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魚調理に欠かせない【出刃包丁】の特徴と正しい使い方。

魚調理に欠かせない【出刃包丁】の特徴と正しい使い方。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年7月 9日

出刃包丁とは?名前だけは知っていても、実際に使ったことがないという人もいるだろう。だが出刃包丁1本あれば、カットが容易になる食材も増え、料理の幅も広がる。今回は出刃包丁の特徴やどんな食材を切るために使うのかといったことと共に、家庭用に選ぶ際のポイントを紹介する。

  

1. 出刃包丁は片刃で垂直に下ろせない

出刃包丁は、菜切り包丁などとは異なり片刃が特徴である。出刃包丁の刃先を見てみると、片面のみが斜めに尖っており、裏面はまっすぐになっているのがわかる。ちなみに両刃の包丁は、片刃と異なり両面が共に斜めで、先端に向かって細くなっている。

そのため出刃包丁を含む片刃の包丁は、素材に向かって垂直に振り下ろしても真っ直ぐにカットできない。斜めになっている方向に刃全体が傾いてしまうので、出刃包丁は野菜を切るには適さないのだ。

2. 出刃包丁の用途は魚のカット

出刃包丁は垂直のカットこそ不得手だが、その代わり横に寝かせ、左側へおろすようにカットすることは得意である(右利きの場合)。主な用途は刺身を造るなど魚をさばく場合だ。両刃の包丁に比べて骨が障害にならず、また身の部分を変な形にカットしてしまう心配がない。ほかにも魚の鱗を落とす、骨ごと切るなどの用途に使える。

出刃包丁は片面のみ斜めの刃になっているが、刃ではない裏面はわずかだがカーブしている。このカーブにも切っているものをくっつきにくくするという用途がある。硬い素材を垂直にカットするのは苦手だが、魚など柔らかい素材を身を崩さず、きれいな切り口にすることは得意である。

3. サイズで複数の種類がある出刃包丁

魚向けの包丁であることは共通しているが、出刃包丁にはいくつかのサイズが存在する。最も大きいサイズの出刃包丁は大出刃と呼ばれ、21cm以上の刃渡りがある。どちらかといえば業務用なので、家庭ではあまり使われない。

続いては中出刃と呼ばれる種類で、13~18cmほどの刃渡りがあり、家庭用として使われる。初めて出刃包丁を握るなら、中出刃の中でもさらに中間に位置する15cmほどのサイズが使いやすいだろう。そしてもっとも小さいのが、小出刃と呼ばれる12cm未満のサイズだ。中出刃では大きすぎてさばきにくい小魚をさばくのに向いている。

家庭で出刃包丁を使用する際は中出刃1本か、中出刃と小出刃の2サイズを用意して使い分けるとよいだろう。

4. 適した出刃包丁の選び方

出刃包丁はサイズのほか、素材にも注目して選んでみよう。まず刃の素材をみてみよう。刃には本焼きと合わせがあり、本焼きは主にプロ用とされ、家庭での扱いは難しいので、合わせが望ましい。

また切れ味が鋭い鋼か、錆びにくいステンレスかのどちらを優先するかも重要だ。好みで構わないが頻繁に使うなら鋼、あまり使わないならステンレスにするといいだろう。鋼は青鋼や白鋼、日本鋼などさらに細かい種類に分類され、白鋼を基準に青鋼はより鋭い切れ味、日本鋼はやや鈍いものになっている。

柄の素材には、水牛やプラスチック、朴や黒檀などの木がある。家庭用ならプラスチックや朴の木が安価で扱いやすいが、質や見た目にこだわるならほかの素材にするのもいいだろう。使い心地がよくないなど選び方に失敗した場合は柄だけ交換できる包丁もあるので、付け替えることもできる。

結論

出刃包丁とは、主に魚料理で欠かせない包丁であり、サイズ、また刃や柄の素材によってさまざまな種類が存在する。家庭用なら中サイズで、刃は使用頻度に応じて切りやすさか錆び防止のどちらを優先するか決めよう。柄は取り替えることができるため、最初は使いやすさや値段で選ぶのもよい。キッチンに出刃包丁も加え、毎日の料理をより充実させよう。
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  • 公開日:

    2019年6月14日

  • 更新日:

    2021年7月 9日

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