1. 寿司の高級ネタ・シャコの味や値段

シャコを自宅で調理したことがないだけでなく、寿司屋で食べたことすらないという人も多いだろう。同じ甲殻類であるエビと比べられることも多いが、流通量は比較にならないほど少なく、鮮度も落ちやすいことから手の届きにくい食材だ。
見た目は独特
一見エビのようでもあるが、捕脚というはさみのついた前脚や平たい尾など、昆虫にも似た独特な見た目もシャコの特徴である。気持ち悪い、グロテスクなどといわれることも多いが、味は意外にも上品なのだ。
シャコってどんな味?エビとの違いとは
シャコの味は、エビのような旨みがありながらあっさりとしているのが特徴だ。また、食感もエビがプリッとしているのに対し、シャコはふんわりと柔らかい。酢との相性がよく、寿司にして食べると甘みが引き立ち美味である。
シャコは高級食材?
シャコは、活けと茹で、また茹でて殻をむいた状態という3つの形態で販売されている。値段には幅があり、とくに活けは非常に希少で高価である。シャコの寿司の値段も店によって異なるが、1貫200~250円ほどが相場のようだ。
2. 寿司屋のシャコの食べ方

シャコを食べてみたいと思ったら、自分で入手して調理するのもよいが、シャコの寿司を取り扱う寿司屋で食べるというのが簡単な方法だ。シャコの寿司の基本の食べ方をおさえておこう。
ボイルされたものを握りで食べる
一般的には、ボイルされたシャコを握りで食べることができる。生のシャコを出す寿司屋もあるが、活けのまま仕入れ調理する必要があるため、希少で当然高価となる。ボイルされたシャコは、エビと異なり尾まで殻がすべてむかれているため、まるごと食べられる。
寿司屋のシャコは甘辛いタレで味付けされていることが多い
茹でたシャコをそのままシャリにのせる作り方もあるが、寿司屋では伝統的な江戸前寿司の作り方が採用されていることが多い。茹でたシャコを醤油、みりん、砂糖を合わせたつゆに漬け込むというものだ。または、アナゴのようにタレを絡めて提供する店もある。つゆやタレが付いている場合は醤油をつけず、そのままいただこう。とくに味付けがされていない場合は、わさび醤油につけて食べるとよい。
3. 寿司屋からシャコがなくなった理由

シャコは、かつては東京発祥の江戸前寿司の定番ネタだった。ところが現在は、シャコが希少な高級ネタとして扱われるようになり、回転寿司など値段の安い寿司屋ではお目にかかれなくなってしまった。シャコが寿司屋であまり扱われなくなったのはなぜだろうか。
漁獲量減少により制限しながら漁獲するため
東京の寿司屋の多くが、東京湾に面した神奈川県横浜市の柴漁港に水揚げされるシャコを使用してきた。ところが、漁獲量が減少したことにより、一時期漁獲自体ができなくなってしまった。現在は制限しながら漁獲を行っているが、かつてのように大漁に水揚げすることはできない。決まった時期に少量の出荷となるため、高級ネタとして扱われているのである。
4. 自宅の寿司パーティーにおすすめシャコの通販

シャコの寿司を自宅で食べたい場合におすすめなのが、通販だ。ボイルして冷凍された新鮮なシャコがクール便で届く。殻付きの状態で届く商品も多いが、解凍するだけで寿司ネタとしてすぐに使えるむきシャコがおすすめである。むきシャコを取り寄せたい場合は、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトを利用すると見つけやすい。
寿司に便利なむきシャコの商品例
- 仙台中央水産「生食用ボイルシャコエビ」
- たいの鯛「しゃこ 刺身用しゃこ」
- 石巻元気商店「宮城県産しゃこむき身」
量や価格、送料などを比較して選ぼう
通販でシャコを購入する際には、価格を比較するだけでなく、シャコの量や大きさ、送料などもチェックして選ぶとよい。冷凍品とはいえ家の冷凍庫で長期間保存できるものではないため、食べきれる量だけ購入するようにしよう。
結論
江戸前寿司の定番だったシャコは、漁獲量の減少により寿司屋でもあまり見かけなくなってしまった。もし運よく出会えたら、ぜひ試してみてほしい。また、通販でシャコを取り寄せて自宅で寿司を作るのもおすすめだ。むきシャコを使えば簡単に握りを楽しむことができる。
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