1. サザエの茹で方~保存方法:茹でる前に下処理は必要?

サザエは海藻を食べながら生育するが、同時に砂を取り込んでしまう。そのため、あさりのような二枚貝と同様に砂抜きが行われる。また、サザエには硬い口や苦いヒモなど、食べられない部分がある。それらを取り除く下処理は必要なのだろうか。
殻付きで茹でる場合は、下処理不要
サザエの茹で方は、基本的に殻の付いた状態で鍋に入れるというもの。下処理を行うとなると、殻から身や肝を取り出さなくてはならない。基本のサザエの茹で方を行ったあとに、口やヒモを取り除けばよいだろう。
また、砂抜きに関しても自宅で完璧に抜くことは難しい。そのため、砂抜き済みのものを購入するか、茹でたあとに砂袋(内臓)を切って取り除くという方法が望ましい。
殻をブラシで洗って茹でる
下処理は基本的に不要だが、サザエの殻にはさまざまな汚れが付着している。ブラシで殻を洗って汚れを落としてから鍋に入れるのが、サザエの茹で方の基本だ。
2. サザエの茹で方~保存方法:茹でる

塩茹で、醤油煮の二通りのサザエの茹で方を紹介する。いずれの場合も、サザエの殻を洗ったら、水と調味料の入った鍋に入れて火にかける。中心部までしっかりと火を通すために、とお湯からではなく水から茹でるというのが、サザエの茹で方のポイントだ。
水の量は?
サザエの殻が少し出るくらいの水量がちょうどよい。水が多すぎる場合は減らしてから加熱しよう。また、調味料の濃度も水の量に合わせて調整する。水が多めの場合は調味料も多めに加えるとよい。
塩茹での方法
鍋に水と塩、サザエを入れて火にかける。沸騰したら、ふきこぼれに気を付けながら中火で10分ほど茹でよう。茹で時間はサザエの大きさによって異なるため、様子を見ながら調整する。茹で上がったらざるに移して水を切っておく。
醤油煮の方法
サザエを甘辛い味付けで煮る場合も、水に醤油やみりん、顆粒出汁などを入れて基本のサザエの茹で方と同様に火にかければOK。沸騰したら10分程度煮よう。
3. サザエの茹で方~保存方法:美味しい食べ方

基本のサザエの茹で方で調理したサザエは、さまざまな食べ方ができる。つぼ煮としてそのまま食べてもよいが、下処理をしていないため、刺身のように切って使う方法がおすすめだ。
刺身
とくに塩水を使ったサザエの茹で方の場合、あっさりと仕上がるため、刺身に向いている。身と貝柱、肝以外の部分は取り除き、食べやすい大きさに切って殻に盛り付けよう。わさび醤油やポン酢をつけて食べると美味しい。
炊き込みごはん
切ったサザエを米、調味料とともに炊けば、サザエの炊き込みごはんを楽しめる。醤油煮にするサザエの茹で方の場合、煮汁を一緒に炊くとよい。
肝ペースト
茹でた肝も身と同様にそのまま食べられるが、オリーブオイルやにんにく、塩こしょうと一緒に練ると、絶品ペーストに。野菜スティックやパンに付けて食べよう。
4. サザエの茹で方~保存方法:最適な保存方法

サザエを塩茹でしたら、その日のうちに食べきるのがベストだ。大量に茹でた場合やしばらく食べない場合は、冷凍保存するのがおすすめ。食べ方に合わせて次のように保存するとよい。
つぼ焼きやつぼ煮にして食べる場合
まずは、基本のサザエの茹で方で加熱し、水気を切って冷ます。保存袋に殻付きのままサザエを入れ、空気を抜いて密閉し冷凍庫で保存する。
刺身や炊き込みごはんなどに調理する場合
基本のサザエの茹で方で加熱したあと、殻から中身を取り出す。食べられない部分は切り捨て、保存袋に入れて同様に冷凍保存しよう。
早めに食べきるのがおすすめ
基本のサザエの茹で方で加熱すれば、1ヶ月ほど冷凍保存が可能だ。しかし、保存期間が長引くにつれ品質は落ちてしまう。サザエの美味しさを楽しむためにも、できるだけ早めに食べきろう。
結論
サザエの茹で方のポイントは、殻の汚れをよく洗うことと、水から茹でることくらいで至ってシンプル。塩茹でや醤油煮など、好みの味付けで楽しもう。刺身にするなら塩茹で、炊き込みごはんにするなら醤油煮など、食べ方によって使い分けるとよい。茹でれば冷凍保存も可能なため、食べきれない場合はサザエの鮮度が落ちないうちに加熱してから冷凍しよう。
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