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まずはおさえておきたい【デコポン】の種類と選び方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2018年12月 3日

個性的な形、愛嬌のある名前の「デコポン」。皮がむきやすく、味がよいことでも定評があるが、じつはこの名前、糖度と酸味の基準をクリアしたものだけが名乗れるブランド名だということをご存じだろうか。デコポンの魅力と知っておきたい基礎知識を紹介しよう。

1. デコポンの種類と旬

デコポンは「清見」と「ポンカン」を掛け合わせた柑橘。ポンカンのような甘い香りがあり、果肉がジューシーで甘味が強く、後味がさっぱりしているのが特長だ。みかんのように手で皮がむけて、内側の房は袋ごと食べられる。食べやすく美味しいことから、人気が高い。

デコポンの名前の由来は、上がポコンと盛り上がった凸(デコ)になっていることから、「デコのある清見ポンカン」を短くしたものだ。正式な品種名は「不知火(しらぬひ)」という。「デコポン」とは、熊本県果実農業協同組合連合会(JA熊本果実連)が商標登録したブランド名だ。不知火の中でも、特定条件を満たしたものだけが「デコポン」と呼ばれる。

デコポンの条件とは、全国のJAを通して出荷されるものであること。しかも、糖度が13度以上、酸度1度以下であることだ。つまり、不知火のなかでも甘味が強く、酸味が少ない選抜された優等生だけが、デコポンと名乗れるのだ。なお、JAを通して出荷されても、検査基準をクリアできなかったものは、「不知火」として店に並ぶことになる。

とはいえ、「不知火」の名前だから、デコポンより品質が劣るというわけではけっしてない。JA以外から出荷する場合は、すべて不知火の名前になる。たとえば、JAに加盟していない生産者が、高品質の不知火を直接販売していることも多い。また、デコポンの名前を自由に使えないことから、各地で独自の名前を付けている不知火もある。たとえば、徳島県の「ポンダリン」や、名前も可愛らしい佐賀県の「凸百恵(デコももえ)」は、たいへん味のよい高級品だ。

デコポンの旬は、ハウス栽培物は12月~2月頃、露地物は3月~5月頃だ。なお、採れたてのデコポンは酸味がとても強いため、美味しく食べられない。倉庫などで1カ月ほど寝かせて酸味を減らし、食べごろになったら出荷される。

2. デコポンの特産地

デコポンの産地は、熊本県、愛媛県、和歌山県などで、全国のみかん産地で栽培が盛んだ。中でも有名なのが熊本県。不知火の名前は、熊本県宇土郡不知火町(現在の宇城市)に伝わって本格的な栽培が始まったため、町名から付けられた。デコポンは寒さに弱い。温暖な宇城市の中でも、海沿いの傾斜地は冬も暖かく、直射日光とともに、海に反射して下からも日光が当たり、生育に適した環境のため、良質のデコポンがたくさん採れる。

この地域では美味しいデコポンを育てるための努力や手間も惜しまない。果実が大きく育った重みで枝に負担をかけないように、果実を1つずつひもで吊るす「枝つり」を手作業で行っている。

最近では、早く切り取らず、樹上でギリギリまで果実を置いて熟成させ、甘味を強くするなど、さらに品質にこだわったデコポンも出荷されている。愛情を込めて大切に育てられるおかげで、糖度が高く、果汁たっぷりのデコポンができるのだ。

3. デコポンの選び方

デコポンを選ぶポイントをあげてみよう。果汁たっぷりで美味しいのは、よく育っていて大ぶりで、しかも持ってみてずっしりと重いものだ。皮はある程度の厚みがあって、実とのすき間がなく、皮が浮いていないものが良品。香りが強い方が甘くて美味しい。

デコポンは完熟出荷のものを除き、収穫後しばらく置いて追熟してから出荷するため、もぎたてにこだわる必要はなさそうだ。また形は、デコポンの特長である盛り上がった部分がハッキリ高いものと低いものとあるが、味には影響がないといわれている。木の勢いや花が咲いた時の温度差で、盛り上がりの形が変わるだけだそうだ。

4. デコポンの旬の美味しい食べ方

デコポンを手でむく際は、最初に盛り上がった部分を取ってしまうと、みかんと同じ要領でかんたんにむける。なお、来客などのおもてなし用には、上下を包丁で切り落とし、オレンジのようにカットして出すと、見栄えがよくて上品だ。

料理に使うなら、サラダがおすすめ。薄皮をむいて野菜に混ぜれば、彩りも鮮やかでさわやかさもプラスできる。ドレッシングに果汁を使うのもよい。柑橘の風味が感じられ、まろやかでさわやかな味になる。

果汁が多く果肉も多めなので、絞ってジュースにすれば格別の美味しさだ。また絞った果汁を使ってかんたんに作れるのがゼリー。鮮やかなオレンジ色もきれいで、喜ばれるデザートになる。

デコポンがたくさん手に入った時は、果肉に砂糖、レモン汁を加えて、ジャムにしてみよう。甘味とほどよい酸味、柑橘ならではの風味も楽しめる。また、果肉が大きくて見栄えがするので、シロップで短時間煮て、コンポートにするのもよい。デザートとしてそのまま食べるのはもちろん、ケーキに入れたり、飾りに使ったりと活躍の幅が広がる。ぜひ試してみよう。

結論

糖度が高く果汁たっぷりながら、さっぱりした味わいのデコポン。木で完熟したものか、追熟してから出荷されるものだというから、購入したらなるべく早く旬の味を味わいたいものだ。

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