目次
- 1. さやえんどうの下処理方法:基本編
- 2. さやえんどうの下処理方法:レンジ編
- 3. さやえんどうは下処理なしでそのまま使える?
- 4. 下処理したさやえんどうの冷凍方法
- 5. 下処理したさやえんどうを使った料理
- 6. マメ知識:さやえんどうと絹さやの違い
- へたを上にして直線に近い形状の側に折るようにゆっくりと筋をとる
- 上下を逆さにして、先ほどの要領で一辺の筋もとる
- 水をたっぷり鍋に入れて湯を沸かし塩を適宜加える
- しっかり沸かせた湯にさやえんどうを投入する
- 約1分、箸で混ぜながら火を通す
- 茹でた後、さやえんどうを冷水にうつす
- 冷めたさやえんどうの水気を切る
1. さやえんどうの下処理方法:基本編

まずはさやえんどうの下処理、その基本である。さやえんどうは調理にかかる前に筋をとる必要がある。その方法から茹で方まで概略を見てみよう。
さやえんどうの筋の取り方
さやえんどうには筋があり、これをとらないことには口の中に筋が残ることが多い。筋は調理前に取るのが基本である。さやえんどうの筋を取るには向きがある。手順を追ってみよう。
これらの動きが早すぎるときれいに取りきれない場合もあるので、丁寧に作業することが大事である。
さやえんどうの下茹での仕方
次はさやえんどうの茹で方である。手順は以下のようになる。
茹で時間については、さやえんどうの大きさや量によって臨機応変に対応する。茹でた後に冷水に浸けることによって、さやえんどうは美しい色を保つことになるのである。水温が低ければ水道水で問題ないが、夏場には氷を入れた水を使用すると、より鮮やかな色が出る。
2. さやえんどうの下処理方法:レンジ編

鍋で茹でても加熱時間が少ないさやえんどうであるが、面倒な場合はレンジを活用して茹でることも可能である。筋をとったさやえんどうに軽く水をふってラップに包み、電子レンジで1分ほど加熱するだけである。緑色の鮮やかさにこだわる場合には、レンジから取り出した後に冷水に入れるとよいだろう。また別の方法では、耐熱容器に筋を取ったさやえんどうを入れてわずかに水を張る。容器にラップをして電子レンジで30秒ほど加熱するのである。加熱時間はさやえんどうの大きさや量によっても変わるので様子を見ながら茹でてみてほしい。
3. さやえんどうは下処理なしでそのまま使える?

茹でるのにそれほど手間がかからないさやえんどう。面倒なのは筋を取る工程かもしれない。それでは、筋を取らずに調理することは可能なのだろうか。また、下茹での手順を飛ばしてさやえんどうを料理に活用することはできるのか。さやえんどうに関する素朴な疑問に迫ってみよう。
さやえんどうの筋は取るのがおすすめ
さやえんどうの筋は絶対に食べられないというものではない。成人男性であれば問題なく食べられることも多いが、小さな子供がいる場合にはかみ切りにくい状況も発生しうる。よりよい食感のためにも、さやえんどうの筋はとるのが無難なのである。
下茹では好みで下処理なしでもOK
さやえんどうは下茹でをして料理に使用することが多い野菜である。たとえば肉じゃがなどの煮物、炒めもの、味噌汁の具にする際にも、鮮やかな緑を生かすためにも下茹ですることが大半である。そもそも下茹でとは、調理するにあたって味を染みこみやすい状態にしたりアクを抜いたりすることを目的としている。そのため、濃い味付けをする料理にはさやえんどうは必ずしも下茹でが必要というわけではない。また、生でも食せるみずみずしさを活かしたいのならば、下茹でなしで調理するのもひとつの手だろう。ただし下茹での工程を省くとさやえんどうには青臭さが残ることは覚えておこう。
4. 下処理したさやえんどうの冷凍方法

下茹でしたさやえんどうはどのくらい保存できるのだろうか。冷凍保存が可能であれば、その彩りを料理に活用したい場合には非常に便利である。下茹でしたさやえんどうの保存方法について説明する。
下茹でしたさやえんどうの冷凍方法
さやえんどうを長持ちさせるには、下茹でした後に冷凍保存するのがベストである。まず下茹でしたさやえんどうはよく冷まし、水気はキッチンペーパー等を使ってしっかり除去する。広げたラップにさやえんどうを並べる。このときそれぞれが重ならないように気をつけよう。ラップに包んださやえんどうを冷凍庫に入れれば完了である。ラップに小分けにしたさやえんどうは、まとめて専用の袋に入れておくと冷凍庫の中もすっきりする。冷凍した下さやえんどうは1か月をめどに使い切るようにしよう。
冷凍さやえんどうの使い方
冷凍したさやえんどうを解凍する場合には、熱湯をかけて使用することになる。多少食感は落ちるため、場合によっては細切りにしてもよいかもしれない。炒めものや煮物には、凍ったまま調理に加えて問題ない。1分ほどで解凍されて、他の具材や調味料に馴染むだろう。
5. 下処理したさやえんどうを使った料理

さやえんどうは思いのほか用途が広い野菜である。下茹でしたさやえんどうの使い道に困ることはないが、アイデアが枯渇した時のためにいくつかの活用方法を紹介する。
さやえんどう入りの肉じゃが
さやえんどうの緑が生える料理の代表、それが肉じゃがである。老若男女に愛される肉じゃがは、献立にも登場頻度が高い。さやえんどうの旬の時期はぜひ、肉じゃがに加えたいものである。肉じゃがに使用される材料、牛肉やじゃがいも、玉ねぎやしらたきとはさやえんどうは相性がよい。
さやえんどうの炒め物
さやえんどうの炒めものはすでに火が通っているため、さらっと軽く炒められるのが嬉しい。さやえんどうだけ炒めても美味しいが、子どもがいる家庭ならば豚バラ肉などと合わせてボリューミーにしてもよいだろう。またツナと合わせて炒めても、お弁当のおかずやおつまみに活用できる。
さやえんどうの味噌汁
鮮やかな色合いだけではなくほんのりと青さが香るさやえんどうは、味噌汁の具にすれば春らしい味わいを堪能できる。玉ねぎをはじめ、好みの具材を加えて品よく味噌汁を楽しめるだろう。
さやえんどうの煮物
さやえんどうは煮物に入れて和食らしく楽しむのもよい。厚揚げやきのこ類の煮物に下茹でしたさやえんどうを加えることで、彩りがぐっと良くなる。シャキッとした食感も、他の具材と対照をなしてよいアクセントとなるのである。
6. マメ知識:さやえんどうと絹さやの違い

ところでさやえんどうと絹さやとはそのような相違があるのだろうか。国語辞典を調べると、さやえんどうとはすなわち絹さやのことであり、両者は同じものを指すことがわかる。さやが若い状態で食するのがさやえんどうであり絹さやなのである。いっぽうグリーンピースは、えんどうのさやの中の豆がある程度まで成長したものを指す。さらに昨今よく目にするスナップエンドウは、グリーンピースでありながらさやまで食べられるよう品種改良したものなのである。いずれの豆もマメ科エンドウ属に属すことに変わりはない。
結論
さやえんどうの下処理は、根気よく筋を取ったあとに茹でて冷やすという工程で成り立っている。若いさやの状態で食するさやえんどうは、茹で時間は非常に短くまたレンジで加熱することも可能である。下茹で下さやえんどうはさまざまな料理に活用できるため、小分けにして冷凍保存しておくと便利である。その色合いや味わいをぜひさまざまな形で楽しんでほしい。
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