菜を刻み、1月7日に粥や雑煮に加えて七草粥などを提供したとされる。
春の七草の種類には、スズシロ、スズナ、ホトケノザ、ハコベラ、ゴギョウ、ナズナ、セリが入る。七草の1つ1つには願いなども込められている。
七草粥がメインの献立と作り方
七草粥
作り方は、まず始めに鍋にお湯を沸かしておき、塩を加えて七草を茹でる。固い大根とかぶの実はスライスしてほかとは別に茹でよう。茹でた七草は水にさらして固く絞っておく。そのあとに刻んでおく。次に米を研ぎ、米1/2合に対し水600mlの割合で用意する。米と水を鍋に入れて始めは中火、吹きこぼれに注意しながら弱火に変えて30分弱炊く。火を止める寸前に七草を加えて塩で調味してできあがりだ。
人参のごま酢和え
人参は斜め薄切りにしてから細切りにし、塩をふりかけてしんなりさせ、水切りをしておく。ボウルに砂糖、酢、塩の調味料を加えて人参と和えたら最後に青しそ、すりごまをかけてできあがり。
キャベツとあさりの味噌汁
鍋にあさりと水、酒を加えてから加熱し、顆粒出汁を入れる。そして一口大に切ったキャベツを加え、しんなりしてきたら味噌を溶いて味付けする。椀に盛りつけ、適量のバターをのせたらできあがりだ。
2. 七草粥のアレンジレシピや学校給食の行事食

七草粥は一般的に細かく刻んで粥に入れるが、味付けがシンプルで苦味や食べにくさを感じてしまう人もいるだろう。今回はそのような人に向けた食べやすいレシピを紹介しよう。
ツナと鶏ガラスープの七草粥
七草粥にノンオイルのツナ缶と鶏ガラスープを一緒に加えることで、味付けもしっかりされて食べやすくなっている。
卵入りの七草粥
七草粥に卵と醤油、塩コショウを加えてマイルドに仕上げたメニューだ。七草の苦味も抑えられているため子どもにもおすすめだ。
チーズリゾット風七草粥
鍋に米と水、コンソメスープの素を入れて米を炊き、途中で牛乳を加える。仕上げに七草やチーズを一緒に加えて炊き上げ、洋風にアレンジしたメニューだ。
学校給食の七草粥
年末年始の食事による胃腸の回復、ビタミン補給、無病息災などが言い伝えられている日本の伝統食は、各地でも親しまれている。
沖縄県の川平小中学校では毎年1月7日に七草粥が行事食で提供されている。七草の知識や伝統を伝え、食育を行うことで子どもたちが自ら学び食に興味をもってもらうよい機会になっている。子どもたちが健やかに育つように願いが込められている。
3. 通販できる七草粥のおすすめを紹介

ここでは、通販できる七草セットを紹介しよう。なかには人気がありすでに売り切れているものもあるかもしれないが、情報としてひとつ頭に入れておくのもいいだろう。
こだまいきいき農場「春の七草」
フリーズドライで簡単に七草粥を作ることができる商品だ。切ったり洗ったりする手間がなく、お粥に混ぜるだけで調理不要なのも嬉しいポイントだ。フリーズドライなので、七草粥以外にも卵焼きや味噌汁、お好み焼きなどいろいろなメニューにアレンジ可能だ。
マツウラ八百屋「七草セット」
新鮮な愛媛県宇和島産の春の七草が食べられるセットだ。七草を自分で揃えることが大変な人やなかなか買い物に行くことができない人には、とてもおすすめだ。また、七草リゾットのレシピもついており楽しみ方も多様だ。
ペットエコ&ザガーデン「お正月寄せ植えかご」
東京都江戸川区特産の鑑賞用の七草だ。食べるだけでなく見て楽しむことで、日本独特の風情や趣きが感じられる商品だ。新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が増えたいま、心安らぐ時間にもなりそうだ。
結論
七草粥には昔から無病息災を願い食すことが伝えられ、現在も年中行事として色濃く残っている。しかし、最近では七草粥を家庭で食す割合も半数近くに減少している。これまであまり七草粥を食べる習慣がなかった人も、これを機に、今年の1月7日は七草粥作りにチャレンジしてみてがいかがだろうか。
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