目次
- グレープフルーツ:9g
- バレンシアオレンジ:9g
- なつみかん:8.8g
- さんぼうかん:10g
- うんしゅうみかん:11.1g
- ぽんかん:8.9g
- グレープフルーツ:40kcal
- バレンシアオレンジ:42kcal
- なつみかん:42kcal
- さんぼうかん:47kcal
- うんしゅうみかん:49kcal
- ぽんかん:42kcal
- バナナ:21.4g
- りんご:14.1g
- 柿:14.3g
- いちご:7.1g
- キウイ:10.8g
- ぶどう:15.2g
- パイナップル:12.5g
- バナナ:93kcal
- りんご:53kcal
- 柿:63kcal
- いちご:31kcal
- キウイ:51kcal
- ぶどう:58kcal
- パイナップル:54kcal
- ※1~14出典:文部科学省「日本食品成分表2020年版(八訂)」 https://fooddb.mext.go.jp
- ※15出典:公益財団法人 長寿科学振興財団「ビタミンCの働きと1日の摂取量」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-c.html
- ※16出典:社会医療法人 延山会 西成病院「伊予柑の は・な・し」 https://www.nissei-hp.com/info/2019/02/post_526.html
- ※17出典:愛媛県「 Q&A(品質編)」 https://www.pref.ehime.jp/h35500/kankitsu/kankitsuqa_ansb.html
- ※18出典:健栄製薬株式会社「疲労回復にはコレ!クエン酸を使ったさっぱりジュースでリフレッシュ」 https://www.kenei-pharm.com/general/learn/refresh/3970/
1. いよかんの糖質量はどれくらい?

いよかんの特徴は果皮がやや厚めだがむきやすく、果肉がジューシーで糖酸のバランスがよいところだ。旬の時期は1~3月頃にかけてで、現在生産されているものの90%以上が宮内伊予柑という品種である。そんないよかんに含まれる糖質量と、気になるカロリーとは?
いよかんの糖質量とカロリー
100gあたりに含まれるいよかんの糖質量は10.7gだ。同じく100gあたりのカロリーは50kcalである。(※1)
いよかんの糖質量をほかの柑橘と比較
いよかんの糖質量やカロリーを、ほかの柑橘類と比較してみよう。いずれも100gあたりの数値だ。
【柑橘類に含まれる糖質量(※2、3、4、5、6、7)】
【柑橘類のカロリー(※2、3、4、5、6、7)】
先述したように、いよかんに含まれる糖質量は100gあたりで10.7gだ。柑橘類のなかでは平均的な量といえるだろう。カロリーは、ほかの柑橘類よりもほんの少し高めだ。
ほかの果物より糖質は多い?
いよかんは、ほかの果物より糖質は多いのだろうか、それとも少ないのだろうか。いずれも100gあたりの数値で見ていこう。
【一般的な果物に含まれる糖質量(※8、9、10、11、12、13、14)】
【一般的な果物のカロリー(※8、9、10、11、12、13、14)】
糖質量はいちごより多めだが、一般的な果物より少ないことがわかるだろう。カロリーもいちごより高めだが、ほかの果物に比べると低いことがわかる。
2. いよかんは糖質制限に向いている?

ほかの果物と比較すると、いよかんは糖質制限に向いているのだろうか。先述したようにいよかんに含まれる糖質量はいちごより高めだが、一般的な果物より少なめだ。なかには朝食にバナナを食べる人がいるようだが、バナナの糖質量はいよかんのおよそ倍の量である。糖質制限を意識した食事を心がけるなら、果物はバナナよりいよかんを食べるべきだろう。
ちなみに1日あたりの果物の摂取目標量は、可食部で200g以上だ。いよかんで200g摂取するなら1個強食べるとよい。
3. いよかんの栄養成分

いよかんに含まれる栄養成分は、炭水化物や食物繊維、カリウム、ビタミンCなどだ(※1)。最後にいよかんに含まれる栄養成分をピックアップして紹介しよう。
ビタミンC
いよかんに含まれる栄養成分のひとつがビタミンCだ。100gあたりに含まれる量は35mgである(※1)。アスコルビン酸ともいわれるビタミンCは不足すると、コラーゲンが合成されず、血管がもろくなって出血を起こす。これを壊血病といい、そのほかの症状としてはイライラする、顔色が悪くなる、貧血や心臓障害、呼吸困難、筋肉減少などがある。
ビタミンCは、ほかにも歯・軟骨・毛細血管を正常に保つ働きがある。さらに皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防いだり、ストレスや風邪のような病気に対して抵抗力を強める効果が期待できる。近年では抗酸化作用が注目されており、動脈硬化やガンの予防、老化防止にも有効であると期待されている(※15)。
シネフィリン
いよかんにに含まれる栄養成分のひとつであるシネフィリンは、気管支をゆるめる効果が期待できる。具体的な働きは風邪予防だ(※16)。
ちなみに美味しいいよかんを選ぶポイントは、手に持って重さが感じられるものだ。また皮にハリやツヤがあり、色が濃いオレンジ色を選ぶとよい。保存する場所は風通しのよい冷暗所がおすすめだ。冷蔵庫で保存するときは、ビニール袋に入れて乾燥を防ぐこと。
クエン酸
いよかんにに含まれる栄養成分のひとつがクエン酸だ(※17)。毎日のように仕事や家事に追われていると、身体に疲れがたまってしまうという人もいるだろう。疲労は酸化ストレスにより、細胞がダメージを受けたときに生じやすい。
疲労回復させるには、細胞を修復させることが大切だ。修復に必要なエネルギー源のひとつが、ATPと呼ばれるアデノシン三リン酸である。ATPは体内で作り出され、その働きをATPサイクル、別名クエン酸回路と呼んでいる。クエン酸はクエン酸回路を活性化させるのに働く成分で、疲労回復に欠かせない成分だ。
ほかにも、クエン酸は血液をサラサラにしたり、低血圧と動脈硬化を予防したり、ミネラルの吸収を促進させる働きがある(※18)。
結論
いよかんに含まれる糖質量やカロリー、ほかの果物と比べて糖質が多いのか少ないのか、含まれる栄養成分とその効果について紹介した。先述したようにほかの果物に比べると糖質量は少なめで、カロリーも比較的低い。糖質制限を意識している人が果物を食べるときは、いよかんを選ぶのも一案だろう。
(参考文献)
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