1. テレビの大きさは部屋の広さにあったものを選ぶ
テレビを買い替える際、迫力のある映像を楽しみたくて少しでも大きなものを選びたくなってしまうものだ。ところが大切なのはバランス。テレビの大きさは部屋の広さにあったものを選ぶのが原則だ。例えば、小さな部屋に大きなテレビを設置してしまうと、圧迫感があるだけでなく、至近距離から画面を観ることになるため、テレビの映像が粗く感じられる恐れがある。
そのため、各テレビメーカーではテレビの大きさに応じて適正な視聴距離を確保することを推奨している。最大限に迫力があって美しい映像を楽しむうえで参考になるはずだ。なお、適正な視聴距離は、ディスプレイの縦の長さのおよそ3倍と考えられているため、テレビの大きさによって異なる。国内の大手メーカーが提案する基準は以下の通り。
そのため、各テレビメーカーではテレビの大きさに応じて適正な視聴距離を確保することを推奨している。最大限に迫力があって美しい映像を楽しむうえで参考になるはずだ。なお、適正な視聴距離は、ディスプレイの縦の長さのおよそ3倍と考えられているため、テレビの大きさによって異なる。国内の大手メーカーが提案する基準は以下の通り。
- 32V型:画面の高さ およそ39センチ/適正視聴距離 およそ1.2メートル
- 40V型:画面の高さ およそ50センチ/適正視聴距離 およそ1.5メートル
- 46V型:画面の高さ およそ57センチ/適正視聴距離 およそ1.7メートル
- 52V型:画面の高さ およそ65センチ/適正視聴距離 およそ1.9メートル
- 60V型:画面の高さ およそ75センチ/適正視聴距離 およそ2.2メートル
- 70V型:画面の高さ およそ87センチ/適正視聴距離 およそ2.6メートル
2. フルHDか4Kかで異なる適正な視聴距離
これまではテレビのサイズが大きくなればなるほど画素が粗く見えるといわれてきた。ところが、4Kテレビが登場したことによって、そうした従来のテレビが持っていた弱点が克服されている。
そもそも、4KとはフルHDに比べて4倍も高精細なテレビのことで、ディスプレイの横のドット数がおよそ4,000あることを意味している。厳密なことをいえば、縦2,160×横3,840で合計およそ829万画素。フルHDがおよそ207万画素なので、ディスプレイが倍の大きさになってもまったく画質が劣化しないことになる。つまり、フルHDに比べて至近距離でディスプレイを見ても、画面の粗さが気にならないというわけだ。
そのため、各メーカーでもフルHDと4Kでは適正な視聴距離が異なるとしていて、フルHDではディスプレイの縦の長さのおよそ3倍の視聴距離を確保される必要があるのに対し、キメ細やかな画質を実現している4Kでは1.5倍で十分なのだという。
前項で紹介した適正視聴距離は、フルHDのテレビのケースだ。4Kの場合の適正視聴距離は以下のようになる計算だ。
そもそも、4KとはフルHDに比べて4倍も高精細なテレビのことで、ディスプレイの横のドット数がおよそ4,000あることを意味している。厳密なことをいえば、縦2,160×横3,840で合計およそ829万画素。フルHDがおよそ207万画素なので、ディスプレイが倍の大きさになってもまったく画質が劣化しないことになる。つまり、フルHDに比べて至近距離でディスプレイを見ても、画面の粗さが気にならないというわけだ。
そのため、各メーカーでもフルHDと4Kでは適正な視聴距離が異なるとしていて、フルHDではディスプレイの縦の長さのおよそ3倍の視聴距離を確保される必要があるのに対し、キメ細やかな画質を実現している4Kでは1.5倍で十分なのだという。
前項で紹介した適正視聴距離は、フルHDのテレビのケースだ。4Kの場合の適正視聴距離は以下のようになる計算だ。
- 46V型:画面の高さ およそ57センチ/適正視聴距離 0.85メートル
- 52V型:画面の高さ およそ65センチ/適正視聴距離 1.00メートル
- 60V型:画面の高さ およそ75センチ/適正視聴距離 1.10メートル
- 70V型:画面の高さ およそ87センチ/適正視聴距離 1.30メートル
ただし、目が疲れるなどの症状がでる場合は、もう少し距離をとってもいいのかもしれない。
3. テレビの大きさ・迫力にこだわるなら4Kがおすすめ
フルHDの場合、部屋が狭いため視聴距離を確保できないことが理由であきらめなくてはいけないケースでも、4Kをチョイスすることで好みの大きさのテレビを購入することが可能になるというわけだ。
また、視聴距離が短ければ短いほど視野角は広がるため、それだけ迫力のある映像を楽しむこともできる。例えば、同じ49V型のテレビでも、およそ181センチの視聴距離を確保する必要があるフルHDではおよそ30度の視野角しか得られない。他方、およそ90センチの視聴距離で十分な4Kではおよそ60度の視野角を獲得することが可能だ。
また、視聴距離が短ければ短いほど視野角は広がるため、それだけ迫力のある映像を楽しむこともできる。例えば、同じ49V型のテレビでも、およそ181センチの視聴距離を確保する必要があるフルHDではおよそ30度の視野角しか得られない。他方、およそ90センチの視聴距離で十分な4Kではおよそ60度の視野角を獲得することが可能だ。
結論
テレビにはディスプレイの大きさに応じて適正な視聴距離があるとされるが、フルHDよりも画素数の多い4Kテレビを選ぶことで短くすることが可能だ。フルHDに比べて高価な4Kだが、部屋が狭くてもテレビの大きさ・映像の迫力にこだわるのであれば、積極的に検討する価値がありそうだ。