目次
- 水の温度を上げながら浸水させる
- 水の温度を上げて沸騰させる
- 沸騰させたまま炊きあげる
- 蒸らす
1. 炊飯器の早炊きは実際のところ何分かかる?

「早炊き」とは具体的に何分くらいで炊きあがる機能なのだろうか?メーカーや炊飯器の機種・性能などで異なるが、実際のところどれくらいの「早炊き」が可能なのだろうか?
早炊きだと何分?目安は【20〜40分】
炊くお米の量や炊飯器の性能などによって異なるが、早炊きした場合20〜40分程度が目安となる。普通炊きが40分〜1時間程度と考えると、早炊きはその半分ないし2/3程度の時間で炊けるというわけだ。
早炊き15分という炊飯器も登場している
本稿の最後におすすめ商品を紹介しているが、最速を謳う炊飯器に至ってはわずか15分程度で炊けてしまうものもある。まさに早炊きという言葉にふさわしい炊飯器だ。
そもそも「早炊き」をするメリットは?
朝寝坊したときにも短時間で炊ける点、忙しいご家庭では調理時間の短縮が望める点、すぐにご飯を食べたいときに便利な点などは早炊きのメリットだろう。とにかく炊飯や食事そのものにかける時間を短くできるのが利点だ。
2. 炊飯器の早炊きと普通炊きの違いは?味は落ちる?

炊飯器の早炊きは、文字通りお米を早く炊く機能である。「高速」「急速」などメーカーや炊飯器によって呼び方は異なる。普通炊きとの違いを見ていこう。
普通炊きと早炊きの工程の違い
【一般的な炊飯器の普通炊きの工程】
【一般的な炊飯器の早炊きの工程】
基本的には早炊きも同じ工程をたどるが、一つひとつにかかる時間が短いか、あるいは「浸水」と「蒸らし」の工程を省いて高温で一気に炊きあげるというのが早炊きだ。大幅な時短が可能なことから、共働きのご家庭などではとくに炊飯器の早炊き機能があると重宝するだろう。
早炊きと普通炊きの風味の違い
お米にゆっくり水を吸収させ、少しずつ温度を上げてじっくり炊いていくほうが美味しいのでは?と思う方もいるだろう。たしかに炊飯器の早炊き機能を使うと、普通炊きと比べて水を浸透させる時間は短くなる。一般的に、お米にはしっかり水を吸収させたほうが粘りや弾力、甘みが増すとされている。
そのため早炊きしたご飯は若干「硬め」に炊きあがることが多く、かつ蒸らす時間も短いため「水っぽく」感じる方もいるかもしれない。だが心配は無用だ。近年の炊飯器はその性能が大きく向上している。早炊きしたご飯も普通炊きしたご飯も、味に差はほとんどないといわれている。
早炊きと普通炊きの電気代の違い
5.5合炊きで電気料金を27円/kWhとした場合、一般的な炊飯器で普通炊きしたときの電気代は4円程度だ。早炊きで浸水や蒸らしを省略する炊飯器だった場合、工程が少ない分だけ電気料金が安くなる気もする。だが実際は、浸水や蒸らしはそこまで電気を使わないためさほど変わらないという。
炊飯器の性能にもよるが、早炊きでは一気に高温まで持っていくためむしろ大きなエネルギーを必要とする場合がある。とはいえ省エネタイプの炊飯器も多く、差が出たとしても1回1円程度だろう。
3. 炊飯器の早炊き機能でより美味しく炊くコツ

炊飯器の早炊き機能を使ってお米を美味しく炊きあげるためのコツを紹介する。
お米は優しく研ぐ
美味しく早炊きするには、炊飯器をセットするまでの準備が大切だ。まずはお米を研ぐわけだが、このとき力強く研いでお米が割れてしまわないように注意しよう。3〜4回水を換えながら優しく研ぐことを心がけてほしい。
吸水させておく
お伝えしたように炊飯器の早炊きは浸水時間が短い(または省略される)ため、ご飯が若干硬めに炊きあがる場合がある。それを防ぐには、事前にお米を水に浸してしっかり吸水させておくことだ。時間としては15分程度が目安になる。
この時間も「炊飯」という工程に含めるとしたら結局大幅な時短にはならないかもしれないが、美味しく炊きあげたいときはぜひ実践してほしい。
4. 最速15分!早炊き機能付きのおすすめ炊飯器

最後に早炊き機能付きのおすすめ炊飯器を3選紹介しよう。中には最速15分というかなりの時短が可能な商品もあるので、ぜひチェックしてみてほしい。
タイガー「JPE-A100」
早炊き機能に加え、1合わずか15分という速さで炊きあがる少量早炊き機能も搭載されている。鍋底約130℃の高加熱・剛火IHで炊きあげる。内釜が土鍋コーティングされており、土鍋ごはんのような香ばしさ、美味しさを感じられる炊飯器だ。
象印「圧力IHタイプ NW-KB型」
白米特急メニューが搭載されている。こちらも1合わずか15分という早炊きが可能な炊飯器。しかも、前回食べたごはんの硬さ、粘り気などの感想を入力すると、次回それを参考に炊き方を変えて味を調整してくれるという優れた炊飯器でもある。
東芝「真空圧力IH RC-10VSP」
早炊きの「そくうま」コースは24分と、タイガーや象印に比べるとやや長めだが、それでも十分短い。特筆すべきは「ねらい炊き」機能だ。30〜60分まで5分間隔で炊きあがり時間を設定できるうえ、硬さもしゃっきり〜おすすめ〜もちもちまで設定できる。
結論
炊飯器の早炊き機能は実際のところ20〜40分程度で炊きあがるものが多い。技術の進化により、早炊きでも普通炊きと変わらない味わいが得られるようになった。ただし若干だが硬めに炊きあがることもあるため、時間があれば浸水してほどよい炊きあがりにしよう。炊飯器の早炊き機能を上手に活用して、ぜひ時短しながら美味しい食事を楽しんでほしい。
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