目次
1. デコポンの旬を知る前に基礎知識

デコポンの旬の時期を知る前に、デコポンとはどんなものか見ていこう。
デコポンっていったい何?不知火と違うの?
デコポンは頭にこぶのような形があるのが特徴で、不知火と同じ柑橘類だ。デコポンは長崎県で、清見オレンジとポンカンを掛け合わせて誕生した品種である。
デコポンを名乗れるには糖度の基準がある
不知火のなかでも糖度が13度以上で、酸度が1度以下の条件を満たしたものがデコポンと呼ばれるようになる。また、デコポンは商標登録されており、日園連に加盟する全国のJAだけがデコポンという名前を使用できる。つまり、JAに加盟していない生産者が出荷したものや糖度などの基準を満たしていないものは、不知火と呼ばれるのだ。
2. デコポンの産地によって旬は異なる?

デコポンの旬は出荷される産地や収穫時期によって違いがある。ここでは、産地ごとの旬の時期や特徴などを紹介しよう。
熊本県
熊本県はデコポン発祥の地で、主な産地は宇城市だ。旬の時期は12~4月頃だ。爽やかな香りやジューシーな甘さが特徴で、ハウス栽培や露地栽培がされている。
愛媛県
愛媛県のデコポンは12月頃から出始め、3月頃までが旬の時期。豊かな芳香を持ちまろやかな甘さが特徴だ。主な産地は愛南町で、ハウス栽培や露地栽培がされている。
和歌山県
和歌山県のデコポンは12月頃から出回り始め、3月頃にピークを迎える。甘い香りとぷりぷりの食感が特徴だ。ハウス栽培や露地栽培がされている。
佐賀県
佐賀県のデコポンは11月頃から出回り、2~3月頃にピークを迎える。県北部ではハウス栽培が行われており、県南部では露地栽培がされている。大玉で糖度が高く濃いだいだい色が特徴だ。
鹿児島県
鹿児島県のデコポンには大将季(だいまさき)と呼ばれる品種があり、主に12月頃から出荷が始まり、2月頃までが旬の時期である。JA鹿児島いずみやJA南さつまなどが主な産地で、濃厚な甘みが特徴だ。ハウス栽培や露地栽培がされている。
3. デコポンの栽培方法によって旬の時期は変わる?

デコポンはさまざまな栽培方法で育てられている。収穫時期が違うため出荷される時期が異なる。
加温ハウス栽培
加温ハウス栽培とは重油を焚いてハウス内の温度を上げる栽培方法。贈答品などの高級なデコポンが育てられている。収穫時期は12月頃からで、2~3日貯蔵してから出荷される。
無加温ハウス栽培
無加温ハウス栽培とは、ハウス内を加温しないで栽培する方法だ。収穫時期は12月の末頃からで、加温ハウス栽培で育てたものよりは安価なのが特徴。1週間ほど貯蔵してから出荷される。
露地栽培
露地栽培とは、その名の通り露地で栽培されたもので、太陽の光で育てる栽培方法だ。収穫時期は1月頃で、1~2か月ほど貯蔵してから出荷される。旬の時期は3~4月頃。
結論
デコポンとは不知火という品種のなかでも、糖度が13度以上で酸度が1度以下のもの。それに加えて、日園連に加盟する全国のJAだけがデコポンという名前を使用できるとされている。また産地や栽培方法によって収穫時期や出荷時期などが微妙に異なる。デコポン購入する際の参考にしてみてはいかがだろうか。
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