目次
1. お悔やみの言葉はメールで送ってもいい?

お悔やみの言葉は、本来は直接伝えるものだ。しかしお悔やみの言葉をメールで伝えることは、必ずしもタブーとされているわけではない。以下ではお悔やみメールを送ってもいいシーンを紹介する。
訃報をメールで受けたときは返信しても良い
友人から訃報のメールを受けたときは、返信してお悔やみを伝えても問題ない。メールはすぐに会えない場合や遠方に住んでいる場合でも気持ちを伝えられるので、友人を気遣うメッセージを送って相手をねぎらうことができる。さらに身内を亡くしたときは忙しくなりがちだが、メールであれば時間のあるときに読んでもらえるのがメリットだ。
お悔やみをメールするかどうかの判断基準
お悔やみの言葉をメールで伝えていいのか迷ったら、相手との関係によって判断したい。親しい友人なら問題ないが、相手がビジネス上の関係やご年配などで昔ながらの礼儀を重視する方なら、お悔やみメールでは失礼だと思われるかもしれない。そのような場合は電話でお悔やみを伝えるのが無難だろう。
2. お悔やみメールを友人に送る際の注意点

お悔やみメールを友人に送る際には、いくつかの注意点がある。失礼だという印象を与えないためにも、以下のポイントを守ったメールを送ろう。
忌み言葉を使わない
忌み言葉とは葬儀の場で使用してはいけない、不吉なイメージがある言葉を指す。たとえば不幸が繰り返すことを想起させる「重ね重ね」「重ねて」「再三」などだ。これらの忌み言葉は使わないよう、注意を払って文章を作成しよう。
タイトルは要件を簡潔に書く
不幸があった際は何かと忙しいので、相手に時間を取らせないためにもタイトルには要件を簡潔に書こう。タイトルの頭には自分の名前を書き、「○○です。この度はご愁傷さまです」のようにするとわかりやすい。
本文は丁寧に簡潔に書く
タイトル同様に、本文も簡潔に書くことが大切だ。メールはお悔やみの気持ちを伝える「本文」と、相手をいたわる「締めくくりの言葉」で構成する。相手に負担をかけないよう、返信を求めるような文章はやめておこう。本文に「返信不要です」と書くなどして気遣うのが望ましい。
故人の敬称を正しく使う
お悔やみメールでは故人に敬称をつけるのが正しい。友人の父親であれば「ご尊父さま」「お父さま」「お父上」、母親であれば「ご母堂さま」「お母さま」「お母上」などと呼ぶのがふさわしい。友人の夫であれば「ご主人さま」、妻であれば「ご令室」が適切だ。また、友人の祖父なら「ご祖父さま」、祖母なら「ご祖母さま」、友人の配偶者の父なら「お義父さま」、配偶者の母なら「お義母さま」という敬称を使おう。
3. 友人に送るお悔やみメールの例文

ここでは友人に送るお悔やみメールの例文を3つ紹介する。何と書けばいいのか迷ったときは、こちらの文例を参考にしてほしい。
友人へのメール例文①
お父さまのご逝去を知り、大変驚いています。突然の知らせに言葉もありません。
もしお力になれることがあれば、いつでもご連絡ください。
本来ならばご葬儀へ伺わなければならないところですが、メールでのご連絡となりましたことご容赦ください。返信不要です。
もしお力になれることがあれば、いつでもご連絡ください。
本来ならばご葬儀へ伺わなければならないところですが、メールでのご連絡となりましたことご容赦ください。返信不要です。
友人へのメール例文②
突然の訃報に接し、悲しい思いでいっぱいです。
心よりご冥福をお祈りいたします。
どうか無理をせず、お体をおいたわりくださいね。なお、返信のお気遣いは不要です。
心よりご冥福をお祈りいたします。
どうか無理をせず、お体をおいたわりくださいね。なお、返信のお気遣いは不要です。
友人へのメール例文③
この度はご愁傷さまです。
皆さまのお悲しみやお心細さを思うと、心が締め付けられる思いです。
安らかにご永眠されますよう、心よりお祈りしております。
返信は不要です。ご無理をされませんように。
皆さまのお悲しみやお心細さを思うと、心が締め付けられる思いです。
安らかにご永眠されますよう、心よりお祈りしております。
返信は不要です。ご無理をされませんように。
4. 友人にお悔やみメールを送った後は?

友人にお悔やみメールを送った後にはやっておきたいことがある。後日にすべきこととできない場合の対応方法を紹介するので、状況に応じて確認しよう。
通夜や葬儀に参列する
友人にお悔やみメールを送ったら、後日に通夜や葬儀に参列するのが望ましい。メールは略式の連絡として、通夜や葬儀で友人に直接会ってお悔やみの気持ちを伝えたい。
葬儀に参列できないときの対処法
遠方に住んでいる、どうしても日程が合わないなどで参列できないときは、友人に弔電やお供え物、供花などを送るのがおすすめだ。弔電やお供え物を送れば、お悔やみの気持ちを改まって伝えられる。仲のいい友人やお世話になった友人には、メール以外でも弔意を伝えたい。
結論
親しい友人にお悔やみの気持ちを伝えたい場合や、友人からメールで訃報が来た場合は、お悔やみのメールを送っても問題ない。メールなら気持ちをすぐに伝えられ、相手の時間的、心理的な負担も少なくできる。友人に配慮しながら、自分なりの気持ちを込めたメールを送って相手をいたわろう。