1. 白きくらげとは

楊貴妃や西太后など、美容と健康になみなみならぬこだわりのあった美女たちからも愛されてきた白きくらげ。シロキクラゲ科シロキクラゲ属のきのこで、クワやざくろの木などに生えている。主に食用にするのは、日本や中国、台湾などのアジア圏だ。別名は、その見た目から銀耳。中医学では、水や水分で癒すことのできないもっと深い渇きに効くとされており、具体的には、肺や腎の働きを助けるとされている。皮膚や粘膜の渇きを潤し、肌にハリや潤いを与える効果もあるという。栽培が難しいことから、高値で取引をされてきた貴重な食材だ。
白きくらげの栄養価
白きくらげは、ビタミンB2や食物繊維の含有量が多い。また絶世の美女たちがこぞって食べてきたのは、植物性多糖体であるシロキクラゲ多糖体が含まれているから。保湿効果が非常に高いことでも知られており、抽出物が化粧品に使われることもある。
白きくらげの味
白きくらげ自体に味はあまりない。白きくらげの美味しさといえば、やはりその食感である。コリコリとしていて、一度食べるとクセになる。
2. 白きくらげの選び方

白きくらげは前述の通り、非常に貴重なもの。人工栽培が困難だったため、数年前までは主に中国からの輸入品に頼らざるを得なかった。現在は、品質の高い国産品も少しずつ出回るようになってきたので、手に入れるのであれば国産品をチョイスしたい。
生と乾燥
よく見る黒いきくらげは、生と乾燥、2つのタイプが主に流通している。生と乾燥、大きな違いは保存の長さ。白きくらげは、乾燥の状態で売られている場合がほとんどだ。水で戻してから、茹でて食べるのが基本だ。
白きくらげと白いきくらげ
「白きくらげ」と「白いきくらげ」。実はこれ、異なるもの。白きくらげはシロキクラゲ科シロキクラゲ属のきのこだが、白いきくらげは一般的な黒いきくらげと同じキクラゲ科キクラゲ属のアラゲキクラゲのこと。この種は色が薄い変異体が存在し、それだけを集めたものを白いきくらげとして販売しているのだ。カロリーは白きくらげのほうが低め。ビタミンDに関しては、白いきくらげのほうが高い。白いきくらげは、一般的なきくらげと同じ食感。白きくらげはやや繊細な印象だ。
3. 白きくらげの購入方法

普通のスーパーには、あまり置いていないので、オンラインショップで購入するのがおすすめ。国産品をチョイスするとより安心感がある。ちなみに無農薬栽培のものも数多く登場しているので、確認しながら、選びたい。
結ファーム
20代の女性が岡山県で栽培している白いきくらげ。ポップアップショップなどに出店していることも!乾燥タイプなので、長持ちするのも嬉しいポイント。
ビナン
岡山理科大学と共同研究し、日本初の人工栽培に成功したビナンのショップでは、白キクラゲの購入が可能。しかも有機栽培なので、安心度も高い。黒いアラゲキクラゲは生タイプも取り扱いがある。
4. 白きくらげのおすすめの食べ方

おかずならスープ
淡白な味わいなので、どんな料理とも相性バツグン。コリコリとした食感を楽しめるよう、白きくらげがメイン材料になるように使うといい。とくにおすすめは、スープ。しいたけやネギ、卵などと中華風スープの具材にしてみよう。
スイーツならシロップ煮
台湾スイーツで有名な「銀耳蓮子湯」。これは白きくらげと蓮の実の甘いスープのようなもの。夏は冷たく、冬は温かくして食べるデザートで、白きくらげとクコの実、蓮の実をシロップ煮にしたものだ。身体によい食材がたくさん入っているところもうれしい。
結論
今回は白きくらげについて紹介した。白きくらげは古くから、健康によい食材として愛されてきた。国産品も多く出回るようになってきたので、ぜひ一度購入して食べてみてほしい。癖のない味わいで、コリコリとした食感は、好きな人も多いはず。
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