目次
- バレンシアオレンジを横から半分に切る。
- 切ったものを縦半分に切る。
- さらに縦半分に切る。
- 皮がむきやすくなるよう、皮と実の間に先端のほうから少し切れ目を入れる。
- ※1出典:文部科学省「果実類/(かんきつ類)/オレンジ/バレンシア/米国産/砂じょう/生」 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07041_7
- ※2出典:農林水産省「特集1 お米の魅力(2)」 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1211/spe1_02.html
- ※3出典:厚生労働省「食物繊維の必要性と健康」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
1. バレンシアオレンジの特徴について

最初にバレンシアオレンジの特徴を紹介する。
名前の由来
まずバレンシアオレンジという名前の由来を解説する。バレンシアオレンジが日本に来たのは明治時代だ。バレンシアとは、バレンシアオレンジがスペイン・バレンシア地方で栽培されている柑橘とよく似ていたため名付けられたそう。ちなみにスペイン・バレンシア地方に、バレンシアオレンジは存在しないらしい。
旬の時期
次にバレンシアオレンジの旬の時期を解説する。日本で販売されているバレンシアオレンジの多くは、南アフリカやカリフォルニアから輸入しているものだ。バレンシアオレンジの旬の時期は、南アフリカ産が8~10月頃で、カリフォルニア産が3~7月頃だ。輸入品については冬に近い10月くらいでも入荷されていることがわかるだろう。日本では5月頃に花が咲き、収穫するのは翌年の6月過ぎだ。このように収穫までの期間が長いのが特徴だが、販売される時期は6月中旬から8月にかけてだ。
輸入だけでなく国産も
先述したように国内で出まわっているほとんどのバレンシアオレンジは輸入物だが、国産のものが栽培されていないわけではない。日本で1番生産量が多いのは和歌山県だ。ほかに神奈川県の小田原市でも栽培されている。
バレンシアオレンジの栄養成分
100gあたりのバレンシアオレンジのカロリーは42kcalだ。含まれるおもな栄養素は炭水化物や食物繊維だ(※1)。炭水化物は身体作りに欠かせない三大栄養素のひとつ。摂取すると身体の中でブドウ糖に分解されて、エネルギー源として利用される(※2)。食物繊維は便秘予防や整腸効果、血糖値上昇の抑制など、さまざまな生理機能が明らかになっている(※3)。
2. バレンシアオレンジの選び方

バレンシアオレンジの選び方のポイントを紹介しよう。
手で触れる
美味しいバレンシアオレンジを選ぶポイントのひとつが、手で触れることだ。手で持って重みがあり、果皮がフカフカと浮き皮になっていないかを見るとよい。浮き皮になっているバレンシアオレンジは避けた方がいいだろう。
表面の色艶を見る
バレンシアオレンジの選び方のポイントが表面の色艶とハリをチェックすることだ。皆さんはバレンシアオレンジを購入したら、色が少し青かったという経験はないだろうか。この現象を回青(かいせい)現象という。とくにバレンシアオレンジのような晩柑類によく現れる現象だ。バレンシアオレンジは花が咲いてから400日ほど樹で過ごすため、収穫するまでに春と夏を2度迎える。花が咲く翌年の5月中旬頃から気温が高くなると、果実が不要な水分と葉緑素を取り入れるために起きる現象だ。決して中身が熟していないわけではない。
ネーブルオレンジとの見分け方
次にバレンシアオレンジとネーブルオレンジの見分け方を解説する。 ネーブルオレンジの特徴は果頂部におへそのようなくぼみがあることだ。バレンシアオレンジに比べると甘みが強く、バレンシアオレンジがジュースに向いているのに対してネーブルオレンジは生食に向いている。ネーブルオレンジは後味がよくて香りがあり、国産の産地は広島県・和歌山県・静岡県が有名だ。
3. バレンシアオレンジの食べ方

ここではバレンシアオレンジの切り方や食べ方について解説する。
豊富な果汁
バレンシアオレンジの味の特徴は、酸味と甘みのバランスがよくて果汁が豊富であることだ。生食で食べるのはもちろん、半分にカットして搾ると生搾りジュースが簡単にできる。また市販されているようにゼリーにして食べても美味しい。
バレンシアオレンジの切り方
オレンジピール
バレンシアオレンジは砂糖漬けにして食べても美味しい。 特徴は柑橘ならではの香りとほろ苦さを楽しめるところだ。
4. バレンシアオレンジの保存方法

最後にバレンシアオレンジの保存方法について解説する。
冷暗所で保存
バレンシアオレンジは風通しのよい冷暗所で保存すること。新鮮なバレンシアオレンジは1週間程度は持つが、温度が高いと味が落ちやすい。温度が高くなる夏の時期はポリ袋に入れ、野菜室に入れておくこと。常温で保存するなら乾燥防止のため、1個ずつ新聞紙で包むと、より長持ちする。箱入りのバレンシアオレンジは、下のほうが傷みやすい。ときどき上下を入れ替え、底にあるものから食べること。箱のふたは閉めずに、開けたままがおすすめ。可能であれば風通しをよくするため、ザルに盛っておくとよい。
結論
バレンシアオレンジの特徴や切り方、食べ方、含まれる栄養などを紹介した。 復習になるが、美味しいバレンシアオレンジの選び方のポイントは手で触ることと、表面の色艶を見ることだ。今後はこの記事を参考にバレンシアオレンジを手に取ってもらいたい。
(参考文献)
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