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白ミル貝ってどんな貝?本物にも負けない美味しさを堪能しよう

白ミル貝ってどんな貝?本物にも負けない美味しさを堪能しよう

投稿者:ライター 新明文(しんみょうあや)

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2021年2月18日

アサリやシジミといった貝は日本人なら誰でも食べたことがあるだろう。でも、「白ミル貝」と聞いて、すぐに味や見た目が思い浮かぶ人は少ないかもしれない。今回は、白ミル貝とはどんな貝か、美味しい調理法、また入手方法について説明しよう。黒ミル貝(本ミル貝)との違いも興味深い内容となっているので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 白ミル貝の特徴や旬

まず、白ミル貝の名前の由来や特徴、旬の時期について紹介しよう。

白ミル貝は本ミル貝のニセモノ!?

白ミル貝はキヌマトイガイ科に属し、標準和名は「ナミガイ(波貝)」という。波のような皺があるのでそう呼ばれたらしい。では、なぜ別の名「白ミル貝」と呼ばれているのだろう。それは、実は高級食材であるバカガイ科に属する「ミルクイガイ(海松喰貝)」の代用品として流通したからである。
ミルクイガイは、非常に希少で美味であるため、めったに市場にでてこない。そこで、見た目がそっくりな「ナミガイ」が代用されるようになったそうだ。「ナミガイ」を「白ミル貝」、「ミルクイガイ」を「黒ミル貝」または「本ミル貝」と区別して呼び分けている。代用品というと聞こえが悪いが、白ミル貝も十分に美味しく、上品な味わいである。

口を貝のように閉ざせない貝

見た目は少々グロテスクで、常に貝殻から巨大な水管が飛び出している状態だ。殻がきっちりと閉じることはなく、「貝は閉じるもの」という常識を覆す。可食部分は主にこの水管で、コリコリとした食感が楽しめる。旬は産卵前の3~5月で、肉厚な身に旨みがぎゅっとつまっている。
主な産地は愛知県、千葉県などで、水深20~30m付近を素潜りで捕獲する。高タンパク低脂質で、神経機能維持のためのビタミンB12が豊富。健康や美容維持のために積極的に食べたい食材だ。代用品であるという経緯を思うと少し不憫に思うが、落ち着きのあるどっしりとした存在感で不思議と愛着がわく。食べごたえがあり、美味しく、栄養価も高いとあれば、食べたことのない人は一度食べてみて損はないだろう。

2. 白ミル貝の味や美味しい食べ方

旬の春には、運がよければスーパーの鮮魚売り場や市場で見かけることがある。家庭で調理する場合、どのような食べ方があるか紹介しよう。

やっぱり刺身

刺身にする場合は水管のみを使おう。コリコリとした食感、独特な香りと甘みが口中を満たす。シソの葉やレモンを添えていただこう。

香りも楽しめる!炊き込みごはん

米にしょう油などの調味料と出汁を混ぜ、そぎ切りにした白ミル貝を入れて炊こう。ポイントは混ぜる前に、白ミル貝を軽くあぶることだ。そのひと手間が旨みを閉じ込め甘みが増す。

酒の肴に!バター炒め

貝類とバターとにんにくのトリオは、このうえない相性のよさだ。白ミル貝の水管とヒモをバターとにんにくで炒めよう。アスパラなどの野菜と一緒に炒めても美味しい。ワインなどにぴったり合う酒の肴になる。

貝好きにおすすめ!煮つけ

白ミル貝の肝は少々クセがあるので、苦手な人もいるかもしれないが、貝好きの人には酒の肴にもってこいだ。酒、砂糖、しょう油でこってりと煮て、甘辛い味に仕上げよう。

3. 刺身用の白ミル貝の捌き方

白ミル貝は捌くことさえできれば、すぐに刺身で食べられる。ここでは、刺身にする際の捌き方を紹介しよう。コツをつかめば簡単に捌くことができる。まず、バターナイフなどの金属製のヘラを貝殻と身の間に差し込み、貝殻を外そう。女の人でも簡単に外せる。白ミル貝の肝はクセがあり、生食向けではないので、切り離し、水管とヒモだけの状態にしよう。
次に、皮をむくために、塩を少量加えた熱湯に10秒ほどくぐらせ、氷水につけて冷やす。冷えれば取り出し、水管の先端から皮を引っ張ると、スルスルとむける。最後に、水管とヒモを切り離し、縦に包丁を入れて水管を開こう。中に砂が入っている場合があるのでよく洗い流し、あとは食べやすいように切りつければ白ミル貝の刺身の完成だ。

4. 白ミル貝のおすすめ通販

白ミル貝は流通量が多くないので、スーパーや市場でゲットできる確率は残念ながら低い。ここは手堅く通販を利用しよう。活きたままの天然の白ミル貝や下処理済みのむき身を産地から直送してくれる。また、天日干しにした白ミル貝の干物や、パスタやアヒージョに最適な白ミル貝のオイルソースも通販で購入できる。海の幸を食卓に並べて堪能しよう。

結論

白ミル貝は本ミル貝の「代用品」と位置付けられているので、味が落ちると思われがちだが、実は本物に負けず劣らず旨い。磯の香りがたまらない甘みのある美味しい貝である。ぜひ天然の白ミル貝をいろいろな食べ方で味わってみてほしい。
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  • 更新日:

    2021年2月18日

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