1. シイタケってどんな食べ物?

シイタケといえばスーパーなどでも必ず見つけることができるお馴染みのきのこだ。古くから食用として栽培されており、日本食にも欠かせない食材である。昔はなかなか上手く人工栽培ができず、シイタケ栽培を成功させることができればかなりの収益になったほどの高級な食材であった。天然のものはシイやコナラ、クヌギなどの枯れ木に生える。シイの木に生えるので「シイタケ」と呼ばれるようになった。
栽培方法による種類の違い
シイタケは栽培方法によって種類が違ってくる。一般によく売られているものは菌床栽培といい、オガクズを固めたものにシイタケを生やすもので、柔らかく優しい味わいが特徴である。主に生シイタケとして売られている。そのほかに原木に生やす原木栽培があるが、こちらは大きく固めの食感で、よく干しシイタケとして使われている。味や香りが濃いのが特徴である。
2. シイタケの栄養と効能

実はシイタケには優れた栄養がたくさんある。シイタケに含まれる優れた栄養素を知り、日々の食事に取り入れることで家族の健康を守ることができそうだ。
エリタデニン(※1)
シイタケのかさにはエリタデニンという成分が多く含まれており、肝臓の働きを助け、血液中のコレステロール値を下げると言われている。さらに、血流をスムーズにすることで、血圧を下げる効果もある。高血圧や血液ドロドロが気になる人は多めに摂ると予防や改善に繋がる。
食物繊維(※2)
シイタケと便秘はあまり繋がらないかもしれないが、実はシイタケには多くの不溶性食物繊維が含まれいる。食物繊維は、便通を整えて便秘を防ぐうえで欠かせないもので、便のかさを増やして腸の働きをよくしてくれる働きがある。
エルゴステロール
シイタケにはエルゴステロールという成分が含まれており、これは紫外線を浴びるとビタミンDに変化する。このビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きがあり、成長期の子どもにも欠かせない栄養素だ。
3. シイタケの旬と食べ方 調理時の注意点

シイタケの旬は春と秋である。シイタケといえば秋というイメージがあるかもしれないが、春にとれるシイタケもとても美味しい。旬にとれた肉厚でかさの開ききっていないシイタケは、シンプルにその味を楽しむのが一番だ。もちろん一年中食べることはできるが、旬の時期にだけ味わえる本当に美味しいシイタケを食してもらいたい。
シイタケの美味しい食べ方
シイタケの美味しい食べ方はなんと言っても生のシイタケをそのまま焼いて食べることだ。網やオーブントースターなどで焼いて、塩や醤油、ぽん酢などをつけて食べる。とても簡単だがこれが一番である。シイタケが苦手な人もいると思うが、これだけ優れた栄養のあるシイタケを食べないのはもったいない。細かく刻んでハンバーグや餃子などに混ぜ込んでしまう方法はオススメだ。これなら子どもでも喜んで食べてくれるだろう。
調理時の注意点
シイタケを料理で使うときは、その1時間くらい前に日の当たる場所に置くと栄養分が増え、旨味も増す。かさを下に軸が上を向くように置くと良い。調理時は洗わずにそのまま使うのが普通だ。洗ってしまうと、シイタケに含まれる栄養や旨みなどの成分が流れてしまうからだ。もし汚れが気になるなら軽く布巾などで拭いてから使うといいだろう。
結論
シイタケは値段が安く手軽に利用できるが、栄養はとても豊富だ。日々の体調が気になる大人や成長期の子どものためにも、シイタケを日々の食卓にあげる頻度を増やしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)
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