目次
1. れんこんの旬の時期はいつ?

シャキシャキとした食感が楽しいれんこんは、冬の食べ物というイメージがあるが、旬の時期はいつなのだろうか。
新れんこんの特徴と旬
皆さんは新れんこんをご存知だろうか。新れんこんは通常のれんこんの旬より、少し早めの6月以降に収穫される新物のれんこんのことだ。特徴はみずみずしく、あっさりとした味で、輪切りにするとよりシャキシャキの食感を楽しめる。
れんこんの特徴と旬
れんこんは1年を通して出まわっているため、旬の時期がわかりづらいようだが、市場に多く出まわりはじめるのは9月くらいからだ。なかでも12月末くらいがとくに美味しく、価格が安くなる。
2. れんこんの産地と種類

ここではれんこんの出荷総量を都道府県別にランキング順で紹介しよう。県ごとに代表品種と旬の時期も解説する。
茨城県
れんこんの出荷総量で日本一を誇るのが茨城県だ。とくに霞ヶ浦周辺は豊富な水や低湿地帯に恵まれており、日本一の産地として栽培されている。令和2年度の出荷総量は24,900tだ。特徴はほんのりとした甘みがあり、ぷっくりと団子のようにやわらかな肉質だ。また肌がきめ細やかで美しく、白い色も特徴のひとつ。代表品種はふっくらと丸い金澄(かなすみ)や、だるまだ。通年出荷されているが、おもに11月から3月にかけての時期が多い。
徳島県
日本で2番目にれんこんを出荷しているのは徳島県だ。令和2年度の出荷総量は3,950tで、おもな品種は大型で楕円形の備中や、肉厚で穴が小さいオオジロ、肉質がかたいロータスだ。特徴はやわらかな食感で、色が白くてシャキシャキと歯切れがよい。旬の時期は晩秋から冬にかけてで、12月のおせちシーズンに最盛期を迎える。
佐賀県
れんこんの出荷総量が茨城県や徳島県に次いで多い都道府県は佐賀県で、令和2年度の出荷総量は3,670tだ。白石町で収穫されている白石れんこんの品種は、ホクホクモチモチ食感の金澄やだるまをはじめ、繊維質でサクサクとした榎本種(えのもとしゅ)や清秀(せいしゅう)、成蹊(せいけい)など。金澄やだるまが出荷される旬の時期は9月下旬から5月下旬にかけて。榎本種と清秀、成蹊は7月下旬から3月下旬だ。
愛知県
日本で4番目にれんこんを出荷しているのは愛知県である。令和2年度の出荷総量は2,850t。おもな品種は、シャキシャキ感が強いロータスや、もっちり感の強い金澄だ。旬の時期は9月から5月にかけてである。
山口県
れんこんの出荷総量が日本で5番目に多いのが山口県で、令和2年度の出荷総量は2,490tだ。おもな品種はやわらかな白花種(しろばなしゅ)で、出まわる旬の時期は8月上旬から5月下旬にかけてである。
熊本県
日本で6番目にれんこんの出荷総量が多いのが熊本県だ。令和2年度の出荷総量は1,420tである。 おもな品種は節が短くて丸いだるまや、サクサクとした食感のメイケイで、旬の時期は11月から2月にかけてだ。
3. 新鮮なレンコンの見分け方

最後に新鮮で美味しいれんこんの見分け方を紹介しよう。きんぴらや辛子れんこん、ひき肉のはさみ焼き、とりつくねなど、いろいろな料理に使えるれんこんだが、見分けるポイントとは?
形や重さ
新鮮なれんこんの見分け方のポイントのひとつが全体的にふっくらとしていることだ。また、持ったときにずっしりと重さがあるものが新鮮だ。れんこんは収穫されると水分が抜け、徐々に乾燥していく。美味しいれんこんを選ぶコツのひとつが、水分を含む新鮮なものを選ぶことだ。
色
色で見分けるなら表面にツヤがあって傷がなく、穴の中が黒ずんでいないれんこんを選ぶこと。またカットされているものは、切り口が変色していないれんこんが新鮮だ。ちなみに新れんこんは成長途中で収穫するため、みずみずしくて日持ちしない。購入したら早めに食べ切ること。
結論
切り方や調理方法でさまざまな食感を楽しめる、れんこんの旬の時期を紹介した。先述したように出荷総量は24,900tと、茨城県が他県と比べると圧倒的に多い。2位以下の都道府県は過去に順位が入れ替わることがあったようだが、茨城県はずっと首位をキープしている。今後れんこんを食べることがあれば、旬や産地を意識してみてはいかがだろうか。
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