目次
1. ブロッコリーは冷凍できる?

ブロッコリーを保存するのに適した温度は0~5℃といわれている。そのため、ブロッコリーは常温保存できない。また、温度は適している冷蔵庫でも2~3日保存すると、緑色だったブロッコリーが黄色くなりはじめるため、せっかくのブロッコリーの色合いを楽しめなくなってしまう。ブロッコリーの色をそのままに、長期間保存するなら冷凍がおすすめだ。
ブロッコリーを冷凍するメリット
ブロッコリーを冷凍することで得られる最大のメリットは保存期間が延びることだが、それ以外に見ためと食感の維持も挙げられる。ブロッコリーは料理の具材として使うこともあるが、添え物としても大活躍する。冷凍により鮮やかな色はそのままに、ブロッコリーの茎と花蕾の食感の違いも楽しめる。また、ブロッコリーは下処理が不要な野菜だが、食べやすい大きさに切って冷凍しておけばすぐに調理に使うことができる。ブロッコリーは炒め物や煮物などさまざまな料理に活用できるため、あと一品作りたいときに重宝する。また、お弁当の隙間にブロッコリーを入れるだけでも印象は大きく変わるので、ぜひ常備しておきたい。
生のまま冷凍するべき?茹でてから栄養するべき?
ブロッコリーを冷凍するときに迷ってしまうのが冷凍前に茹でるかどうかだ。結論からいってしまえば、生のままでも茹でてからでも冷凍することはできる。ただし、茹でるとブロッコリーに含まれる水溶性ビタミンなど、一部の栄養素が溶けだしてしまうため栄養価は下がってしまう。
2. ブロッコリーを生のまま冷凍する方法

まずは、生のブロッコリーを冷凍保存する方法を紹介する。生で保存するときもいくつかポイントがあるため、ポイントをおさえながら上手に冷凍保存しよう。
ブロッコリーをよく洗い、水気をきる
ブロッコリーは必ずよく洗ってから冷凍するようにしよう。雑菌や汚れがついたまま保存してしまうと、冷凍でも傷んでしまう可能性がある。よく洗ったら水気もしっかりきっておこう。水気がついた状態で保存してしまうと、ブロッコリーを解凍したときにベチャっとした食感になってしまう。キッチンペーパーで拭くと、キレイに水気をとることができる。
ブロッコリーを小分けにラップする
水気をきったら食べやすい大きさに切り、小分けにしておく。食べやすい大きさに切るのは当然だが、1回分量ずつに小分けしておくことで何度も冷凍したり解凍したりすることを防ぐことができる。小分けにする際はラップが便利だ。
保存容器に入れて冷凍保存
冷凍中に気をつけたいのがブロッコリーの蕾が落ちることだ。ラップで包んでいても、開けた瞬間に蕾がポロっと落ちてしまうと見ためが悪くなってしまう。蕾が落ちるのを防ぐため、ブロッコリーをラップで包んだら、さらに保存容器に入れよう。しっかりと密閉できたら冷凍庫に入れて保存する。
保存期間
生のまま冷凍したブロッコリーの保存期間は1ヶ月が目安だ。ブロッコリーは使う頻度が多いため、使いきれないことはないだろう。しかし、念のため容器に保存した日付を記入しておこう。日付を書いておけば使い忘れを防ぐことができる。
解凍方法
生のブロッコリーは加熱しなくては食べられない。そのため、解凍と加熱を行わなければならない。とはいっても、難しいことはなく炒め物や煮物に冷凍ブロッコリーを使う場合は、凍った状態で使う。そうすることで、解凍と加熱を一度に行うことができる。解凍してから加熱するとブロッコリーから余計な水分が出て料理が水っぽくなってしまうので、必ず凍った状態で使うのがポイントだ。添え物としてブロッコリーを使いたい場合は、サッと湯通しまたは電子レンジで解凍してから使おう。水っぽくなるのが嫌なら電子レンジを使うのがおすすめだ。500Wで40秒ほど加熱すれば、ほどよく水分が抜けるためパサつかず、ちょうどよい硬さになる。
3. 茹でたブロッコリーを冷凍する方法

茹でたブロッコリーの場合、解凍するだけで使うことができる。しかし、上手に冷凍しないとブロッコリーが水っぽくなってしまい、食感も悪くなってしまう。しっかりとポイントをおさえて上手にブロッコリーを冷凍しよう。冷凍ブロッコリーは作り置きにも便利なので、忙しいときこそ冷凍ブロッコリーを使って活用してみよう。
ブロッコリーを茹でる
ブロッコリーを小房に切り分けたら、塩を入れたお湯で茹でる。ポイントは茹でる時間だ。大体30秒ほど茹でたら十分だ。普段食べるときよりも硬めだが、柔らかくしすぎると解凍時にボロボロと崩れてしまう恐れがある。サッと茹でる程度で十分だ。
水気をきり、小分けにして保存容器で保存する
茹でたブロッコリーは水気をきりつつ粗熱をとる。水気のきり方は生のブロッコリーを冷凍するときと同様で、キッチンペーパーを使うとキレイに水気をとることができる。茹でた直後は熱く、火傷の恐れもあるため必ず粗熱がとれてからキッチンペーパーで拭くようにしよう。水気がきれたらラップで小分けにし、保存容器に入れて冷凍保存する。
保存期間
茹でたブロッコリーのほうが保存期間が長いと思いがちだが、実際は生のブロッコリーと変わらず、保存期間は1ヶ月ほどだ。場合によってはさらに長く保存することもできるが、食感や風味が落ちてしまうので、1ヶ月以内に食べきるようにしよう。
解凍方法
茹でてから冷凍したブロッコリーも凍った状態で料理に使うことができる。すでに火を通しているため、短い加熱時間で調理することができる。また、冷凍状態でお弁当に入れるのもおすすめだ。わざわざ解凍しなくても、お弁当を食べる時間にはちょうど解凍されており、そのまま食べることができる。
4. ブロッコリーの栄養は冷凍することで減る?

ブロッコリーを冷凍したときに気になるのが栄養の変化だ。ブロッコリーにはさまざまな栄養素が含まれているが、冷凍によって栄養が減ることはない。ただし、生のブロッコリーを冷凍したときと、茹でたブロッコリーを冷凍したときでは含まれる栄養素の量が異なる。ブロッコリーを茹でることで、水や熱に弱い栄養素は溶けだしたり壊れてしまったりするからだ。栄養が多く含まれた状態で冷凍したいならば、生のブロッコリーを冷凍するのがおすすめだ。
5. 市販の冷凍ブロッコリーはさらに便利!

下処理不要の冷凍野菜は人気が高まっており、スーパーだけでなくコンビニなどでも購入できるようになっている。冷凍ブロッコリーは季節を問わず購入できるのはもちろん、価格が安定しているのも嬉しい点だ。また、市販されている冷凍ブロッコリーは旬の時期に収穫、冷凍されているため、栄養価も高く美味しい。ぜひ、市販の冷凍ブロッコリーもチェックしてみよう。ここでは、いくつか商品を紹介する。
ニチレイフーズ「そのまま使える高原育ちのブロッコリー」
エクアドル産のブロッコリーが250g入った商品だ。食べやすい大きさにカットされており、下茹でもしてあるため解凍するだけでサラダに使うこともできる。そのほか、パスタやシチューに使うのもおすすめだ。
トップバリュ「下ごしらえ済み ブロッコリー」
ブロッコリーが300gも入っており、ブロッコリーをたくさん食べる人におすすめだ。レンジ加熱してもベチャっとならないため、気軽にレンジ調理できる。
セブンプレミアム「すぐに使えるブロッコリー」
170gと少量なので、ブロッコリーをあまり使わない人におすすめだ。エクアドルで収穫されたブロッコリーを急速冷凍しているため、鮮やかな色合いを楽しめる。さらに小さい140gサイズもあるため、使う頻度に合わせて量を選ぶこともできる。
結論
ブロッコリーの色と食感を残したいなら冷凍保存が最適だ。生のまま冷凍する方法と茹でてから冷凍する方法の2種類があるが、どちらも水気をしっかりときってから冷凍するのがポイントだ。炒め物や煮物に使う場合は凍った状態で調理できるため、解凍が不要なのは嬉しい。冷凍ブロッコリーを上手に活用すれば、普段の食卓を簡単に華やかにできる。
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