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ヒラメの旬はいつ?産地ごとの美味しい時期や釣りの季節とは

ヒラメの旬はいつ?産地ごとの美味しい時期や釣りの季節とは

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

鉛筆アイコン 2023年4月24日

柔らかく淡白な身が美味しいヒラメ。刺身や煮つけ、唐揚げなど食べ方もさまざまだが、高級魚として知られている。カレイ目ヒラメ科の魚のなかでは最も美味しいといわれるヒラメ、この魚に旬はあるのだろうか。本記事ではヒラメの産地や旬について、詳細を紹介する。

  

1. ヒラメが美味しい旬の時期はいつ?

ヒラメ
ずばり、ヒラメが美味しくなるのはいつだろうか。各地で水揚げされるヒラメであるが、美味しくなる時期は確固として存在する。ヒラメの旬や産卵の時期について、概略を紹介する。

ヒラメの旬は晩秋から冬

ヒラメの美味しい時期、それはずばり秋の終わりから冬にかけてである。寒ビラメの名称もこの旬から生まれた。春の産卵に備えてヒラメは栄養を体内に蓄えるため、脂もよく乗って身もきめ細かくなるといわれている。養殖のヒラメはこうした味の違いがそれほど顕著ではないが、天然のヒラメでその相違が実感できる。価格も最も上がり、高級魚の名に恥じないのが冬のヒラメなのである。

ヒラメの産卵の時期

日本各地に生息しているヒラメは、2~7月にかけて産卵期を迎える。南方に生息しているヒラメほど、産卵期は早い。秋から冬は水深100m以上の沖合にいるヒラメは、産卵期には浅い場所に移動するといわれている。ヒラメの卵は15℃くらいの水温であれば、60日でふ化する。

2. 産地ごとのヒラメの旬

ヒラメ
高級魚であるヒラメは、産地によってはその美味しさからブランド力を持つこともある。日本各地のヒラメの漁場のなかでも、高名な場所で漁獲されるヒラメの旬はいつだろうか。産地名とそれぞれの旬の時期を紹介する。

笠戸のヒラメの旬

笠戸は山口県松氏に位置する漁場である。笠戸のヒラメはタンパクながらコリっとした食感があることで人気がある。笠戸ヒラメの旬は、12~3月である。

関東近海のヒラメの旬

関東近海のヒラメといえば、茨城県や千葉県の外房大原沖が有名である。千葉県のヒラメは、とろりとした脂の乗り具合で人気がある。関東近海のヒラメの旬は、11月終わりから2月の中旬である。

平戸のヒラメの旬

九州は平戸市の最南端で漁獲されるヒラメは、5kgを超えるビッグサイズも珍しくないといわれている。1月中旬から3月の終わりまでが、平戸ヒラメの旬である。この期間、平戸市を上げて平戸天然ひらめ祭りも開催される。

北海道のヒラメの旬

北海道産のヒラメは主に、日本海側と津軽海峡で漁獲される。北に位置する北海道のヒラメの産卵時期は遅く、6~8月である。水温が低い北海道では通年でヒラメが漁獲されているが、旬は秋から冬である。

茨城のヒラメの旬

茨城県では、ヒラメが県の魚として認定されている。茨城県のヒラメは肉厚で高級魚にふさわしい風格があるといわれる。旨みのもとであるイノシン酸が豊富な茨城のヒラメは、12~2月が旬である。

青森のヒラメの旬

青森県では、通年で全域でヒラメを漁獲している。その漁獲量は日本一である。太平洋北部と南部、津軽海峡西部など、漁場によって多少漁獲量が変わる。いずれにしても旬は秋から冬とされており、漁獲方法も釣りや刺網、定置網などさまざまである。

3. ヒラメ釣りの旬の時期

ヒラメ
太公望にとっては、高級魚であるヒラメを釣るのは夢かもしれない。ヒラメ釣りには旬があるのだろうか。高級とはいえ日本各地に生息しているため、比較的身近にいる魚といってよいだろう。もちろん、住んでいる場所や釣りの技術にもよるが、ヒラメが美味しくなる冬は水温が一気に低下する1月の終わりごろまでは大物が狙えることが多い。ただし、気温の低下は釣り人には厳しいだろう。
産卵の時期の春は、海の状況が不安定なため当然釣りの成果も安定しないというデメリットがある。夏になると水温も上がるためヒラメも活発になるものの、7月を過ぎるとかかってくるヒラメは小さめになる傾向があるという。秋は水温が下がり始め、大きいサイズのヒラメもかかりやすくなるベストシーズンとなる。いずれにしても、気温や海の状況等を確認し、安全な釣りを楽しんでほしい。
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4. 夏のヒラメは猫またぎ?旬の時期との味の違い

ヒラメ
猫またぎという言葉は文字通り、魚の好きな猫でさえも見向きもしないくらいのまずい魚を指す格言である。また一方で、あまりの美味しさのあまり骨までしゃぶりつくして猫も見向きをしないという、まったく反対の意味で使われることもあるという。
地域によってその意味するところは異なるものの、ヒラメに関しては夏のヒラメや3月のヒラメを猫またぎと呼ぶことがある。一般的には、この時期のヒラメは産卵を終えて身がやせ細り、なおかつ脂も乗っていないという意味であり、否定的なイメージで呼ばれることが多い。実際にはその時期のヒラメがまずいばかりではなく、漁獲される場所や水温などの常用によって非常に美味しいヒラメが釣れることもあるようだ。つまりはそのような格言にあてはめられるほど、ヒラメは古来日本人に愛されてきた魚といえるのかもしれない。

5. 旬のヒラメの美味しい食べ方

ヒラメの刺身
高級魚として知られるヒラメは、くせのない白身が食べやすくさまざまな料理で楽しめるのが特徴である。旬のヒラメが手に入ったら、その美味しさを十全に引き出す食べ方で堪能したい。そのアイデアをいくつか紹介する。

ヒラメのムニエル

ヒラメの代表的な料理法のひとつがムニエル。ヒラメのような淡白な味わいを特徴とする魚は、まぶした粉によって魚の旨みを閉じ込めることができるムニエルが向いている。また、バターや塩こしょうで白身にコクを与えることもできる。ヒラメを洋風に味わいたいときにはぜひ試したい方法である。

ヒラメの刺身

旬のヒラメの食べ方の王道は、なんといっても刺身だろう。独特の甘み、コリっとした食感、脂がのったほどよいまろやかさなどなど、直接的に実感するには刺身で味わうのが一番である。エンガワの美味もぜひ刺身で味わい尽くしたい。

ヒラメの煮付け

寒い時期に旬を迎えるヒラメは、甘辛く似た煮付けがことのほか美味しくなる。淡白な白身に、甘辛い煮汁は染みやすく、ごはんもお酒も進む一品となる。煮付けをふっくらと仕上げるためには、火を通しすぎないようにするのがコツである。

6. ヒラメに似ているカレイの旬は?

カレイとヒラメ
ヒラメとよく似た魚といえばカレイがある。非常によく似た形状のこの2つの魚、いずれもカレイ目に属している。前者はカレイ目ヒラメ科、後者はカレイ目カレイ科の魚である。日本では、かつてはヒラメとカレイの区別がなかったという歴史もある。ヒラメとカレイを見分けるために有名なのは、左ヒラメの右カレイである。目を上に向けたとき、ヒラメならば左向きに、カレイならば右向きになる。しかしこれは輸入物の場合は通用しないこともある。注目すべきは口の部分で、甲殻類を常食とするヒラメの口には鋭利な歯が見えるのに対し、カレイは上あごの部分にしか歯が見られない。
また漁獲量も大きく異なり、カレイはヒラメの8倍ほどの量が漁獲されているため価格も安くなる。カレイは通年で漁獲できる魚ではあるが、旬は冬から春である。また、ヒラメの身が締まっているのに対し、カレイのそれは柔らかくふわっとしている。そのため、カレイは煮物や揚げ物向きで刺身には向かないという特徴もある。
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結論

日本人が愛する高級魚のひとつヒラメ。日本各地で漁獲されるものの、旬の時期である冬のヒラメは特に珍重されている。日本各地には、その美味しさでブランド力を誇るヒラメが多々あり、天候や気温によって旬の時期もずれる。これは釣りをする場合も同様である。旬の美味しいヒラメは、その味を堪能できる食べ方で楽しみたい。
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  • 公開日:

    2021年11月 2日

  • 更新日:

    2023年4月24日

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