1. 七草粥の献立を紹介!まずは七草粥の作り方

正月7日に食べる七草粥は、冬期にけなげに育つ野菜を加える目にもやさしい料理である。中国の古い風習が起源ともいわれる七草粥、昨今ではスーパーなどでセットも販売されて気軽に楽しめるようになった。その七草粥の基本的な作り方から見てみよう。
そもそも七草とは
春の七草といわれてもとっさにすべての名前をいうことができる人は少ない。実は七草には諸説あるとされているが、現在は鎌倉時代の「河海抄 (かかいしょう)」に記されたせり、なずな、ははこぐさ、はこべ、コオニタビラコ、かぶ、だいこんがその7種といわれている。身近にはない野菜も多いため、実際にはすべて7種をそろえる必要はない。スーパーでセットで買う以外には、手に入る数種の野菜を使用しよう。
七草粥の作り方
七草粥は軽い塩味でたべるのが通常である。米は土鍋に入れて、沸騰したら弱火にし数10分煮込む。炊きあがる数分前に、わずかな塩と刻んだ野菜を入れれば完成である。地方や家庭によっては、正月に残った餅を入れて炊くところもある。胃にやさしいだけではなく、邪気を払って無病息災を祈るというスピリチュアルな意味も込められていることから、余分な味付けはしないであっさりといただこう。
2. 七草粥を朝に食べるなら!おすすめ献立

七草粥を朝食べる場合はどんなおかずと相性がよいのだろうか。ふだんからお粥を食べる風習がないと献立に頭を悩ませることも少なくない。まずは、七草粥を朝食に食べる場合の献立を考えてみよう。
身体を温める理想的な七草粥
七草粥は朝食に食べると身体が温まり理想的な1日の始まりを迎えることができる。大人であれば、正月明けの精進料理と心得て七草粥と梅干し、漬物などであっさりと済ませるのも悪くない。七草粥があっさりとした塩味であるだけに、濃い味の梅干しや漬物とはことのほか相性がよいといえるだろう。
朝食として物足りない場合は
七草粥を朝食として食べるのに物足りない場合には、出汁巻き卵や甘い卵焼きをおかずにすると胃袋も満足することができるだろう。温泉卵も食べやすい。前夜の残りの煮物やきんぴらも七草粥のお供として理想的だろう。七草粥は水分が多いが、味噌汁に野菜や豆腐などの具をたくさん入れればこれまたお腹は温まり満腹感を覚える。野菜を食べたい場合には、ほうれんそうや小松菜のおひたしや胡麻和えにすると純和風の朝食を堪能できる。
たんぱく質は?
育ちざかりがいる家庭は、七草粥と野菜だけでは腹もちが悪いことも多々ある。たんぱく質を加えたい場合には、鮭や鱈など入手しやすい魚をグリルしてみよう。味付けはあっさりにすれば七草粥とも美味しく食べることができる。
3. 七草粥を夜に食べるなら!おすすめ献立

家族が全員そろう夕食に七草粥を食べるのも悪くない。夕食時のお粥はお腹が満たされない感覚もあるが、デトックス効果も狙って健康的に食べたいものである。夕食時の七草粥に合う献立のアイデアを見てみよう。
肉類も和風に
夕食ともなれば子どもたちは肉料理がほしいところである。七草粥に合う肉料理は、やはり和風テイストが好ましい。たとえば豚の角煮などはその代表である。また、シンプルな焼売や春巻きなども子どもたちが喜ぶおかずとなる。肉じゃがや鶏肉のつくねなど、あっさりと食べられる肉料理がおすすめである。
魚料理は?
七草粥に合わせる魚料理も、和風に煮付けた煮魚などが向いているだろう。金目鯛などの高級魚を煮付けてもいいし、庶民的な鯖を味噌煮にしてもいい。
煮物は鉄板の相性
そのほか、筑前煮や根菜類の煮物など地味ではあるが滋養あふれるおかずは七草粥と絶妙のハーモニーを醸し出す。刺身やサラダなどの生の食材よりも、加熱した温かい料理が七草粥の献立としては向いている。
結論
昨今のヘルシーブームもあって、七草粥を食べる風習が見直されつつある。スーパーで簡単に手に入る七草セットを使ってもよいし、入手可能な数種の野菜であっさりと作る粥でもよいだろう。年末年始の暴食で疲れた胃を休めるために、七草粥だけを食べるのも効果的である。これだけでは物足りない子どもたちのためには、七草粥にマッチするあっさりとしたおかずで正月明けの食生活をスタートさせたいものである。
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