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甘夏の旬や産地を紹介!出まわるのは柑橘の中でも終盤?

甘夏の旬や産地を紹介!出まわるのは柑橘の中でも終盤?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木 倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2021年3月14日

今回紹介するのは柑橘の中でも人気の甘夏の旬の時期はいつかだ。春先くらいまで樹上で木に成らせる甘夏。その理由や主な産地についても解説しよう。甘夏は夏みかんの枝変わり種として見つかったみかんだが、適度な酸味と苦味があるのが特徴のひとつだ。では食べごろの時期とは?

  

1. 甘夏の旬は3~5月

見ためが同じ柑橘類の八朔と似ている甘夏。甘みは少なめだが酸味がほどよいみかんだ。では旬の時期はいつなのだろう。出まわるのは3~5月の春から初夏にかけての時期で、柑橘の中でも終盤である。ただし産地によっては2~6月の中旬くらいと、長く味わえるところもある。
では同じ柑橘類であるみかんや八朔はいつが旬なのだろうか。ひと言でみかんといっても、早生(わせ)みかん・愛媛みかん・ハウスみかん・権兵衛みかんのように種類がある。それぞれの旬を紹介すると、早生みかんと愛媛みかんは10月下旬~1月中旬にかけてだ。
ハウス内で作られるハウスみかんは6月下旬~9月下旬にかけてで、権兵衛みかんは11月上旬~12月下旬にかけてが旬だ。八朔は2月上旬~4月下旬までと、甘夏と比べると旬の時期が短い。せっかく柑橘を食べるなら旬の美味しい時期に味わうべきだろう。

2. 甘夏の旬:収穫してすぐに出荷される?

甘夏は夏みかんの枝変わり(えだがわり)種として見つかったみかんだが、夏みかんより酸味が少ないので甘夏と呼んでいる。甘夏の収穫は1月から始まるが、酸味が強いので酸味が抜けて食べやすく風味のよい果実にするため、春先くらいまで樹上で木に成らせておくという。収穫後はすぐに味わうことができるが、もし酸味が強いようであれば1ヶ月ほど、冷暗所で保存しておくと酸味が和らぐ。
ちなみに甘夏の産地のひとつである熊本県芦北町は海に面しており、温暖な気候の町だ。一般的に1~2月にかけて収穫される甘夏を、はるか先の6月くらいまで樹上で完熟させるという。長い期間木の上におくのは見ため的によくないようだが、世界一の美味しさを目指すためだ。
先述したように甘夏は夏みかんの枝変わり種だが、枝変わりとは植物の一部の枝などが、ほかの部分と違う特性をもつ突然変異のことをいう。たとえば果実の色付きが早かったり、トゲが少なかったり、本来ピンク色の花をつける木の一枝のみに赤い花が咲くような状態だ。その特性から新しい品種になったものを枝変わりという。

3. 甘夏の旬:主な産地は?

最後に甘夏の産地を紹介しよう。甘夏の実は冬の寒い時期に落下する可能性があるので、おもな産地は暖かい地域だ。とくに九州の熊本県や鹿児島県、四国の南側のエリアがおもな産地である。近年は柑橘類の新品種が増えており、改植が進み甘夏の生産量は減少気味だが、昔ながらの初夏の味を堪能したいと古くからのファンが多いのも特徴だ。
産地のひとつである熊本県で栽培が始まったのは1949年である。当時は芦北郡田浦町に在住していた有志の7人が栽培を始めた。いまでは甘夏王国といっても過言ではない熊本県の誕生のルーツといえるだろう。翌年からは日本で初めて出荷用としての本格的な栽培をスタートさせ、以来1本から接ぎ木を重ねて宇城地域や天草地域に広がったという。
熊本とは国内で1~2位の産地を争う鹿児島にはブランド甘夏の「出水の紅甘夏」が栽培されている。おもな産地は阿久根市・出水市・長島町で、特徴はネーミング通り紅の濃い果皮や、さわやかな酸味の果肉だ。出荷時期は2月上旬~5月下旬にかけてで、年間で2,500tほど出荷されている。

結論

甘夏の旬の時期や熊本県や鹿児島県など、おもな産地について紹介した。ポンカンや伊予柑、温州みかん、清見など、柑橘にはいろいろな種類があるが、甘みと酸味のバランスのよい甘夏を旬の時期に味わってみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2021年3月14日

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