目次
- 1. 美味しいパイナップル6つの選び方のコツ
- 2. パイナップルの選び方は葉の大きさも重要?
- 3. パイナップルは収穫後に追熟しないフルーツ
- 4. 甘い品種はどれ?産地別のパイナップルの選び方
- 5. 食べ頃パイナップルの保存方法
1. 美味しいパイナップル6つの選び方のコツ

まずは甘くて美味しいパイナップルを選ぶための基本6つを紹介する。パイナップルを丸ごと購入する場合には、松かさのような皮や葉しか見ることができず見分け方が難しい。食べごろも含めて、視覚や嗅覚を駆使して購入時にハズレのないパイナップルをモノにしよう。
1:甘い香りがするもの
甘いパイナップルを選ぶにあたっては、周囲にまでその香りが漂ううものを選ぼう。完熟して糖度が増したパイナップルほど甘い香りを発するためである。
2:下膨れで全体に丸みがあるもの
パイナップルの形状にも注目してみよう。美味しいパイナップルを選ぶためには、下膨れの、つまり下部に向かってふっくらとした形をしていることが望ましい。パイナップルは甘みが下部に集中する傾向があるため、下膨れであればより甘さを内包している証拠となるのである。
3:葉っぱは濃い緑で枯れていないもの
パイナップルの上部の葉も完熟度を測る目安となる。その緑色が濃いほど、完熟が進んでいる可能性が高くなり、より甘いパイナップルとなりうる。また上に向いて張りのある葉であることも重要な要素である。ただし輸送のために故意に葉を追ってある場合もある。これは枯れた葉とは異なるのでそれほど気にする必要はない。
4:同サイズなら重いもの
パイナップルは水分が多い果物である。みずみずしいものほど実もずっしりと重くなる。同じサイズのパイナップルがあれば手に取ってその重さを体感してみよう。重いもののほうがみずみずしく美味しいパイナップルである可能性が高くなる。
5:お尻部分もチェック
パイナップルの下方が膨らんでいるものが甘いことは前述したが、さらにお尻の部分にも目を向けてみよう。収穫して間もないパイナップルの底の部分は、湿っていたり緑色を呈したりしている。指で押しても柔らかすぎないものを選ぶとよいだろう。また置いてあるだけでは目に触れない底の部分にカビが生えていないかも要チェックである。
6:色は緑でもOK
一般的に果物は、緑色は未熟であるというイメージがある。パイナップルも皮の部分が緑であったり黄色であったりする。しかしパイナップルに関しては皮の色については必ずしも甘いかそうでないかを決める条件とはなりえない。むしろ形状や香りで選択するほうが甘くて美味しいパイナップルに当たる可能性が高い。
2. パイナップルの選び方は葉の大きさも重要?

パイナップルを丸ごと購入する際に必ず目に入るのが葉の部分である。この葉の大きさは甘さに関係があるのだろうか。ブラジルが原産のパイナップルの葉は、通常1mにも達するといわれている。パイナップルの葉が鋸状であることはよく知られているが、1813年にこの形状ではない葉を持つ品種が発見されている。日本の主な栽培地である沖縄県でも、明治時代から大正時代にかけて多数の品種の栽培が開始されていることから、パイナップルの葉の大きさや形状は多々あるとされている。そのため、その大きさと甘さの関係を関連付ける証拠は今のところないといってよいだろう。沖縄のパイナップルを扱う業者には、実をさかさまに設置して長い葉をクッションにして輸送するところもあるため、折れていることも多々あるという。こういった事情からも、葉の大きさは購入時の選択条件から外しても問題ないだろう。
3. パイナップルは収穫後に追熟しないフルーツ

果物や野菜の中には植物本体から切り離したあとも成熟を続けるタイプがある。この現象を追熟と呼ぶ。トマトやバナナ、アボカドは追熟する食べ物である。しかし残念ながらパイナップルは追熟する性質を有していない。この点を考慮して、パイナップル購入時に注意する点や購入後のパイナップルについて説明する。
完熟を見極めるのが重要
パイナップルは植物本体から切り離してのちは成熟しない果実であるため、購入時の甘さがそのまま食べるときの甘さとなる。つまり店頭に出ている時点がすでに食べごろということになる。つまり重要な点は、購入時のパイナップルの香り、色合い、重さ等で完熟度を判断することにあるのである。
時間と共に酸味は減る
それでは、買ってきたパイナップルが甘くなる方法は皆無だろうか。購入したパイナップルの皮が緑色をしていたも、日数を経ると黄色くなることがある。これは熟して甘みが増したのではなく、酸味が抜けていく現象を示している。つまり実際の甘さに変わりはなくても、酸味が抜けることでより甘さを感じることはありうるのである。
4. 甘い品種はどれ?産地別のパイナップルの選び方

パイナップルは年間平均気温が20℃以上の地域が栽培に適した土地とされている。原産地のブラジルをはじめ、コスタリカ、インド、フィリピン、タイなどが主要なパイナップルの産地である。日本では主に沖縄地方で生産されている。世界各地で生産されるパイナップルには多くの品種がある。その中でも入手しやすく甘いパイナップルを選ぶのはどれがいいのか。いくつか紹介する。
台湾産パイナップルの選び方
ソーシャル上でもその甘さで話題になることが多い台湾産のパイナップル。お土産の定番がパイナップルケーキであるほど、パイナップルは台湾の生活に根づいているフルーツである。日本ではスナックパインの名称で知られる小ぶりのパイナップルは台湾原産。台湾ではボゴールと呼ばれている。近年はパイナップルの芯まで食せる金鑚パインという品種も登場し、人気を博している。ぜひこうした話題の品種を選んでトライしてほしい。
石垣産パイナップルの選び方
パイナップルの栽培に関しては天国の異名も持つ石垣島。石垣島ではさまざまな品種が栽培されているが、特に有名な4種がスナックパインと呼ばれるボゴール、ピーチパイン、ハワイ種、ゴールドパインである。旬の時期が微妙にずれるこれら4種は、春から夏にかけて収穫を迎え、色や味わい、酸味や甘みも異なる楽しみを提供してくれる。旬の時期を調べて選ぶのが美味しく食べるコツだろう。
5. 食べ頃パイナップルの保存方法

追熟しないパイナップルであるが保存方法のコツがある。旬のパイナップルを丸ごと購入したら、葉の部分を下にして保管するのである。こうすることで下部に蓄積している甘みが上部へと移動するとされている。購入時が食べごろであるパイナップル、野菜室で保存する場合も5日をめどに早目の消費が望ましい。カットしたパイナップルは密閉容器に入れて、これもなるべく早く食べきってしまおう。
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選び方を失敗したパイナップルの救済方法
よくよく注意して甘くて美味しいパイナップルを選んだつもりでもそこは果物、当たりハズレは常に起こりうる。もし甘くないパイナップルを購入してしまったらどのように消費できるだろうか。救済方法は家に常備している食材で可能である。たとえばレモン汁と砂糖をまぶしてフルーツポンチ風に食べても美味しいし、健康的にはちみつに漬けてみてもいいかもしれない。さまざまに工夫をして無駄なく食べるようにしよう。
結論
厚い皮に覆われているパイナップルは、一見すると甘くておいしいものを選びにくいというイメージがある。香りや色、触感などから、完熟度が高い美味しいパイナップルを選ぶことは可能なのである。入手しやすい台湾産や石垣島産の品種も試して、その甘さを堪能してみてほしい。ハズレが出ても一工夫で美味しく食べることはできる。無駄なく最後まで食べきってほしい。
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