1. 殻のままで作るサザエの煮付け

まず、紹介するのは殻ごと煮付ける方法だ。サザエの煮付けを殻ごと盛り付ければ見た目も豪快で、食卓の主役になること間違いなしだ。立派なサザエが手に入った場合はぜひ殻ごと煮付けよう。
サザエの下処理は?
殻ごと煮る場合は特別な下処理は必要ない。サザエの殻に付着している汚れを流水で洗う程度で十分だ。
水から茹でる!
食材によって水から煮るか、湯から煮るか変わるが、サザエの場合は水から茹でるのが正解だ。水から茹でることで殻の中に入った身にまでしっかりと熱が通る。入れる水の量だが、サザエのツノが少し出るくらい(ひたひたになるくらい)にしよう。そのまま火にかけて沸騰させる。
調味料はいつ入れる?
サザエの煮付けに使う調味料は酒、みりん、砂糖、醤油の4つだ。一緒に混ぜ合わせて入れるのだが、入れるタイミングは2つある。1つは水と一緒に最初から調味料を入れるパターン、もう1つは水が沸騰したタイミングで入れるパターンだ。どちらのタイミングで調味料を入れても構わないが、しっかりと味をしみ込ませたいなら最初から入れるパターンがおすすめだ。調味料を入れたあとは落しぶたをしながら加熱しよう。サザエの大きさにもよるが、15分を目安にするとよい。完成してすぐに食卓に出してもよいが、少し時間を置くと味がよりしっかりとしみ込むため、早めに作っておくのもおすすめだ。
2. 身をむいてから作るサザエの煮付け

次に紹介するのは、サザエの身だけを煮付ける方法だ。殻ごと煮付けてから身をむくとなると熱い殻を触る必要があり、火傷をするおそれがある。また、食卓に殻ごと出すと子どもは身を取り出せず食べにくいといったデメリットもある。食べやすくしたい場合は身をむいてから煮付けよう。
サザエの下処理は?
サザエの身を殻から取り出さなくてはならないが、サザエが活きている状態だと途中でふたが閉じてしまうこともある。そのため、サザエの身だけを煮付ける場合でも、一度殻ごと茹でるのがおすすめだ。水の状態から10分ほど茹で、冷水にさらして粗熱をとる。それからふたにナイフを差し込み、回せば身が殻から切り離され取り出すことができる。食べられるのは身と肝のみなので、それ以外を取り除く。
身だけを煮付ける
サザエの身と肝はそのままでもよいが、大きい場合は適当な大きさに切ろう。肝は食べられるが、苦みがあるため苦手な場合は入れなくてもよい。鍋にサザエの身と肝、水、スライスした生姜、酒、砂糖、醤油、みりんを入れたら火にかける。5~10分ほど加熱すれば完成だ。ちなみに、サザエの身は加熱しすぎると硬くなってしまうため、煮すぎないように注意しよう。
ほかの具材と一緒に煮るのもおすすめ
サザエの身だけだと見た目が寂しくなってしまう。そんなときは、ほかの具材と一緒に煮物にしよう。椎茸や白菜などの具材と一緒に煮ればサザエの旨みが具材にもしみ込み、ボリュームたっぷりの一品ができる。
3. サザエの煮付けの日持ちはどのくらい?

サザエの煮付けは少し時間を置くと味がしみ込み、より美味しくなる。しかし、長く置いておくと腐ってしまい食べられなくなってしまう。ここではサザエの煮付けがどのくらい日持ちするのかを解説する。
手作りなら早めに食べきるのがベスト!
火を通していても海鮮は傷みやすい。そのため、サザエの煮付けは作った当日中には食べきりたい。当日中が難しい場合でも、早めに食べきるようにしよう。冷蔵庫の目につきやすいところに置く、別の料理にアレンジするといった工夫をすると食べ忘れてしまうのを防げる。
市販のサザエの煮付けは日持ちしやすい
市販されているサザエの煮付けなら手作りの煮付けよりも日持ちする。しかし、商品によって日持ちする期間は異なるため、購入時に注意が必要だ。日持ちする期間の違いの1つに保存温度が関係している。冷凍状態であれば半年と長く日持ちするが、常温だと長くて2ヶ月、短いと1ヶ月ほどしか日持ちしないことがある。すぐに食べる予定であれば常温でもよいが、気が向いたときに食べたい、特別なときに食べたいという場合は冷凍しているものを選ぼう。
結論
サザエの煮付けは殻ごと煮付ける方法と身だけを煮付ける方法の2種類がある。盛り付けたときの見た目と食べやすさに違いはあるものの、基本的な味付けは変わらない。殻ごと煮付けた場合は食べるときに火傷するおそれがあるため注意しよう。身だけの煮付けは殻ごとに比べると見た目が寂しくなってしまうため、椎茸や白菜などの具材と一緒に煮付けるとよいだろう。
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