このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
プラズマテレビとリモコンのイメージ写真

プラズマテレビの寿命は何年?故障を疑うサインや長く使うコツも解説

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年12月21日

プラズマテレビのパネルおよび本体の寿命について解説するとともに、寿命が近づいたときに見られるサイン、寿命か故障か判断できないときの対処方法、少しでも長く使うためのコツなどもお伝えする。寿命がきたプラズマテレビの正しい処分方法にも言及しているので、ぜひそちらも参考にしていただきたい。

  

1. プラズマテレビの寿命は何年?

プラズマテレビのイメージ写真
さっそく、一般的にいわれているプラズマテレビの寿命から見てみよう。

パネルの寿命は6〜10万時間

プラズマテレビのパネルの寿命は6〜10万時間といわれている。単純計算で、1日8時間観続けた場合30年以上使えることになる。だが実際には、それよりも短命に終わると思っておいたほうがよいだろう。パネルではなく本体のどこかに不具合が生じ、寿命を迎えて買い替えなければならなくなるケースが多いためだ。

本体の寿命は7〜10年程度

本体の寿命は7〜10年程度といわれている。パネルは絶好調でもほかの部品の耐久性は10年に満たないものが多いというのがその理由である。プラズマテレビのパネルは30年でも、実際にはそれよりはるか前に買い替えることになるだろう。これは、メーカーごとに比較した場合でも大差ない。

メーカーの部品保有期間の終了にともなう「寿命」もある

各家電メーカーは、故障に備えて部品を保有しているが、永遠に在庫を抱えているというわけではない。「最低保有期間」なるものがあり、テレビの場合は8年が一般的だ。この8年は、その商品の製造が終了した時点から起算しての年数である。
したがって、プラズマテレビ本体の寿命はおおよそ7〜10年とお伝えしたが、8〜9年でも「交換部品がない=修理できない=実質的な寿命」ということもあると思っておこう。

2. プラズマテレビの寿命がづいたときのサインと買い替えの目安

鮮やかな画面のプラズマテレビのイメージ写真
プラズマテレビの寿命が近づくと、どういった症状が現れるのだろうか?突然まったく映らなくなってしまった場合、そこから新しいテレビを探し始めると時間がかかってしまう。ある程度の兆候を把握しておけば、速やかな買い替えにつながるはずだ。

プラズマテレビの劣化は画面に現れやすい

  • 画面が暗くなる
  • 色が出なくなる
  • 音声トラブルが生じる
  • 縦横に筋が入る など
一例だが、プラズマテレビの寿命が近づくとこうした兆候が見られるようになる。とくに多いのは発熱や残像、縦横に筋が入るといった症状だ。発熱は通常使用時も起こるが、温度が高すぎると寿命を縮める要因となる。商品によっては高温を感知すると自動停止するタイプもあるが、放熱スペースを確保するなど設置方法も工夫しよう。

【残像は故障ではない?】

残像は基本的に自然回復するはずだ。同じシーンなどを何度も再生すると起こりやすいとされている。プラズマテレビでゲームをすることが多い方などは覚えておくとよいだろう。

【縦横の筋はパネルの劣化もしくは通信の乱れ】

縦横の筋が入るのは、パネルの劣化あるいは通信の乱れが考えられる。通信の乱れはチャンネル周波数の変化や切り替えによって発生することがあるため、しばらくそのままで様子を見てみよう。改善しなければパネルに原因があると考えられるため、買い替えを検討だ。

何も映らなくなってしまったときは?

画面に変化どころか何も映らなくなるケースもある。だがその際も直ちに「寿命」と判断するのではなく、電源やB-CASカード、接続しているケーブルなどを確認しよう。とくにB-CASカードは、入れっぱなしでもテレビが衝撃を受けるなどしてズレてしまうことがある。
また画面にエラーコードが出ている場合は、取扱説明書に従って対処しよう。場合によってはチャンネルなどテレビの設定をやり直す必要があるかもしれないが、解消できればよしとしよう。

異臭や異音がするなどのトラブルは使用を中止しよう

あまり聞かれないが、仮にプラズマテレビや電源コードなどから焦げ臭いようなにおいがする、今まで聞いたことがないような異音がするといった場合、重大な故障の前兆かもしれない。
電気を使用するため、漏電や火災といったトラブルに発展するリスクもゼロではない。速やかに使用を中止し取扱説明書を確認しよう。それでも解決しなければ、メーカーのホームページなどから問い合わせて点検を依頼するなどしてほしい。

3. プラズマテレビに現れるそのほかの症状と対処方法

プラズマテレビをイメージしたテレビとリモコンを持つ人の写真
続いてプラズマテレビの「電源が入らなくなった」「音声が聞こえなくなった」といった場合に考えられる原因と、自分でできる対処方法の有無などについて解説する。

電源が入らなくなる原因と対処方法

電源が入らない場合、AC電源とテレビのケーブルが正しく接続された状態であるかを確認しよう。これはリモコンでオンにならないときも同様だ。それでも電源が入らないときは、取扱説明書をチェックするかメーカーに点検を依頼しよう。

リモコン操作が効かなくなる原因と対処方法

リモコンで電源を始めとする操作全般ができなくなる症状もある。単純に電池切れの場合もあるが、入れ替えたのに操作不能という場合は電池の向きかもしれないので、一度確認してみてほしい。なおリモコンは一時的に接続不良に陥ることもある。時間をあけてから再度操作してみることも試してみよう。

音が出なくなる原因と対処方法

音声が聞こえない、途切れるといったトラブルは回路や基板の故障かもしれない。何年使っているかによるが、仮に7年や8年など長期間使用しているプラズマテレビであれば、寿命または寿命が近いと判断したほうがよいだろう。使用期間2〜3年などで、かつパネルにとくに異常が見られない場合などは修理する手もある。
もしくはチューナーに原因があることも考えられる。とくにチューナーを内蔵しているタイプは、プラズマテレビ本体やパネルに問題がなくても買い替える必要があるかもしれない。

4. プラズマテレビの寿命か故障か判断できないときの対処方法

プラズマテレビをイメージしたテレビと、リモコン操作する人の写真
いま起こっている現象が寿命によるものなのか、単なる故障で修理に出せば直るものなのか、すぐに判断できないこともあるだろう。

寿命か故障か分からないときの対処方法

  • 電源をオンオフする(リモコンの電池もチェック)
  • コード類を差し直す
  • ネットワークを再接続する
  • B-CASカードを差し直す
すぐにできる対処方法としてはこうしたことになるだろう。それでも解決しないときは次の流れで対処することになる。

取扱説明書のチェックおよびメーカーのサポートに連絡

電源のオンオフなどで解消しないときは、取扱説明書あるいはメーカーのホームページをチェックしてみよう。トラブルシューティングが掲載されていれば、それに従って操作すればよい。それでも解決しないトラブルだったときは、メーカーの修理窓口に連絡して点検してもらおう。

5. プラズマテレビの寿命を少しでも延ばすためにできることは?

リビングに設置されたプラズマテレビのイメージ写真
プラズマテレビの寿命はおおよそ7〜10年とお伝えしたが、使用方法や使用頻度、設置場所の環境といったさまざまな条件に左右される。少しでも寿命を延ばすため(無駄に縮めないため)にできることも覚えておこう。

直射日光を避ける

プラズマテレビを少しでも長く使い続けたいのであれば、丁寧に取り扱うことが大切だ。直射日光がダイレクトに当たるような場所は劣化を招く要因となるおそれがあるため、極力避けたほうがよいだろう。

極端な高温や低温、多湿といった環境下に設置しない

プラズマテレビに限ったことではないが、電化製品は総じて極端な高温や低温、あるいは多湿といった環境に弱い。室温5〜35度、湿度40〜60など、ヒトも過ごしやすい環境下で使用することを心がけよう。

使用時間を短くする

プラズマテレビの寿命を縮めないための手段としてもっとも効果的なのは、使用時間を短くすることだ。これを言い出したら究極は「観るな」ということになってしまうが、たとえば垂れ流しているだけでもパネルや本体は徐々に劣化する。そうした無駄に使用している時間があれば、意識して減らすようにしよう。

衝撃を与えない

電化製品は衝撃にも弱い。地震などで転倒するのを防ぐため耐震マットを敷いたり、緩衝材やガードを取り付けたりして対策しよう。

定期的に掃除をする

通常使用している分には「ホコリで故障する」といったことは考えにくい。だがホコリが内部の回路や基板に影響を与えないという保証もない。寿命を延ばすためのもっとも重要な対策は時間を短くすることであるが、あわせてホコリも定期的に取り除いておこう。

6. 寿命がきたプラズマテレビを処分する方法は?

不法投棄など不適正処理を注意喚起するための写真
最後に、残念ながら寿命を迎えてしまったプラズマテレビの処分方法についても簡単に解説しておく。

家電リサイクル法に則って適切に処分する

テレビは家電リサイクル法によって処分方法が決められている。指定引取場所に持ち込む、回収にきてもらうといった方法で適切に処分しよう。

買い替える際に引き取ってもらう

新しいプラズマテレビに買い替えるという場合は、新しく購入するお店に引き取ってもらえるか確認し、OKであれば搬入と同時に引き取ってもらおう。

購入したお店に引き取ってもらう

買い替えではなく単純に処分したい場合、寿命を迎えてしまったプラズマテレビを購入したお店が分かれば、そのお店に回収してもらえるか確認する方法もある。

まだ観られるのであれば買取や売却を検討する

「寿命を迎えたプラズマテレビ」なのでこれは現実的ではないかもしれないが、仮にまだ視聴自体は問題なくできるという場合、リサイクルショップに買い取ってもらったり、フリマアプリなどで売却したりする方法もある。

無許可の不用品回収業者にはくれぐれもご注意

一般家庭から排出されるごみ(廃棄物)はすべて「一般廃棄物」だ。これを回収するには、自治体から「一般廃棄物処理業許可」を受けている、もしくは自治体が委託している業者のみである。無許可はもちろん「産業廃棄物処理業(収集運搬業)許可」や「古物商」では回収できないので覚えておこう。
そうした業者に引き渡してしまうと、不法投棄といった不適正処理につながるおそれがあるため、くれぐれもご注意いただきたい。(※1)

結論

プラズマテレビの寿命はパネルだけであれば30年とかなりの長寿だ。だが本体内部のパーツなども含めると、寿命は長くても10年ほどになる。少しでも寿命を延ばしたければ使用方法などを見直してみよう。パネルや音、電源などに異変を感じたらいったん使用を中止し、原因を突き止めて速やかに解消しよう。
(参考文献)
この記事もCheck!
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2019年8月15日

  • 更新日:

    2021年12月21日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧