目次
1. スマートフォンの充電器やケーブルの捨て方

小型の金属製品であるスマートフォンの充電器は、プラスチックが使われていることも多いため「不燃ごみ」「プラゴミ」的な捨て方をイメージしがちだが、それはNGだ。平成25年施行の「小型家電リサイクル法」により、リサイクル処分が義務づけられている。
小型家電回収ボックスに廃棄する
充電器の捨て方は簡単だ。家電量販店やスーパー、公共施設などに備え付けられている「小型家電回収ボックス」に廃棄すればよい。再利用できる金属が多く含まれているため、必ずリサイクルに回すことを怠らないようにしよう。捨てる際は袋に入れず、ケーブルなどを軽く結んで入れればOKだ。
充電器の「ケーブル」「ACアダプター」は?
充電器のほかケーブルやACアダプターも捨てたいという場合、これらは分けて処分しよう。充電器は上述のようにリサイクルへ、それ以外は「不燃ごみ」「可燃ごみ」どちらになるか自治体により分別基準が異なる。そのためお住まいの自治体のホームページなどで確認し、ルールに従って処分しよう。
2. モバイルバッテリーの捨て方には注意が必要

とくに注意しなければならないのが「バッテリー」類である。充電器は上述の通り「小型家電回収ボックス」に廃棄すればよいが、バッテリーはこれらとは異なる回収ボックスに入れなければならない。
モバイルバッテリーに使われている「電池」の種類
モバイルバッテリーといえばリチウムイオン電池が主流だが、中にはニッケル水素電池やニカド電池が使われているものもある。電池の種類で適切な処分方法が異なるため、どの電池を内蔵しているかは必ず確認すること、そしてその電池に合った処分方法を選ぶことが大切だ。
モバイルバッテリーを安易に可燃ごみや不燃ごみに出してはいけない理由
モバイルバッテリーに使用されている電池は、劣化が進んだり破損したりすると破裂あるいは発火のリスクが生じる。適当に捨ててしまうと大事故につながるおそれがあるため注意が必要だ。こうしたことからも、安易に可燃ごみや不燃ごみに混ぜて処分することは絶対に控えよう。
モバイルバッテリーのリサイクル方法
家電量販店やスーパー、携帯ショップなどに設置されている、バッテリー・電池パック専用の黄色い回収ボックスを活用しよう。店内で見つからない場合はスタッフにたずねるとよい。回収を実施している店舗なら引き取ってくれるはずだ。
【リチウムイオン電池の寿命は?】
リチウムイオン電池は、500回ほど充電を繰り返すと容量が半分程度にまで低下する。新品のときと比べてバッテリーの減りが早くなり、使用時間も半分以下になる。このタイミングが寿命であり交換時期である。
3. スマートフォンのガラスフィルムの捨て方は?

画面を保護するためのガラスフィルムを貼っている方も多いだろう。落下の衝撃などでヒビが入るなどして貼り替える際、古いガラスフィルムはどのように処分すべきだろうか?
素材によって捨て方が異なる
文字通り「ガラス」であれば、剥がしたあと厚めの紙に包み「ワレモノ」「危険」「ガラス」などと明記して処分しよう。紛らわしいのが樹脂製フィルムだ。硬度や透明度が高いものが多く、ガラスフィルムと勘違いすることもある。剥がす最中にフィルムが大きくしなるようであればプラスチック素材だ。プラスチックごみの出し方は自治体のルールを確認しよう。
結論
充電器は小型家電回収ボックス、ケーブルやACアダプターは可燃ごみまたは不燃ごみ、モバイルバッテリーは専用の回収ボックスといったように、スマートフォン周辺機器の捨て方はまさにパーツごとに異なる。中には発火のリスクをともなうものもあるため、正しい知識と捨て方を覚えておくことが大切だ。