1. 扇風機に溜まる汚れとは?どこを掃除すべき?
ホコリはホコリなのだが、具体的にどんな質のホコリが溜まるのか簡単に説明しよう。
カビの胞子が付着することも
扇風機は後方から空気を取り込み前方へ送る仕組みだ。そのためどうしても空気中に浮遊するチリやホコリ、綿や糸、毛などが付着してしまう。カビの胞子や雑菌などが付着する場合もあるため、こまめな掃除が重要だ。
どこに汚れが溜まりやすい?
扇風機の使用中はむき出しの状態なので全体的に溜まるものだが、とりわけプロペラと前後のカバー、本体下部の操作パネル部分、電源コードと本体の接続部分などは溜まりやすいパーツといえるだろう。
2. 扇風機に日々溜まるホコリの簡単な掃除方法
扇風機の普段のお手入れ方法から紹介する。こまめに掃除できていれば、後述するような「分解して徹底的に掃除をする」といった手間を省けるはずなので、ぜひ習慣にしてしまおう。
用意するもの
- ハンディモップ
- 布
- ドライバー
掃除方法
- 扇風機の電源プラグをコンセントから抜く
- 取扱説明書の手順通りにカバーとプロペラを取り外す
- ハンディモップでホコリを拭き取る
- 残ったホコリを布で拭き取る
- カバーと本体のホコリをハンディモップや布で拭き取る
- 各パーツを元通りに取り付けて完了
モーターなど細かい部分は綿棒で
モーター部分やカバーの隙間など細かい部分にホコリが溜まっているときは綿棒を使って取り除こう。壊れやすい部分なので力任せに擦らず、丁寧に作業することが大切だ。
3. 扇風機を徹底的に掃除する方法
続いては、お手入れを怠りホコリががっつり溜まってしまっている扇風機や、シーズンオフになって押し入れなどに収納する前の扇風機を掃除する方法だ。
用意するもの
- 台所用中性洗剤
- 水
- 洗面器
- 布3枚
- 掃除機
- ドライバー
掃除方法
- 扇風機の電源を切り、コンセントからプラグを抜く
- 取扱説明書の手順通りに各パーツを分解する
- 洗面器に水をはり、台所用中性洗剤を数滴加えて洗浄液を作る
- 各パーツのホコリを掃除機で吸い取る
- 洗浄液を布に含ませて固く絞り、各パーツを拭く
- 2枚目の布を水に濡らして固く絞り、洗剤を拭き取るように水拭きする
- 3枚目の布で乾拭きをする
- 各パーツを元通りに取り付けて完了
洗剤の代わりに重曹を使ってもOK
台所用中性洗剤の代わりに重曹で掃除してもよい。重曹は弱アルカリ性、ホコリは酸性であるため効率よく中和できるはずだ。水200mlに対し重曹小さじ1杯を溶かした重曹水を用意しよう。それをスポンジや布などに含ませてプロペラをはじめホコリが溜まっている部分を拭き掃除すればOKだ。
水洗いできるパーツは水ですすぎ、水気をよく拭き取ったら風通しのよい場所で乾燥させよう。水洗いできないパーツは、水に濡らして固く絞った布で水拭きをしたあと乾拭きで仕上げる。カバーや本体、コードなども拭き掃除でキレイにできる。
水洗いできるパーツは水ですすぎ、水気をよく拭き取ったら風通しのよい場所で乾燥させよう。水洗いできないパーツは、水に濡らして固く絞った布で水拭きをしたあと乾拭きで仕上げる。カバーや本体、コードなども拭き掃除でキレイにできる。
4. 扇風機にホコリが溜まりにくくなる裏ワザ
扇風機にホコリが溜まってしまう大きな原因は「静電気」である。したがってホコリが付きにくいようにするには静電気の発生を抑えることがポイントになる。そこで活躍するのが、洗濯用の柔軟剤だ。柔軟剤には衣類をふっくら仕上げる効果のほか、静電気の発生を抑える効果もある。この特徴を生かすというわけだ。
柔軟剤を使った裏ワザのやり方
分量はお好みで構わないが、薄すぎると効果が得られないかもしれないので、洗浄液はぬるま湯3Lにつき柔軟剤大さじ1〜2杯程度を目安に溶かして作るとよいだろう。あとは各パーツを外し、洗浄液をキレイな布に含ませてプロペラやカバー、パネル周りなどホコリが溜まりやすい場所を拭いていけばよい。最後に元通りに戻して正常に稼働するか確認しておこう。
5. タワー型の扇風機の掃除はどうする?
縦長のスタイリッシュなタワー型扇風機は、一般的なプロペラ型の扇風機のように分解して掃除できないものが多い。その場合の掃除方法も覚えておこう。
タワー型の扇風機の掃除方法
分解できないタワー型の扇風機の場合は水に濡らして固く絞った雑巾で本体を拭き掃除し、隙間など細部の汚れは爪楊枝や綿棒で掻き出すといった程度になる。もちろん、取扱説明書に書かれていればそちらを優先してほしい。また掃除機で吸い取れるホコリがあれば掃除機もぜひ使おう。台所用中性洗剤を溶かした洗浄液や重曹水などで拭き掃除をしてもOKだが、その場合も水拭きと乾拭きで仕上げるのを忘れないようにしよう。
6. 扇風機を掃除するタイミングと頻度は?
暑い日には一日中使用することもある扇風機だが、埃がたまったままの状態で回していると空気を汚してしまいかねない。やっておきたい扇風機の掃除頻度を紹介する。
使い始める前に軽く掃除
まずはシーズンに入る直前、時期でいえば6月頃だろうか。長期間収納してあった扇風機を使う前は、組み立てる前に薄めた中性洗剤を使って拭き掃除をし、保管中に溜まったホコリを取り除こう。
シーズン中は月に1回掃除
扇風機のプロペラやカバーにはホコリがたまりやすいため、少なくとも月に1回は掃除をしよう。ホコリが溜まるスピードは使用頻度や部屋の状態によって異なるので、頻度に関係なく気づいたら掃除をしておくのがおすすめだ。分解せずとも、カバーに溜まったホコリをハンディモップなどでサッと拭くだけで汚れがひどくなるのを防げる。
シーズン後は徹底的な掃除
徹底的な掃除はシーズン終了後、長期保管に入る前に行おう。このとき手を抜いてしまうと、保管中にホコリがこびりついたりカビが生えたりしてしまうおそれがある。パーツを分解して全体を掃除するとともに、モーターやカバーの隙間など細かい部分に溜まったホコリや油汚れも丁寧に掃除しておこう。
7. 掃除をした扇風機は収納方法も重要
せっかく扇風機をキレイ掃除しても、保管方法が雑ではホコリが溜まってしまうことがある。収納方法にもひと工夫取り入れることが大切だ。
不織布製の袋をかぶせて箱に入れる
扇風機をむき出しの状態で収納するとホコリをかぶってしまい、使用前の掃除が大変になる。大きめの袋で覆ってから箱に入れるなどして保管しよう。袋は通気性のよい不織布がおすすめだ。
分解した状態で保管するのもおすすめ
分解した状態で袋や箱に入れて保管しておくと収納スペースの節約になるだけでなく、使用前の掃除で分解する手間を省くことができる。こちらもおすすめだ。
8. 扇風機の掃除にあると便利なおすすめアイテム
最後に、扇風機を掃除するにあたって持っていると便利なアイテムを4つ紹介しよう。
マルフクケミファ「自然にやさしい重曹」
ナチュラルクリーニングに必須のアイテム重曹は、扇風機の掃除だけでなく油汚れなども落とせる。消臭や除湿といった効果も期待できるスグレモノだ。
アーランド「扇風機用 ホコリ取りフィルター」
プロペラカバーにかぶせるように使うフィルターだ。扇風機そのものに溜まるホコリを軽減できる。使い捨てでお手入れ不要など手軽なのもうれしい。
アイワ「扇風機ブラシ」
扇風機のお手入れがしやすいように考えられたハンディモップ。チリ・ホコリをしっかり絡め取る超極細繊維が使われている。水洗いして繰り返し使用可能だ。
サラヤ「ヤシノミ柔軟剤」
柔軟剤の香りが苦手、あるいは香りは好きだが扇風機には必要ないという方などは、香料無添加&ヤシノミ由来の成分で優しいこちらの柔軟剤がおすすめだ。
結論
扇風機は構造がシンプルなので、分解するのもそれほど難しくはない。掃除はキレイな空気を循環させるだけでなく、故障を防ぐことにもつながる。カバーだけでなくプロペラやモーターなども定期的に掃除をして、ホコリが溜まるのを防ごう。
この記事もCheck!