1. にんじんの細切りの方法とコツ
にんじんを細切りにする手順やコツを見ていこう。千切りとの違いについても併せて紹介する。
にんじんの細切りのやり方
- にんじんのヘタを切り落とす。にんじんを横にしたときに、長さ4~5cmほどになるように等分に切り分ける。
- 切ったにんじんを縦に置き、繊維に沿って端から3~5mmほどの厚さにスライスする。
- スライスしたにんじんを端から3~5mm幅に切り、棒状にする。
にんじんの細切りのコツ
スライスする際、最後のほうは縦では切りにくいため、寝かせて包丁を入れよう。細切りにする際は、スライスしたにんじんをずらしながら重ねて切ると効率がよい。基本は繊維に沿って切るが、繊維に対して垂直になるように切ると、火の通りが早くなる。
ちなみに、にんじんはよく洗えば皮ごと食べられるが、気になる場合は皮をむいてから細切りにしよう。
にんじんの細切りと千切りの違いは?
細切りが3~5mm幅の細さに切るのに対し、千切りは1~2mm幅とさらに細い。細切りのほうが千切りよりも太いため、しっかりとした歯ごたえがある。にんじんの細切りはコリコリとした食感が特徴だが、千切りはシャキシャキとした食感で、生食に向く。
2. にんじんの細切りの簡単な切り方
にんじんの細切りは基本の切り方でも難しくないが、より簡単に切れる方法もある。効率よくにんじんの細切りを作りたいときにおすすめな、3つの方法を紹介しよう。
斜め切りにしてから細切りにする
- ヘタを切り落としたにんじんを長さ4~5cm、厚さ3~5mmになるよう、斜め薄切りにする。
- 薄切りにすると自然とずれながら重なるため、そのまま細切りにしていく。
一度に1本まるごと斜め切りにすると量が多くなる。作業スペースが狭い場合は、5~6枚スライスしたら細切りにするというのを繰り返すとよい。斜め切りにすることでにんじんの繊維が断ち切られるため、基本の切り方よりも柔らかい食感に仕上がる。
スライサーで細切りにする
スライサーは、キャベツやにんじんの千切りを手早く作れる便利な道具だ。一般的には千切りに使われるが、太さを調整できるものや太めに切れる仕様のものなら、細切りを作ることもできる。斜めに持ったにんじんを、カッターの上で前後に滑らせるように動かすだけで、簡単に細切りができる。
基本の切り方と比べて作業はかなりラクだが、にんじんが短くなると手で持てなくなるため、最後まで細切りにするのは難しい。また、断面はやや粗くなる。
ピーラーで細切りにする
ピーラーは本来皮むき器として使う道具だが、千切りや細切り専用に作られたギザギザの刃がついたものもある。ギザギザの幅が広い細切りピーラーをにんじんに当てて手前に引くだけで、簡単に細切りができる。スライサーよりも断面は滑らかでキレイな仕上がりだが、やはり次第ににんじんが短くなるため、最後まで細切りにはできない。
3. にんじんの細切りの使い方
細切りにしたにんじんは、食感を生かした料理にするのがおすすめだ。生のまま、もしくは軽く火を通せばさまざまな副菜に活用できる。とくに使いやすいのは、サラダとナムルだ。
にんじんの細切りのサラダ
3mm幅ほどの細切りなら、生食しても美味しい。繊維を断ち切るように、斜め切りにしてから細切りしたものを使おう。醤油、ごま油、かつおぶしをかけてもよいし、洋風ドレッシングも合う。また、ごぼうとともに太めに細切りしたものをサッと茹でて、マヨネーズなどで和えたサラダもおすすめだ。
にんじんの細切りのナムル
にんじんの細切りをもやしなどと合わせて電子レンジで加熱し、調味料と和えるだけで、簡単にナムルを作ることができる。常備菜にも向くため、にんじんを大量に消費したいときにも便利だ。組み合わせる野菜を変えてアレンジしたり、ビビンバの具材に使ったりと活用しよう。
4. にんじんの細切りの保存方法
細切りにしたにんじんは、すぐに使いきらずに保存することもできる。余ってしまったときだけでなく、時短調理したい場合にも保存方法を知っておくと手間が省けて便利だ。
にんじんの細切りの冷蔵保存
にんじんは冷蔵すると乾燥しやすい。細切りにした場合は切り口が乾燥しやすくなるため、さらに注意が必要だ。小分けにしてラップでぴったりと包んでから冷蔵庫に入れよう。それでも乾燥は進んでしまうため、保存期間は3~4日が目安となる。生食する場合は、それよりも早めに使いきったほうがよい。
にんじんの細切りの冷凍保存
冷蔵保存では3~4日ほどしか日持ちしないが、正しい方法で冷凍すれば、1ヶ月ほど保存できる。手順は次の通りだ。
- キッチンペーパーなどで表面の水分をふき取る。
- 小分けにし平らに広げてラップで包む。
- フリーザーバッグに入れ、空気を抜き密閉する。
- 冷凍庫に入れる(急速冷凍機能や金属トレーを使用すると風味が落ちにくい)。
加熱調理する場合は凍ったまま使えるが、サラダなど生食の場合は、電子レンジの解凍モードか冷蔵庫でゆっくり解凍させるとよい。
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5. にんじんの細切りにおすすめスライサー3選
スライサーを使ってにんじんを簡単に細切りにする方法を紹介したが、すべてのスライサーが使えるわけではない。千切りよりも太めに切りたい細切りの場合、刃の調整ができるタイプや太めに切れるタイプを使う必要がある。そこで、おすすめのスライサーを3種類紹介しよう。
ベンリナー「万能野菜調理器ベンリナー」
料理の用途に応じた交換刃が付属されている。「荒歯」を使い、厚さ調整ねじで3~4mmに調整すれば、にんじんの細切りが簡単に作れる。刃を交換すれば刺身用のつまや千切りも作れるため、さまざまな調理に役立つ。また、指先を守る安全器具もついている。
下村工業「フルベジ 太千切り器しりしり」
にんじんやごぼうの細切り(太千切り)やささがきが簡単に作れる。ほかの機能はなく、細切り専用のシンプルなスライサーのため、一般的なスライサーを持っている場合などにおすすめだ。
Victorinox「滑り止め付き粗目グレーター」
すりおろし器だが、にんじんの細切りを作ることもできる。人間工学に基づき、使いやすいデザインを重視して作られた商品である。シリコンの滑り止めが付いており、安全性にも優れている。
結論
にんじんの細切りは基本のやり方のほかにも、斜め切りにしてから切る方法、スライサーやピーラーなどの道具を使った方法がある。基本の方法が難しく感じる場合は、簡単なやり方で気軽に細切りを作ろう。冷凍すれば1ヶ月ほど保存可能なため、まとめて作り時短調理に役立てるのもおすすめだ。
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