1. みかんの皮のむき方
ヘタから?逆から?
みかんをむくときに、皆さんはヘタとその逆の果頂部、どちらからむいているだろうか?ヘタからむく人は少ないようだが、実はヘタからむいたほうが、白い筋がきれいに取れる場合が多い。ヘタのついていない果頂部からむいたものと比べると一目瞭然。品種や個体差があるので、必ずというわけではないが、実際にむいてみると違いがあるように感じられた。
有田むき
別名和歌山むき、とも呼ばれるこちらのむき方は、みかんの名産地では定番のむき方。果頂部から指を入れて、皮ごと実を2等分にする。このとき、ヘタ部分は繋げたままにするのがポイントだ。さらに2等分にして、全部で4等分になるようにする。最後にヘタのほうから皮と実を剥がしていく。2〜3房一緒にむきながら、食べるのが地元流。このむき方のメリットは、皮がバラバラにならないので、ゴミが捨てやすいところ。和歌山県全域で親しまれているわけではないようだが、動画サイトなどで話題になり、いまでは全国的に広く知られるようになった。
2. みかんの皮と栄養
みかんは非常に栄養が豊富。ビタミンCが豊富であることはよく知られているが、それ以外にカロテノイドの一種であるβ-クリプトキサンチンや、柑橘系の果物に多いクエン酸なども含まれている。白い筋や袋には、食物繊維が含まれており、ビタミンPなどの栄養素も含まれているので、食べるのがベストといえる。
3. みかんの皮でアート
SNSでタグ検索するとみかんの皮でさまざまなアートに挑戦している人がいる。近頃のトレンドは、某有名ブランドのアイコンバッグを模した編み込みみかん。皮を驚くほど器用に編み込んだ姿が見られる。そのほか、象やクマ、タコなどの生き物やアニメのキャラクターに扮したものも。おうち時間がどうしても長くなるいまの季節、休みの日に家族でトライしてみるのも面白いかもしれない。動画サイトで、やり方を投稿している人もいるのでチェックしてみよう。
4. みかんの皮の意外な使い道
みかんの皮は、もともと漢方薬・陳皮として古くから活用されてきた。果皮にはリモネンやリナロールなどの精油と配糖体のヘスペリジン、フラボノイドなどが含まれている。漢方薬の陳皮は、およそ3年ほどみかんの皮を乾燥させたもののことだが、自宅で数日乾燥させただけでも使い道は多くある。
無農薬なら料理に
無農薬のみかんが手に入ったなら、皮は必ず取っておきたい。よく洗ったものを天日に4〜7日当てて、乾燥させて、フードプロセッサーなどで細かく粉砕し、お菓子作りに活用するといい。クッキーやケーキの香りづけにもぴったり。ヨーグルトのトッピングにももってこいだ。粉砕せずに刻んで、マリネやお吸い物に投入してもいいだろう。天気が悪ければ、湿気に気をつけて部屋干ししてもOKだ。
市販品なら掃除に
ワックスなどがかかっている可能性があるものは、食よりも掃除や入浴剤として使うのがおすすめ。とくに油汚れを落とす力があるので、シンクや五徳を磨く際に活用してみてほしい。それでも余る場合は、肥料にするといいだろう。
結論
みかんの皮は、さまざまなむき方がある。みかんの品種や個体差もあるので、絶対とは言い切れないがヘタ側からむいたほうが、仕上がりが美しいようだ。地方による違いもあるそうなので、友達と集まった際にむき方を比べてみるのも面白いかもしれない。
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