目次
1. いちじくの旬の時期はいつ?

いちじくは年に2回旬を迎え、夏に収穫する「夏果」と秋に収穫する「秋果」がある。また、夏と秋の両方で実を付けるものもあり、これらは品種によって分けられるのだ。
いつも自分が食べているいちじくはどの種類なのか、旬の時期ごとに特徴を解説していこう。
いちじくの旬1:夏
夏のいちじくは、6月下旬から8月上旬の初夏から盛夏にかけて実る。果実が大きな品種が多く、さっぱりとした甘みが特徴だ。収穫期は雨や台風などの自然災害が多いため、流通する数が少なくなっている。
いちじくの旬2:秋
秋のいちじくは、8月下旬から10月中旬頃に旬を迎える。夏のいちじくと比べると小ぶりのものが多いが、甘みが強いのが特徴だ。一般的によく見られるいちじくは、この秋が旬のいちじくといえるだろう。
2. 色別:いちじくの旬の時期

いちじくには多くの品種があり、皮の色もさまざまだ。皮の色別に旬の時期を紹介しよう。
白いちじくの旬
白いちじくは、夏から秋にかけて長く楽しめる。白いちじくの名の通り果皮が真っ白な品種や、黄緑色の品種、だんだん茶色に色づく品種など多種多様だ。甘みが濃厚でねっとりとした食感が特徴である。
代表的な品種:バナーネ、キング
黒いちじくの旬
黒いちじくは秋に旬を迎えるいちじくだ。「幻の黒いちじく」とも呼ばれ、生産農家が少ないため希少な品種。多くの品種があるいちじくの中でもトップレベルで甘みが強く、いちごジャムのような甘みと表現されることもある。
代表的な品種:ビオレソリエス
青いちじくの旬
キレイな緑色をした果皮のいちじくは青いちじくと呼ばれ、夏が旬の品種が多い。さっぱりとした甘さが特徴で、淡白な魚料理の付け合わせやサラダに盛り付けると、華やかになり料理を一層引き立てる。
代表的な品種:桝井ドーフィン
3. 産地別:いちじくの旬の時期

いちじくは、愛知・大阪・和歌山で多く栽培されており、産地ごとでも旬の時期が分かれる。ここでは、産地ごとのいちじくの旬について紹介していこう。
愛知のいちじくの旬
愛知県で栽培されるいちじくの旬は、ハウス栽培で5~7月、露地栽培だと8~10月と初夏から秋にかけて長く旬が続く。主な品種は「桝井ドーフィン」や「サマーレッド」で、安城市や碧南市などで多く栽培されている。
大阪のいちじくの旬
大阪で栽培されるいちじくの主な品種は、「桝井ドーフィン」や「ビオレソリエス」、「とよみつひめ」だ。旬の時期は、ハウス栽培で6~7月、露地栽培だと8月中旬~10月上旬。大阪のいちじくは夏と秋に収穫できる。
和歌山のいちじくの旬
和歌山市の山東の地域を中心に、「桝井ドーフィン」の栽培が多い。和歌山のいちじくの旬は8月中旬から11月初旬で、秋に旬を迎えるいちじくだ。
4. 品種別:いちじくの旬の時期

いちじくの名前で、「多伎いちじく」や「桝井ドーフィン」を耳にしたことがある方も多いのではないだろうか。スーパーなどで見かけることの多いこの2種類のいちじくについて、旬の時期を解説していこう。
多伎いちじくの旬
多伎いちじくは「蓬莱柿(ほうらいし)」という品種で、島根県出雲市多伎町の名産ブランドだ。小ぶりで糖度が高く、上品な甘みとしっとりした食感が魅力。旬は8月中旬~10月で、秋に旬を迎える。
桝井ドーフィンの旬
日本国内で生産されるいちじくの品種の多くが桝井ドーフィンだ。夏秋兼用の品種で、夏果は6月下旬から7月上旬、秋果は8月中旬から10月が旬となっている。夏果と秋果は味わいが異なり、夏果の方が大きく味もよいといわれている。
5. 旬のいちじくの美味しい食べ方

いちじくの旬について解説してきたが、食べごろの見極め方や美味しい食べ方についても紹介しよう。
完熟したいちじくを見分けるポイントは大きく2つある。一つ目は柔らかさで、実に触れてみて耳たぶくらいの感触になってくると食べごろだ。もう一つは見た目で、いちじくは完熟してくると「果頂部」といわれるお尻の部分が割れたりひびが入ったりしてくる。ポイントを押さえて、食べごろを逃さないよう気を付けよう。
また、旬のいちじくを美味しく味わうには生のまま食べるのがおすすめだ。軸の付け根をつまんで、いちじくのお尻の方に向かってゆっくり引っ張ると皮が?きやすい。皮が硬い場合は手でむくのは難しいため、包丁を使うといいだろう。皮をむいたらそのまま食べたり、料理のレシピに合わせてカットしたりして旬のいちじくを美味しく味わおう。
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結論
いちじくの旬について、皮の色や産地、品種ごとに紹介した。夏や秋の限定された時期にだけ味わえるいちじく。ぜひ今回の記事を参考にして、旬や食べごろを逃さず、いちじくの美味しさを堪能してほしい。
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