目次
- 1. 10畳のリビングダイニングは具体的にどれくらいの広さ?
- 2. マンションなどの狭い10畳リビングダイニングをレイアウトする8つのコツ
- 3. 【10畳・正方形】狭いリビングダイニングのレイアウトアイデア
- 4. 【10畳・縦長】狭いリビングダイニングのレイアウトアイデア
- 5. 【10畳・横長】狭いリビングダイニングのレイアウトアイデア
- 6. 【10畳・L字型】狭いリビングダイニングのレイアウトアイデア
- 7. マンションなどの狭い10畳リビングダイニングは家具選びと配置がポイント!
- 江戸間(関東):約1.54平方メートル/畳
- 京間(関西):約1.82平方メートル/畳
- 中京間(東海):約1.65平方メートル/畳
- 団地間(公団住宅や賃貸物件):1.44平方メートル/畳 など
1. 10畳のリビングダイニングは具体的にどれくらいの広さ?

狭いリビングダイニングを快適に使うためにはレイアウト、すなわち家具や家電などの「配置」が重要になる。そもそも10畳とはどれくらいの広さなのかをしっかり把握しておこう。
「16.2平方メートル」以上
不動産公正取引協議会連合会によって、1畳は1.62平方メートル以上と定められている。10畳であれば単純計算で10倍なので【16.2平方メートル以上】と考えてよいだろう。
江戸間・京間・中京間などで若干変わる
このように、同じ1畳でも地域などによって実際の広さが異なる。このため、不動産公正取引協議会連合会による定義でも1.62平方メートル「以上」と幅を持たせている。
形状や日当たりなどにより印象が変わる
たとえ同じ10畳であっても、リビングダイニングの形によって印象が変わる。たとえば正方形の部屋よりも、幅が広い長方形の部屋の方が広く感じやすい。加えて窓の大きさでも異なる印象を受ける。
大きな掃き出し窓があるリビングは視覚的に広がりがあるため、部屋も広く見えやすい。また日当たりのよいほうが空間が明るく見えることもある。このように、同じ10畳であっても形状などで印象が異なると思っておこう。
2. マンションなどの狭い10畳リビングダイニングをレイアウトする8つのコツ

10畳という空間を最大限活用するためにも、過ごしやすいレイアウトのコツ、配置を工夫することで部屋を広く見せるコツを押さえておきたい。10畳のリビングダイニングで家具の配置を考えるときのポイントは以下の8つだ。
・動線を考えた配置にする
・脚付きの背が低い家具を置く
・背が高い家具は手前に配置する
・ソファが全体のレイアウトを決める
・対面ではなく壁付けキッチンを選ぶ
・観葉植物を置く
・ソファダイニングにする
・フォーカルポイントを知る
それぞれ詳しく解説していこう。
動線を考えた配置にすることが最重要
リビングダイニングは家族みんなが行き来したり滞在したりする場所だ。ストレスなく動けるよう、動線を確保した配置にすることが大前提である。人がスムーズに行き来するには、少なくとも50〜60cmほどの幅が必要といわれている。
家具を配置する際は60cm前後の通り道を作る、大きすぎる家具は置かないなど快適に動ける工夫をしよう。
脚付きの背が低い家具で開放感や広がりを出す
リビングダイニングにはテレビやソファ、ダイニングテーブルなどさまざまな家具を置くため、レイアウトに失敗すると圧迫感が強すぎて部屋も狭く見えてしまう。10畳という限られたスペースを広く見せるには、脚付きの背が低いインテリアで統一するのがおすすめだ。
脚付きなら床が見えるため広さを感じられる上、背が低いので上部空間にスペースが生まれて広く見えやすい。ローソファやローテーブル、高さ30cm前後のテレビ台などの家具をそろえてみよう。
背が高い家具は手前に配置して圧迫感を軽減する
リビングダイニングの「入り口」に立ってみると、なにかに気づかないだろうか?そう、近く(出入り口付近)よりも遠く(壁側や窓側など)の景色のほうがよく視界に入るのだ。
リビングダイニングの「入り口」に立ってみると、なにかに気づかないだろうか?そう、近く(出入り口付近)よりも遠く(壁側や窓側など)の景色のほうがよく視界に入るのだ。
ソファの配置が全体のレイアウトに影響を与える
リビングダイニングでとくに場所を取るのがソファだろう。ソファの配置は全体のレイアウトに大きく影響するため慎重に判断したい。10畳のリビングダイニングで壁に沿ってソファを配置すると、部屋の中心部にスペースができて広く使える。
反対に、部屋の中央にソファを置くと圧迫感が出る、動線がうまく作れないなどの原因にもなるので覚えておこう。
対面キッチンよりも壁付けキッチンを選択する
対面キッチンはオシャレだし子どもが何をしているかなども把握しやすい。コミュニケーションを重視したいご家庭にはピッタリだ。だが10畳の狭いリビングダイニングを少しでも広く見せるなら、壁付けキッチンを検討しよう。対面と比べ開放感があり広く見えやすい。
観葉植物を置くだけで広がりが生まれることも
インフレーム(柱が部屋の中に突出している構造)タイプのリビングダイニングは、それだけで圧迫感が生まれ狭く見えてしまう。ひと昔前のマンションなどはこのタイプが多いが、そんなときはぜひ観葉植物で柱を隠してしまおう。
意外にもグリーンが開放感を与えてくれて、圧迫感も軽減される。
1台2役のソファダイニングで空間を有効活用する
ソファとローテーブル、ダイニングセットをそれぞれ別にするのではなく、ソファ+ダイニングテーブルを取り入れるのもおすすめ。1台2役なので余分な家具を増やさずに済む分、10畳の狭いリビングダイニングも広く見えるし使えるはずだ。
フォーカルポイントを知れば空間を広く見せられる
上述したように、リビングダイニングの入口付近に立ったとき、手前よりも遠いところのほうが視界に入る。この、部屋の中でもよく視界に入る場所を「フォーカルポイント」という。
フォーカルポイントに視線が集まりそうなもの(観葉植物など)を配置すると、自然と視線がそこへ向かうため広く感じやすい、というわけだ。
3. 【10畳・正方形】狭いリビングダイニングのレイアウトアイデア

10畳で正方形の狭いリビングダイニングは、縦長・横長・L字型のそれよりもさらに配置に工夫が必要だ。おすすめのレイアウトアイデアを紹介しよう。
ダイニングテーブルをメインとした配置にする
ソファとダイニングテーブルの両方をどうしても置きたい場合は、ダイニングテーブルをメインとした配置にするのがおすすめだ。部屋の手前をメインのダイニングスペースにし、壁に沿って奥側にソファを置いてみよう。
テレビはコーナーに配置する
10畳で正方形の狭いリビングダイニングには、テレビをコーナーに配置するとよい。そうすることで、ソファやダイニングなどあらゆる場所からテレビが観やすくなり、くつろぎの空間も分散されるため広く感じられる。
ローテーブルではなくサイドテーブルを配置する
空間を広く使うため、ソファの前にローテーブルを置かないという選択肢もある。この場合、ソファの脇にはサイドテーブルを配置するとよい。部屋の中央にスペースを作ることで動線が確保でき、行き来が楽になる。
家具や家電は壁沿いに配置する
10畳で正方形の狭いリビングダイニングの場合、中央などに家具・家電を置いてしまうとそれだけで狭く感じてしまう。結果的に、壁沿いにデッドスペースが生まれてしまうこともある。それならばいっそ、家具や家電を壁沿いに配置してしまうというのも良策だ。
4. 【10畳・縦長】狭いリビングダイニングのレイアウトアイデア

続いて10畳で縦長の、狭いリビングダイニングにおける家具や家電のレイアウトアイデアを紹介する。
長辺側の壁面を生かして家具などを配置する
10畳で縦長のリビングダイニングの大きなメリットは、長辺の壁があることだ。ここへソファなどの家具やテレビといった家電を沿わせるように並べれば、圧迫感を抑えつつ空間を非常に効率よく使える。
たとえば手前に収納用のキャビネットなどを設置しても、壁側に寄せてあれば圧迫感を抑えられる。
直線の通路を確保する配置を意識すれば視界が抜ける
10畳で縦長の狭いリビングダイニングの場合、長辺と平行に一直線の動線を確保すると視界がスッと抜けて広く見える。行き来もしやすいし、デッドスペースも生まれにくいため効率よく空間を使えるなどメリットが多い。
動線は中央でもよいが、ソファなどの後ろに作るといった方法でもOKだ。
ソファとダイニングテーブルの選び方と配置がポイント
縦長のリビングダイニングは文字通り縦のスペースこそ広いが、一方で横のスペースは狭い。このため長辺側の壁沿いなどに配置する家具や家電の幅、奥行き、対面との距離感などをしっかり考えて選ぶことが大切だ。
横の空間をいかに消費せずに配置できるかに注力してみよう。
5. 【10畳・横長】狭いリビングダイニングのレイアウトアイデア

10畳で横長の狭いリビングダイニングにおけるレイアウトアイデアを紹介する。一般的に横長のリビングダイニングとは、入り口から入ったときにリビングとダイニングが横に広がっているタイプを指す。
入り口の向かい一面に窓があると開放感が生まれ、それだけで広く見える利点もある。
空間の「一体感」を生かした配置を考える
窓が大きい造りであることが多い一方、壁が少ないため家具の配置には気を使う。アレンジの自由度が低いからこそ、一体感を生み出すような配置を心がけよう。
たとえば隣接する和室があるなら、ソファの和室サイドをアームレスにするだけで動線もできるし、一体感が出る。
キッチンの横にダイニングを配置する
カウンターキッチンの向かいにダイニングテーブルを配置しよう。キッチンとダイニングテーブルを平行にすると、ダイニングテーブルに座ったときにリビングやテレビも見渡しやすい。
一方、キッチンとダイニングテーブルをT字型に配置した場合、リビングやテレビは見づらいがキッチン側とはコミュニケーションが取りやすくなる。
ソファを中央に配置するか壁側に配置するかも重要
10畳で横長の狭いリビングダイニングでは、ソファをどこに配置するかも大きなポイントだ。出入り口がどこかにもよるが、たとえばソファを中央に配置した場合、キッチンやダイニングには背を向ける形になる。
逆にソファを壁側に配置すれば、キッチンとダイニングが見渡せてコミュニケーションも取りやすい。
6. 【10畳・L字型】狭いリビングダイニングのレイアウトアイデア

最後に紹介するのは、10畳でL字型の狭いリビングダイニングにおけるレイアウトのポイントだ。一見複雑そうに思えるL字型だが、これまで同様に動線やインテリア選びさえきちんとしておけば、広々とした快適空間に仕上げられる。
DKが横並びかLDが横並びかで配置が変わる
キッチンとダイニングが横並びというL字型の場合、キッチンとリビングでコミュニケーションが取りやすい。キッチンとダイニングの間からリビングのサイドにかけて動線を確保することを意識して配置しよう。
一方、リビングとダイニングが横並びのL字型は、キッチンの正面にダイニングを配置する。こちらは、リビングとダイニングの間の動線を確保しておくことを意識しよう。
距離の近さを意識してコミュニケーションが取りやすい配置にする
L字型のリビングダイニングのメリットは、各スペースとの距離感が近い点にある。ソファの向きやダイニングテーブルの向き、テレビの配置など、家族間でコミュニケーションが取りやすいレイアウトを考えるのがポイントだ。
たとえばキッチンとダイニングが横並びであれば、リビングのソファはキッチンもダイニングも見渡せるように壁に寄せる。これだけで誰がどこで何をしているか、ひと目で把握できるし会話もしやすくなる。
ダイニングを壁側に寄せてリビングに広いスペースを確保する
ダイニングとリビングが横並びのL字型であれば、思い切ってダイニングを壁側に寄せてみよう。それによりリビングを広々と使えるようになる。隣接する和室などがあれば、仕切りを取り払ってL字型と一体感をもたせてしまう方法もある。
7. マンションなどの狭い10畳リビングダイニングは家具選びと配置がポイント!

10畳のリビングダイニングはそこまで広いわけではないので、置きたい家具を配置しつつ空間を広く見せるには、インテリア選びやレイアウトがカギとなる。
また動線を確保する、脚付きの背の低いインテリアでそろえるなどのポイントを押さえることも重要だ。住みやすさとインテリア性を両立できるよう、家具選びと配置を工夫してみてほしい。
結論
同じ10畳リビングダイニングでも形状によって適した配置が変わる。長方形は奥行きをいかしやすいが、正方形は家具の種類を厳選しストレスなく動けるような配置を意識したい。紹介したアイデアを参考に、ぜひ快適な10畳リビングダイニングを完成させよう。
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