1. 炊飯器でおこわを作ろう!水加減や浸水時間は?

早速、おこわを炊飯器で調理するやり方について解説していこう。もち米は、白米を炊く場合とは水加減が異なるので注意が必要だ。
もち米のみでおこわを作る場合
今回は、いろいろな食材の味が楽しめる五目おこわの作り方を紹介する。まずもち米は水でといで、約1時間浸水させておく。時間が経ったら水気を切ろう。このとき、15分以上しっかり水気を切るのがポイントだ。干ししいたけは水で戻し、薄切りにする。戻し汁は炊飯時に使うので、捨てずに取っておこう。にんじんは皮をむいて細切りにし、油揚げは油抜きをして食べやすい大きさにカット。こんにゃくはアク抜きをし、細切りにしておく。その後、炊飯器にもち米とカットした食材、干ししいたけの戻し汁を入れて炊飯する。最後に入れる水は、白米を炊く場合の量の1~2割少なめが目安だ。3合炊く場合であれば、炊飯器の内釜にある3の目盛りより少し下まで水を入れるのがよい。水の量が多すぎると、べちゃべちゃの仕上がりになるので注意しよう。
もち米と白米を混ぜておこわを作る場合
次にもち米に白米を混ぜて、おこわを炊飯器で調理する場合の作り方を見ていこう。紹介するレシピは、お祝いの席では定番の人気を誇る赤飯だ。もち米2合に対して、白米1合を混ぜて調理する。調味料は酒、塩、そして仕上げのごま塩を用意しよう。小豆はたっぷりの水を張った鍋に入れ、弱火で少し硬めに煮る。煮終わったら小豆と煮汁に分けて置いておこう。
もち米と白米は、一緒にボウルに入れて研ぐ。しっかり水気を切った米を小豆の煮汁に1時間ほど漬ける。浸水した米と煮汁、酒と塩を炊飯器の釜に入れて水加減する。水は、3合の目盛りよりも少し下まで入れよう。小豆をのせて炊飯し、米が炊き終わったら10~15分程度蒸らしておく。赤飯を器に盛り、好みでごま塩をふりかけたら完成だ。
2. 炊飯器で作れるおこわの種類いろいろ

次に、炊飯器で調理できるおこわの種類をいくつかピックアップして紹介しよう。家で作るおこわには、もち米だけで作るやり方、もち米に白米を混ぜて作るやり方、そして白米にもちを混ぜて作るやり方がある。
もち米だけで作るおこわ
おこわらしいもっちりとした弾力のある食感を楽しみたいなら、もち米だけを使って炊飯器で調理するのがおすすめだ。そんなもち米100%で作るおこわは、せっかくなら野菜の旨みも一緒に味わいたいもの。冷蔵庫に残っている野菜であれば、大体何を入れても美味しく食べられる。とくに、にんじんやごぼうなどの根菜、しめじやしいたけなどのきのこ類がおすすめだ。ボリューム感を出したいなら、鶏肉や豚肉を入れるのもよい。味付けはみりんと酒、醤油、砂糖。塩は少量ずつ入れるのがポイントだ。
もち米に白米を混ぜて作るおこわ
もち米に白米を混ぜて作るおこわは、ほどよいもっちり感を味わえる。栗ごはんを作る時は白米だけで炊くのではなく、もち米を混ぜて作ってみよう。もちもちとした米に栗の甘みが加わることで、奥行きのある味わいを楽しめる。シンプルな風味なので、どんなおかずにもマッチするはずだ。
白米にもちを混ぜて作るおこわ
実はおこわは、白米にもちを入れるやり方でも美味しく仕上げることができる。炊き込みごはんを作る要領で、炊飯器で調理すればよい。手軽に作れるので、ぜひ挑戦してみよう。調理の際、もちは1cm角ほどに細かくカットしておくのがポイント。こうすることでもちが溶けやすくなり均一に食材になじむので、もっちりとした食感に仕上がる。もちと白米のほか、鶏肉やにんじん、しいたけなどを加えて定番のおこわを作ってみよう。もちと同じように、材料はすべて食べやすい大きさにカット。出汁と醤油、みりんを加えて炊飯器で調理しよう。
3. 炊飯器で作ったおこわは保温できる?

最後に、おこわを炊飯器で調理する際に注意したいポイントと、保存方法について解説する。
タイマー炊飯はNG!もち米はすぐに調理しよう
おこわを炊飯器で作る場合は、材料を入れたらすぐに炊飯を開始しよう。吸水率の高いもち米は、長時間水に浸け置くと水をすぐに吸収してしまう。水分がなくなると炊飯できないため、タイマー炊飯には向いていないのだ。
劣化や腐敗の原因に!保温は避けよう
炊飯器でおこわを調理した場合、炊き上がったらすぐに保温モードはオフにしておこう。内部で蒸気がこもることでべちゃっとした食感になり、風味も劣ってしまうためだ。またおこわは米だけでなく、いろいろな食材と調味料を加えて一緒に炊く場合が多い。長時間の保温は、風味の劣化や腐敗につながる可能性があるため、避けたほうが無難だ。たくさん作って余ってしまった場合はそのまま保温せず、すぐに炊飯器から取り出してラップで小分けにして冷凍保存しよう。電子レンジで温め直せば、また美味しく食べられる。
結論
今回は、おこわを炊飯器で作るやり方や調理のポイントなどについて解説した。おこわは買って食べるものというイメージがあるかもしれないが、実は自宅でも簡単に作れる。もち米を炊く際の水加減を理解しておけば、失敗せず美味しいおこわに仕上がるはずだ。おこわは肉や野菜など、どんな食材とも相性がよいので、自分好みの組み合わせを探して楽しもう。
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