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丹波の黒大豆の煮料理

黒豆の産地はどこがある?丹波黒は兵庫以外でも収穫される?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2022年1月27日

今回紹介するのは黒豆の産地や特徴だ。黒豆は畑の肉といわれる大豆の一種で、特徴は表皮の黒色で正式名称は黒大豆という。日本では縁起物の食材として、おせち料理に入れて食べることもあるだろう。そんな黒豆の産地はどこなのだろうか。これから見ていこう。

  

1. 黒豆の種類と産地

丹波黒大豆
黒豆とひと言でいっても、いろいろな種類がある。ここでは黒豆の品種と産地について紹介しよう。

丹波黒

黒豆を代表する品種のひとつが丹波黒(たんばぐろ)だ。極大に分類されるほどの大粒で、食感はやわらかで粘りがある。また独特の甘みをもっており、煮豆に使われることが多い。ちなみにサヤが緑色の若いときに収穫する枝豆も人気だ。ただし生育期間が長いので手間がかかりやすく、大量生産には向いていない。おもな産地は兵庫県や岡山県、京都府、滋賀県など。

光黒

黒豆の代表的な品種のひとつが光黒(ひかりぐろ)だ。おもな産地は北海道で、特徴は表面に光沢があり、糖が多めで煮豆や豆腐、お菓子の材料として使われることが多い。

雁喰

雁喰(がんくい)も黒豆の品種のひとつで、おもな産地は東北地方だ。特徴は扁平な形で表面に小さなくぼみがある。このくぼみが鳥の雁が食べた跡に似ているため、雁喰という名称で呼ばれるようなった。ほかに黒平豆と呼ぶこともある。味は甘くて深みがあり、年越しや正月のようなお祝いの席で煮豆として食べられることが多い。

玉大黒

黒豆を代表する品種のひとつが玉大黒(たまだいこく)だ。おもな産地は長野県や北関東、北陸地方である。球状で極大粒に分類されており、上品な甘さで煮豆に最適な品種だ。

2. 丹波黒とは?

丹波の黒大豆の煮料理
ここでは黒豆のなかでも高級豆として知られている丹波黒について、くわしく紹介しよう。

丹波種黒豆と丹波黒の違い

一般的な黒豆に比べると粒が大きな丹波種黒豆だが、丹波黒と何が違うのだろうか。丹波黒はおもに兵庫県の丹波地方で作られており、丹波種黒豆は生産地を限定しない黒豆だ。
丹波黒の特徴は品質がよくて上等な黒豆であるところ。兵庫県や京都府(当時の丹波)で育てられていた黒豆は、将軍に献上されるほどの一級品で高い名声を得ていた。このように上等な丹波黒に注目が集まると、多くの人々が丹波黒を育てたいと考えるようになる。その結果、丹波黒がほかの地域に広がっていった。ほかの都道府県に広がった丹波黒は、丹波由来の黒豆として丹波種黒豆の名称がついたという。すでに丹波黒がブランド化していたため、そのブランドの流れをくんで丹波種黒豆という呼び方になったようだ。
こういった特色を持つため、丹波種黒豆と丹波黒は微妙に異なるものであると言うことができる。しかし、兵庫県以外で生産されたものが必ずしも丹波種黒豆と呼ばれているか、といえばそうではなく、その線引きは明確でない場合も多い。

3. 丹波黒の魅力

丹波黒大豆
ここではほかの黒豆と比較して、丹波黒の評価が高い理由について解説しよう。

丹波黒が高価な理由

黒豆のなかでもとくに高価な丹波黒だが、なぜ価格が高いのだろうか。丹波黒豆が高級なのには3つの理由がある。

【手作業】

高価な理由のひとつは、栽培がおもに手作業だからだ。丹波黒は天候の影響を受けやすいデリケートな品種で、栽培がかなり困難である。一般的な黒豆の栽培期間は約70日だが、丹波黒は開花から登熟するまで約100日もかかる。また作業に機械を使うとキズ豆や割れ豆が増えるため、植付けから収穫まではほとんどが手作業だ。

【収穫量が少ない】

一般的な黒豆と同じ作付け面積で比べると、丹波黒の収穫量は半分ほどだ。 栽培期間が長く手間がかかるのに、かなり収穫量が少ない。収穫量が少ない分、より丁寧に栽培・収穫されるため良質な黒豆ができるのだ。

【粒が国内で最大級】

黒豆は粒のサイズが価格に大きく影響しやすく、粒が大きければ大きいほど縁起がよく、景気がよくなると重宝されている。丹波黒は国内で類をみない極大粒で、一般的な黒豆は直径8?9mmくらいなのに対し、丹波黒は10?11mmほどの大きさである。並べて比べるとその大きさの違いは歴然だ。

結論

黒豆の産地や種類について紹介した。黒豆とひと言でいっても丹波黒・光黒・雁喰・玉大黒といった品種があり、それぞれ形や大きさが異なる。これまでとくに意識せず黒豆を食べていた人もいるだろう。今後は産地や大きさを意識して、黒豆を味わってみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2022年1月27日

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