1. ホタテの基本をおさらい

ホタテ(帆立)は、イタヤガイ科に分類される二枚貝の一種。食材としての「ホタテ」というと、一般的には大きな貝柱を指すことが多い。しかし、貝柱のほかにも、ひもや生殖器といった部分もホタテの可食部となっている。反対に、ウロ(中腸線)と呼ばれる黒い部分には貝毒が溜まりやすいため食べることができない。ホタテを丸ごと購入したら貝柱、ひも、生殖器を美味しく食べよう。
2. ホタテ貝柱とは?

通常、アサリやハマグリのような二枚貝には殻を開けると貝柱(閉殻筋)が2個ある。しかし、ホタテは二枚貝ではあるが、殻の中には大きな貝柱が1個だけあるのが特徴となっている。このようにホタテの貝柱が1個だけしかない理由には、成長の過程でもう一方が退化してしまうことが関係している。なお、この大きな貝柱があることでホタテは海中で泳ぐことができる。
貝柱の主な役割とは?
二枚貝にある貝柱(閉殻筋)の役割は、主に貝殻を開閉すること。二枚貝は基本的にかたく閉じられていて、素手では簡単に開くことができない。このように殻をかたく閉じる役割を担っているのが貝柱である。貝柱を切ると殻が簡単に開くことからも、貝柱は二枚貝にとって重要な器官だといえる。
3. ホタテの貝柱の美味しい食べ方

市販のホタテの貝柱は、一般的に生の状態か水煮の状態で売られていることが多い。このうちここでは生ホタテの美味しい食べ方を紹介する。ソテーや揚げ物などにして美味しく食べてみよう。
その1.ホタテのソテー
ホタテはソテーにしても美味しく食べることができる。作り方は簡単で、バターを溶かしたフライパンでホタテを両面焼く。それから醤油を鍋肌に回しかけて、全体を絡めたら完成だ。また、醤油バター以外にも、ガーリックバターやレモンバターといった味付けでも美味しく食べることができる。
その2.ホタテのフライ
ホタテは、天ぷらや竜田揚げ、フライといった揚げ物にしても美味しく食べることが可能だ。作り方は種類によって異なるが、例えば、天ぷらであればてんぷら粉をまぶしてから170℃程度の油でカラッと揚げれば作れる。お酒のおつまみにもピッタリなので、ぜひ挑戦したい調理法の一つといえる。
4. ホタテの貝柱のおすすめ保存方法

ホタテの貝柱は日持ちしないため、購入したらできる限り早く食べ切るのがよい。しかし、翌日までに使い切れない場合は、長期保存ができる「冷凍保存」がおすすめとなっている。ホタテの貝柱を冷凍保存する場合は、食品用ラップで包んでから冷凍用保存袋に入れる。それから冷凍庫で保管しておこう。なお、冷凍したホタテの貝柱は、冷蔵庫解凍や流水解凍してから加熱調理して食べよう。
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結論
二枚貝の多くは貝柱が2個あるが、ホタテの場合は一方が退化しているため1個しかない。そんなホタテの大きな貝柱はプリプリとした食感が美味しく、刺身・ソテー・フライなどさまざまな方法で美味しく食べられる。また、丸のまま購入した際はひもや生殖器なども美味しく食べるようにしよう。
(参考文献)
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