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ステンレスが錆びるメカニズムと光沢を取り戻す掃除のコツとは?

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

2019年5月 4日

ステンレスのシンクに空き缶を放置したら、赤茶色の錆がついたという経験はないだろうか。一般的にステンレスは錆びないというイメージがあるので、意外に思った方も多いはずだ。そこで今回はステンレスが錆びるメカニズムを解説し、錆汚れを落とすコツや予防策もご紹介しよう。

1. ステンレスが錆びるメカニズム

ステンレスを英語表記すると「stainless steel」となり(錆びない鋼)と直訳できる。なぜステンレスが錆びるのか、そのメカニズムを理解し、落とし方のコツと今後の予防策を講じよう。

ステンレスの成分

ステンレスの主成分は鉄であり、このほかにクロムやニッケルなどの金属を添加した合金鋼である。錆びやすい性質の鉄に、耐食性(錆びにくい)に優れたクロムやニッケルを添加してステンレスが作られているのだ。

耐食性が高い理由

鉄に添加されたクロムは酸素と結合してステンレスの表面に極薄の酸化皮膜(不動態皮膜)を作り、錆の発生を防止している。この酸化皮膜は傷ついても、酸素に触れるだけで再生する。クロムの含有量を増やせばステンレスの耐食性が高まり、酸化皮膜を強化するニッケルを添加することで、さらに耐食性を向上させているのだ。

錆びるメカニズム

極薄だが非常に強い酸化皮膜が覆っているステンレスが、なぜ錆びるのだろうか。そのメカニズムをご紹介しよう。
  • ステンレスの浴槽やシンクに、アルミ缶や剃刀の刃などの金属を放置すると茶色の錆がつく。一見、ステンレスが錆びたように思えるが、実はそうではない。水分と反応した金属が腐食を起こして錆ができ、ステンレスの表面に付着しているだけのことである。これは、「もらい錆」と呼ばれているもので、ステンレス自体が錆びているわけではない。
  • ステンレスに塩、酸、油などが付着すると、表面の酸化皮膜が酸素と結合できずに壊れてしまう。その結果、錆防止効果が失われてステンレスが錆びてしまう。
  • ステンレスの表面を激しく傷つけると酸化皮膜を壊してしまい、錆の発生を招くこととなる。
以上3点がステンレスに錆ができるメカニズムである。

2. ステンレスの錆は研磨剤やクエン酸が効果的!

もらい錆を落とす方法

もらい錆はステンレスの表面に錆が付着しているだけなので、研磨効果があるアイテムで擦ってみよう。

1.メラミンスポンジ

メラミンスポンジに水をつけて、錆の部分を擦る。力を入れすぎるとステンレスに傷がつく恐れがあるので、円を描くように擦るのがコツだ。落ちた錆汚れは乾いた布で拭き取って乾燥させよう。

2.クリームクレンザー・重曹

研磨効果があるクリームクレンザーや重曹を錆部分につけて、布やスポンジで円を描くように擦る。また、布やスポンジの代用として、丸めたラップやアルミホイルも活用できる。

還元型漂白剤で錆を落とす

長期間放置してできた赤錆は、ステンレスに固くこびりついている。クリームクレンザーや重曹では落ちず、強く擦るとかえってステンレスを傷めてしまう。そこで、衣類用の粉末漂白剤(還元型漂白剤)を使ってみよう。錆の部分に漂白剤の粉末をふりかけて、その上から水をたらしてスポンジで擦る。弱アルカリ性の粉末が、酸化した錆を中和して落としてくれるのだ。

クエン酸とクレンザーで錆を落とす

クエン酸には赤錆を溶かす働きがあるので使ってみよう。クエン酸を含ませた布を赤錆にのせてしばらく放置した後、水洗いをする。この方法で落ちない時は、クレンザーとクエン酸を混ぜたものを錆部分にのせて、布やスポンジ、メラミンスポンジなどで擦ってみよう。

3. ステンレスのシンク・浴槽の錆予防と注意点

ステンレスの錆予防

  • 錆を防ぐには、金属が水に触れないことが重要なポイントになる。使用後のシンクや浴槽は、水気をきれいに拭き取っておこう。自宅の浴槽は、最後に使った人が水気を拭き取るルールを作ってもいい。
  • 缶詰、カミソリ、ヘアピンなど金属を含むものは、ステンレスに長期間置きっぱなしにしない。ステンレスと金属が接触すると、もらい錆の原因になるからだ。見つけたらすぐに他の場所に移動させよう。
  • 油汚れをつけたまま放置したり塩素系の漂白剤を使ったりすると、ステンレス表面の酸化皮膜を壊してしまうので、すぐに洗い流して乾燥させよう。
  • 金属たわしなどでステンレスを擦ると、表面の酸化皮膜が傷ついて錆が発生する原因になるのでNGである。

ステンレス浴槽の錆予防

ステンレス浴槽の内側や底部分に茶色の錆が付着する(もらい錆)場合がある。これは、貯水槽や井戸水中に含まれる鉄分が原因とされている。水道の蛇口にフィルターなどを取り付けて、鉄分を除去しておこう。

ステンレス製の包丁の錆予防

使用後は水気を完全に取り去ってから、湿度の少ない場所に片付ける。新聞紙には湿気を吸収する働きがあるので、包丁をくるんでおいてもいい。

結論

ステンレスの表面は錆防止の働きがある酸化皮膜で覆われており、耐食性(錆びにくい)の高い金属である。しかし、ステンレスも環境次第では錆びる場合がある。本記事で述べた錆が発生するメカニズムを理解してステンレス製品を扱おう。ステンレス製品の魅力の1つはピカピカした光沢である。錆に気付いたらできるだけ早くクレンザーなどで落として、光沢を保つようにしたいものだ。
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