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えんどう豆は1種類じゃない?違いや冷凍保存の方法を解説!

えんどう豆は1種類じゃない?違いや冷凍保存の方法を解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2021年9月 2日

今回紹介するのは、えんどう豆の種類や含まれる栄養、保存方法だ。さやえんどうやスナップエンドウ、グリーンピースと、えんどう豆には種類があるが、皆さんはそれぞれの特徴をご存知だろうか。それぞれの特徴や保存方法を解説するので、ぜひ参考にしてもらいたい。

  

1. えんどう豆の種類

えんどう豆の育て方を知っているなら、自宅で栽培しているという人もいるだろう。中にはえんどう豆と聞いても、さやえんどうのことなのか、グリーンピースなのか、スナップエンドウなのか、わからないという人もいるのでは?実は3つの豆は分類上では、マメ科エンドウ属と同じ種類だ。

さやえんどう

えんどうを未熟な状態で採って、さやごと食べるのがさやえんどうだ。とくに小ぶりなものを絹さやと呼ぶ。

グリーンピース

えんどうの中の豆をある程度の大きさまで成長させ、完熟前のやわらかな状態で収穫したものがグリーンピースだ。

スナップエンドウ

グリンピース大まで育ったものを、さやごと食べるのがスナップエンドウだ。特徴は肉厚で甘みが強い。

2. えんどう豆の栄養の保存方法

ここではえんどう豆に含まれる栄養を紹介しよう。

ビタミンC

えんどう豆に含まれる栄養のひとつがビタミンCだ。それぞれのえんどう豆に含まれている量は、さやえんどうが60mg、グリーンピースが19mg、スナップエンドウが43mgである。(※1、2、3)3つの中でさやえんどうが最も含有量が多い。ビタミンCの効果効能は毛細血管や歯、軟骨を正常に保つ働きがある。また、皮膚のメラニン色素の生成を抑えて日焼けを防ぎ、ストレスや風邪のような病気に対して抵抗力を強める効果が期待できる。(※4)

ビタミンB1

えんどう豆に含まれるビタミンB1の量は、さやえんどうが0.15mg、グリーンピースが0.39mg、スナップエンドウが0.13mgである(※1、2、3)。3つの中ではグリーンピースが最も含有量が多い。ビタミンB1の効能はエネルギー代謝や疲労回復に効果が期待できる。(※5)

ビタミンB2

えんどう豆に含まれるビタミンB2の量は、さやえんどうが0.11mg、グリーンピースが0.16mg、スナップエンドウが0.09mgである。3つの中ではグリーンピースが最も含有量が多い。ビタミンB2の効能は脂質の代謝や、皮膚・粘膜の健康維持を助ける。(※6)

カリウム

えんどう豆に含まれるカリウムの量は、さやえんどうが200mg、グリーンピースが340mg、スナップエンドウが160mgである(※1、2、3)。3つの中ではグリーンピースが最も含有量が多い。カリウムは筋肉に多く含まれており、筋肉の収縮をスムーズにする働きがある。(※6)

カロテン

えんどう豆に含まれるカロテンの量は、さやえんどうが560μg、グリーンピースが420μg、スナップエンドウが400μgである(※1、2、3)。3つの中ではさやえんどうが最も含有量が多い。カロテンの効能効果は体内で発ガン性物質を作るのを阻止する働きがある。(※7)

食物繊維

えんどう豆に含まれる食物繊維の量は、さやえんどうが3.0g、グリーンピースが7.7mg、スナップエンドウが2.5mgである(※1、2、3)。3つの中ではグリーンピースが最も含有量が多い。食物繊維の効能は糖尿病・高血圧・動脈硬化・脂質異常症のような生活習慣病の予防に効果が期待できる(※8)。

3. えんどう豆の保存方法:さやえんどう

ここではえんどう豆のひとつである、さやえんどうの保存方法を紹介しよう。

冷蔵保存方法

さやえんどうは長く空気に触れるとしおれてしまう。購入して自宅に持ち帰ったら、なるべく早く調理すること。冷蔵保存するときは、ペーパータオルを湿らせて包み、保存袋に入れて冷蔵室へ。

冷凍保存方法

えんどう豆のひとつである、さやえんどうを冷凍保存するときは、筋とヘタを取って塩を入れたお湯で茹でる。茹で方のポイントは固めに茹でることだ。茹で上がったらざるにあげて冷水に入れ、冷たくなるまで浸す。冷めたら水気をとってラップで包み、保存袋に入れて冷凍室へ。

4. えんどう豆の保存方法:スナップエンドウ

ここではえんどう豆のひとつである、スナップエンドウの保存方法を紹介しよう。

冷蔵保存方法

スナップエンドウのさやは、しんなりするとシャキシャキとした食感が失われる。基本的には、さやえんどうと同じように早めに食べるのがおすすめだ。冷蔵保存するときは、保存袋に入れて冷蔵室へ。保存期間の目安は1~2日ほどだ。

冷凍保存方法

えんどう豆のひとつである、スナップエンドウを冷凍保存するときは、さやえんどうと同じように固めに茹でて冷水に入れる。冷たくなるまで浸して冷めたら水気をふきとり、ラップで包み、保存袋に入れて冷凍室へ。保存袋に入れるときは重ならないように並べよう。

5. えんどう豆の保存方法:グリーンピース

ここではえんどう豆のひとつである、グリーンピースの保存方法を紹介しよう。

冷凍保存方法

グリーンピースも、ほかのえんどう豆と同じように茹でてから冷凍保存すればよい。 茹で方は、さやからグリーンピースを取り出す。アクを抜き色鮮やかに仕上げるため、塩をまぶす。鍋に湯を沸かし、グリーンピースを入れて茹でる。火を止め、そのまま粗熱をとる。冷めたらざるにあげて水気をふきとり、保存袋に入れる。あとは袋の口を閉じて冷凍室へ。冷凍保存の目安は、3〜4週間ほどだ。

結論

えんどう豆の種類や保存方法を紹介した。これまでさやえんどうとグリーンピース、スナップエンドウの違いがよくわからなかった人もいるだろう。復習すると一番未熟なものがさやえんどうで、完熟前のやわらかな豆をさやからむいて食べるのがグリーンピースだ。さらにグリーンピース大まで育った豆を、さやごと食べるのがスナップエンドウである。
(参考文献)
※1 文部科学省「野菜類/(えんどう類)/さやえんどう/若ざや/生」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06020_7
※2 文部科学省「野菜類/(えんどう類)/グリンピース/生」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06023_7
※3 文部科学省「野菜類/(えんどう類)/スナップえんどう/若ざや/生」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06022_7
※4 公益財団法人 長寿科学振興財団「ビタミンCの働きと1日の摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-c.html
※5 農林水産省「知っているようで知らない「食育の話」」
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2007/spe1_04.html
※6 公益財団法人 日本豆類協会「豆の主な栄養素」
https://www.mame.or.jp/eiyou/eiyou.html
※7 農林水産省「野菜・果物を意識してとろう!」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics2_04.html
※8 公益財団法人 長寿科学振興財団「食物繊維の働きと1日の摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/shokumotsu-seni.html
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  • 更新日:

    2021年9月 2日

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