白魚の旬や産地は？美味しく食べる方法や栄養を徹底解説

1. 白魚の産地や旬はいつ？
2. 旬の時期の白魚を美味しく食べる方法
3. 旬の白魚の栄養は？

1. 白魚の産地や旬はいつ？

白魚は日本全国の沿岸に生息しているといわれるが、産地によって旬の時期が異なるようだ。一般的な白魚の旬や漁獲量の多い地域の旬について紹介しよう。

白魚の一般的な旬

白魚の一般的な旬は冬から春にかけて、2～4月頃だ。白魚は全国の沿岸に生息しているキュウリウオ目シラウオ科の海水魚で、産卵のため早春に川に上ってくることから、この時期が旬となっているようである。

産地ごとの旬

白魚の代表的な産地は、青森県の小川原湖、茨城県の霞ケ浦、北海道の網走湖、島根県の宍道湖だ。地域によって旬が異なるので、それぞれ漁が行われる時期をチェックしてみよう。全国でもトップクラスの漁獲量を誇る青森県小川原湖では、秋漁の9～3月と春漁の4～6月に白魚が水揚げされる。旬は春漁が行われる時期だが、流通するのは秋漁の時期である。

同じく白魚の漁獲量がトップクラスの茨城県霞ケ浦では、漁が解禁される7月下旬頃～12月に旬を迎えるが、漁獲時期によって白魚のサイズが違うようだ。北海道で獲れる白魚はほとんどが網走湖産で、旬を迎えるのは漁が行われる9～10月頃である。漁獲量がそれほど多くないため、北海道では珍味として楽しまれるほど貴重な魚だ。

島根県宍道湖での白魚の漁獲は11月中旬頃～5月まで行われており、地元では春を告げる魚として親しまれている。宍道湖で獲れる白魚の歴史は江戸時代にまでさかのぼり、その美味しさは各地の料亭から支持されるほど高い評価を得ていたそうだ。

2. 旬の時期の白魚を美味しく食べる方法

続いては、新鮮な白魚の見分け方や、旬の時期の白魚を美味しく食べる方法などを紹介していこう。

新鮮な白魚の見分け方

生きている白魚は透明なため、鮮度がよいほど透き通っている。白魚は水揚げされて空気に触れるとすぐに死んでしまい、色も少しずつ白く変化していく。高級な寿司ネタとして白魚が有名なのは、鮮度の高い旬のものがなかなか流通しないことが理由のようである。

美味しく食べる方法

鮮度のよい白魚は刺身としても食べられているが、揚げることで旨みが増すので、旬の野菜とかき揚げにしたり天ぷらにして食べたりするのもおすすめだ。ほかにも、卵とじや酢の物、お吸い物など、さまざまな調理法で楽しめる。産地では、佃煮や煮干しに加工されて、ごはんと一緒に食べたり、大根おろしと合わせたりして食べることも多いようである。

生で食べる新鮮な旬の白魚も貴重で美味しいが、火を通すことで旨みの増した白魚もまた格だ。旬の時期に白魚を食べるチャンスが巡ってきたら、ぜひいろいろな方法で味わってみてほしい。

3. 旬の白魚の栄養は？

最後は、旬の白魚に含まれている栄養素やカロリーなどをチェックしてみよう。

白魚のカロリー

冬から春にかけて旬を迎える白魚のカロリーは、100gで77kcal、1食あたりのカロリーは約15kcal（※1）だ。白魚は脂肪分も少なくとてもヘルシーな魚である。大量に食べなければ、カロリーを過剰に摂取してしまう心配はなさそうだ。

白魚の栄養

白魚には、ビタミンB12やビタミンD、葉酸などのビタミン類をはじめ、ミネラルも豊富に含まれている（※2,3）。体長は10cm以下と小さくまるごと食べられる白魚は、カルシウムの補給にもぴったりの食材だ（※2,3）。キラキラと光る旬の白魚は、栄養のたっぷり詰まった宝石のような魚である。

結論

青森県や茨城県をはじめ北海道や島根県など、さまざまな地域で漁が行われている白魚。一般的には、冬から春にかけて旬を迎える栄養満点の魚だ。生でも食べるのも美味しいが、火を通すことでさらに旨みが増すようである。旬の時期に白魚の産地へ行くことがあれば、ぜひ新鮮な白魚料理を堪能してみてほしい。

（参考文献）

※1 文部科学省
第2章魚介類（正誤表11反映1222）
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/20/1365343_1-0210r11.pdf

※2 茨城県営業戦略部販売流通課
シラウオ | いばらきの農林水産物 | 茨城をたべよう食と農のポータルサイト
https://www.ibaraki-shokusai.net/brand/shirauo/

※3 青森県農林水産部総合販売戦略課
青森のしらうお | 青森のうまいものたち
https://www.umai-aomori.jp/season-report/seasonal/shirauo.html

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