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洋梨は冷蔵庫で保存?常温?おいしさ長持ちの保存方法と食べ方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2019年12月13日

洋梨を購入したら、冷蔵庫に入れるのか、常温で保存するべきか迷った経験はないだろうか。実は洋梨は食べごろの時期をある程度調整することができる。洋梨の食べごろ時期の調整と食べたい時期に合わせた保存方法について解説しよう。

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1. 完熟を早くしたいときの保存方法

洋梨は、味・香りなど品質をよくしながら完熟させるために、15℃~20℃前後が最適温度とされている。
買ってきたばかりの完熟前のものは、基本的には新聞紙で包むか紙袋やポリ袋に入れるなどして直射日光を避け、室温で保存して追熟させる。状態にもよるだろうが、2日~1週間ほどで食べごろになるとされる。
室温といっても、季節や日当たり、風通しなど、置く場所の状態によっても差が出やすい。条件次第で熟すスピードも異なるため、2日に一度はチェックすると食べごろを逃しにくいだろう。
一般的に、保存する際の温度を高くすると熟期が早まるため、早く食べたいときには、温かい部屋に置くのが基本だ。しかし、30℃を超える場所で保存すると追熟障害が起こり、肉質もザラザラになって芳香も発しなくなるという。
また、エチレンガスを多く排出する果物の代表でもあるりんごと一緒にポリ袋に入れるとさらに食べごろが早まりやすくなる。食べごろを最も早めたい時にはこの方法をとるとよい。りんごが発するエチレンガスの刺激により追熟が加速するのだが、かなり効果が早く表れるため注意が必要となる。

2. 完熟を遅らせたいときの保存方法

完熟したものは、ポリ袋に入れるなどして冷蔵庫の野菜室に入れる。完熟すると日持ちしないので早めに食べるようにしよう。
基本的には、涼しい場所に置くことで完熟が遅れ保存期間も長くなる。
水分を失わせず湿気を保つように新聞紙などに包んでからポリ袋に入れ、野菜室または冷蔵室で保存すると、3週間~4週間程度長持ちさせる事も可能だ。
さらにこの時、野菜室にりんごが入っていないかの確認は必須だ。りんごなどのエチレンガスを発生させやすい果物と一緒にすると追熟が進んでしまう。それは、成熟開始の情報伝達を行う植物ホルモンがエチレンであるためである。エチレンが洋梨を熟れさせ、成熟が始まるとさらにエチレンが生じるため、追熟は加速していく。
エチレンの作用により、果実の呼吸が盛んになり(クリマクテリック呼吸増大)、洋梨に含まれるでんぷんが分解されて果糖、ブドウ糖などの糖となるとともに、ペクチンのゲル化により、甘みと滑らかさが増加する。
なお、洋梨の2か月~3か月を超えるような長期冷蔵は、その後の追熟や果肉の状態、味などにも影響を及ぼすことが報告されている。また長く冷蔵庫で保存していると、その後常温で保存しても追熟しなかったり、適熟後の日持ちが悪くなったりするなど品質の低下がみられることがあるという。冷蔵庫での保存もしっかりとした管理が必要だ。

3. 洋梨のおいしい食べ方

① 「予冷→常温」でおいしさを増加

洋梨は、「予冷」してから常温保存をすることでおいしさが増すという。
「予冷」とは2℃~5℃程度の低温冷蔵庫に入れることで、洋梨の呼吸を抑制することを指す。予冷後常温に戻すと、呼吸を取り戻して急激にでんぷんが糖分に変わる。常温に出して約2週間後が食べ頃になるといわれている。
また、予冷は2℃~5℃で7日間以上行うことで、追熟の揃いや食味が良くなるが、逆に予冷期間が短いと、揃いが悪く、肉質、食味が劣る場合があるとされる。

② 食べる前に冷蔵庫で2~3時間冷やす

完熟後の洋梨は、冷蔵庫で2時間~3時間程度冷やすことで、甘味をさらに感じやすくなる。洋梨に含まれている果糖は、甘味の強さが異なるα型とβ型の2つの化学構造を持つ。β型はα型に比べて3倍もの甘味があり、果肉を冷やすことによりβ-フルクトースの割合が増え、果物の甘味を強く感じられるようになるという。反対に温めると、α-フルクトースが増えるだけでなく、酸味の濃度が高まるようだ。

③ 適切なカット

洋梨は軸がついている側よりも果頂部の方が甘い傾向にある。食べるときはくし形にカットし、枝側のほうから食べるようにすると甘味をしっかりと感じることができる。

結論

洋梨がたくさん手に入った場合、すべてを同じ条件下で保存すると、ほぼ同時期に全てが完熟してしまう。そんな時には、環境や温度を調整して時間差で完熟させるようにすると良い。数個ずつを室温の高い場所に移動させて順々に完熟させていくと、効率よく長く洋梨を楽しむことができるだろう。

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