目次
- 1. にんにく料理で気になる「臭わないコツ」
- 2. にんにくは調味料にすれば長期保存可能!
- 3. にんにくおすすめ調味料:にんにくの醤油漬け
- 4. にんにくおすすめ調味料:にんにく味噌
- 5. にんにくおすすめ調味料:ガーリックオイル
- 6. にんにくの風味と食感を活かす方法も
1. にんにく料理で気になる「臭わないコツ」

にんにくは食欲をそそる独特の香りが持ち味だ。しかし、食べた後のにおいは気になるもので、そのせいでなかなか大量消費することができない。ここでは、にんにくを大量消費するために知っておきたい、にんにくを臭わなくする方法を紹介する。
にんにくが臭うメカニズムとは
にんにく特有のにおいの原因にはアリシンという物質が関係している。にんにくにはアリインという物質が含まれているのだが、にんにくを切ったり潰したりすると細胞が壊れ、その過程でアリナーゼという酵素がアリインに作用し、アリシンに変化する。まるごとのにんにくだとにおいがあまりないのに、調理するとにおいが出てくるということがよくあるが、これはアリナーゼによってアリインがアリシンに変化しているからだ。
下処理に臭わないコツあり!
にんにく特有のにおいはアリシンが関係していることが分かれば、実は下処理でにおいを抑えることができるようになる。にんにくを臭わなくするためには、酵素を作用させなければよいからだ。実はアリナーゼという酵素は熱に弱く、加熱すれば簡単に作用しなくなる。加熱の方法はいろいろあるが、電子レンジの場合だと皮をむいたにんにく1粒あたりを600Wで20秒ほど加熱すれば十分だ。ちなみに、にんにくを加熱するときは必ずラップで包むようにしよう。また、時間はかかるが、皮をむかずにまるごとラップで包み、電子レンジ600Wで1分半加熱する方法もある。
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2. にんにくは調味料にすれば長期保存可能!

にんにくは調味料にして保存できることを知っているだろうか。ここでは、にんにくを調味料にすることで得られるメリットや、大量消費するときのポイントを紹介する。
調味料で保存することのメリット
にんにくは湿気に弱いため風通しのよい場所で保存しなければならない。きちんとした条件で保存することができれば、にんにくは長く保存することができる。しかし、長く保存できたとしても使い切ることができなければ意味がない。そんなときは調味料で保存するとよい。醤油や味噌など日持ちする調味料に漬けて保存することで、にんにくの保存期間が長くなる。また、にんにくに調味料の味がしみ込むのと同時に調味料にもにんにくの風味がつくため、にんにくを取り出して料理にするもよし、にんにく風味の調味料を料理のアクセントとして使うもよしと活用範囲が広いのも嬉しいポイントだ。調味料にたっぷりとにんにくを入れても問題ないため、余ってしまったにんにくの大量消費には最適だ。
保存するときの注意点とポイント
にんにくを漬けた調味料は大量消費におすすめだが、注意点がいくつかある。まずは、にんにくを調味料に漬ける場合は必ず煮沸消毒した瓶を用意しよう。調味料は腐りにくいが、煮沸消毒していない瓶を使うと雑菌が繁殖し、食中毒を引き起こす原因になりかねない。また、使う調味料によって保存期間が異なるため注意しよう。保存期間が長いといつまで食べられるかを忘れてしまいやすいため、作った際に作った日付と保存期間(賞味期限)を瓶に書くようにしよう。
3. にんにくおすすめ調味料:にんにくの醤油漬け

にんにくの醤油漬けは、にんにくの大量消費におすすめの調味料の1つだ。醤油は和食では欠かすことができない調味料で、さまざまな料理に使われる。そのため、使い忘れや残ってしまう恐れが少ない。また、醤油味のにんにくもさまざまな料理のアクセントとして使えるため、大量消費には最適だ。
にんにくの醤油漬けの作り方
にんにくの醤油漬けの作り方は至ってシンプルだ。皮をむいたにんにくを煮沸消毒した瓶に入れ、そこに醤油を注ぐだけだ。2日ほどおけば完成だ。にんにくと醤油の味わいをより馴染ませたいなら、さらに漬けて風味の変化を楽しもう。ちなみに、にんにくは1片そのまま入れてもよいが、より早く漬かってほしければ薄切りにするとよい。
漬けた醤油とにんにくの使い方は?
漬けた醤油は普通の醤油と変わらず使える。冷奴や目玉焼きにかけたり、料理の味付けに使ったりと活用範囲は広い。また、にんにくの風味がすでについているため、ステーキソースやチャーハンなどの料理には最適だ。漬けていたにんにくも捨てずに活用しよう。にんにくを細かく刻んで野菜炒めに入れれば、にんにくの風味とともに香ばしい醤油の香りも楽しめる。また、ステーキソースなどにんにく醤油だけではもの足りない場合は、漬けていたにんにくごと使うのがおすすめだ。
にんにくの醤油漬けの保存期間は?
にんにくの醤油漬けの保存期間だが、煮沸消毒した瓶に入れて冷蔵保存しておけば、最長1年はもつ。しかし、にんにくの醤油漬けは使用頻度が多いため、短期間で使い切ることができるだろう。そのため、1年より短い期間で大量消費できるはずだ。
4. にんにくおすすめ調味料:にんにく味噌

醤油と同じくらい和食で愛されているのが味噌だ。味噌とにんにくを掛け合わせたにんにく味噌もにんにくの大量消費には最適だ。醤油とはまた違った風味を楽しみながら、にんにくを大量消費しよう。
にんにく味噌の作り方
にんにく味噌の作り方は少し手間がかかる。まず、味噌に砂糖やみりん、酒を加え、火にかけながらのばす。液体系の調味料でのばすことで調味料としても使いやすくなる。そこにみじん切りにしたにんにくを加え、全体に馴染むまで練る。火を止め、粗熱をとったら煮沸消毒した瓶に入れて完成だ。ちなみに、にんにく味噌の作り方にはもう1つある。みりんでのばした味噌ににんにくを1片まるごと入れる方法だが、こちらのほうが手間なく作れる。ただし、にんにくの大量消費ということであれば、前者の作り方のほうがおすすめだ。
にんにく味噌の使い方は?
にんにく味噌は田楽味噌のように食材につけて食べるのがおすすめだ。温野菜をディップしたり、肉や魚のソースにしたりするだけでも十分に美味しさを堪能できる。また、にんにく味噌をそのままごはんに乗せるのもおすすめだ。にんにくの香りと味噌の甘辛い味がごはんにぴったりだ。そのまま野菜などにつけて食べるのに飽きたら、肉や魚の下味に使ってみよう。こんがりと焼くことで、にんにくと味噌の香りがより引き立つ。
にんにく味噌の保存期間は?
にんにく味噌の保存期間は約1ヶ月だ。意外と短いように思うかもしれないが、にんにく味噌はそのまま野菜などにつけて食べられるため、あっという間に使い切ってしまうだろう。
5. にんにくおすすめ調味料:ガーリックオイル

醤油や味噌は使い勝手がよいが、和食に偏ってしまいがちだ。よりいろいろな料理に活用したいならガーリックオイルにしてみよう。にんにくの醤油漬けやにんにく味噌よりも活用範囲が広くなるため、より効率的に大量消費できる。
ガーリックオイルの作り方
鍋にみじん切りにしたにんにくとオリーブオイルを入れ、火にかける。にんにくを炒めるわけではないので、オリーブオイルはたっぷりめに入れよう。2~3分ほど加熱するとにんにくの色がきつね色に変わってくる。そうしたら、火を止めて粗熱をとる。にんにくごと煮沸消毒した瓶に入れれば完成だ。すぐに使うこともできるが、しっかりとオイルに風味を移したいなら1日ほど置こう。
ガーリックオイルの使い方は?
ガーリックオイルは炒め油として使うことができる。にんにくごと使うことで、香ばしい香りを楽しむことができる。また、サラダやマリネに使うこともできる。ガーリックオイルをそのままかけてもよし、酢などの調味料と混ぜ合わせてオリジナルドレッシングを作ってもよしといろいろな楽しみ方ができる。エビやタコなどを使ってアヒージョを作るのもおすすめだ。ちょっとオシャレな料理を作りたいときにもガーリックオイルは重宝する。
ガーリックオイルの保存期間は?
ガーリックオイルの保存期間は約1ヶ月だ。ただし、ガーリックオイルは酸化しやすいため、風味が変化する前に使い切りたい。そのため、にんにくを大量消費するためだからといって一度に作りすぎないようにしたい。短期間で使い切れる量を少しずつ作ったほうがフレッシュな味わいを長く楽しめる。
6. にんにくの風味と食感を活かす方法も

にんにくを醤油や味噌、オリーブオイルと組み合わせて大量消費する方法を紹介してきたが、にんにくそのものを楽しみながら大量消費する方法もある。それがにんにくチップスだ。にんにくチップスにすれば、よりにんにくが食べやすくなる。
にんにくチップスが美味しくて便利!
にんにくチップスを作るのに必要な材料はにんにくと油のみだ。そのため手軽に作ることができる。まず、にんにくを薄切りにする。その際に、爪楊枝を使って芯を取り除いておく。鍋に油を入れて熱し、にんにくを加えて揚げる。にんにくの中までしっかりと火を通すため、きつね色になるまでじっくりと揚げよう。にんにく全体の色がきつね色に変わったら取り出し、キッチンペーパーで油を切る。粗熱がとれたら完成だ。ちなみに、揚げるのが不安という人は電子レンジでも作ることができる。耐熱容器に薄切りにしたにんにくと油を入れる。ラップをせずに600Wで2分加熱する。加熱時間が足りなければ30秒足して様子をみよう。にんにくの色が変わったら完成だ。にんにくチップスはサラダやステーキのトッピングに使ったり、ごはんと一緒に炒めてガーリックチャーハンにしたりするのがおすすめだ。
にんにくチップスの保存期間は?
にんにくチップスは2週間ほど保存することができる。しかし、そのまま保存してしまうとにんにくチップスのサクサク感が損なわれてしまうため、保存する際は市販の乾燥剤も一緒に入れよう。また、サクサク食感が残っているうちに食べるのも重要なポイントだ。
結論
にんにくの大量消費と聞くと大変なイメージがあるが、調味料にすると意外にも簡単に使い切ることができる。にんにくの醤油漬けやにんにく味噌、ガーリックオイルなどを常備しておけば、どんな料理でも美味しく仕上げることができる。それぞれ保存期間が異なるため注意が必要だが、上手に活用して普段の食卓をより楽しもう。
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