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和洋中「テーブルマナー」の勘違いやうろ覚え、うっかりポイント

和洋中「テーブルマナー」の勘違いやうろ覚え、うっかりポイント

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2019年12月27日

フォーマルな会食の場で、マナーを守れているか気になったことはないだろうか。今回は何かと悩みがちな洋食・中華、身近すぎてつい忘れがちな和食の、意外と知らなかったりするテーブルマナーを中心に紹介する。ケアレスミスをしないためにも、一度確認してみよう。

  

1. 洋食

  • ナプキンの使い方...オーダーを終えて前菜が来るまでのタイミングで膝に置き、汚れた手や口を綺麗にするために使う。自分のハンカチやティッシュを使うのは原則NG。食事を終えたら軽くたたむか、適度な無造作感を出してテーブルに置いておくのが「美味しかった」というサイン。
  • パンの食べ方...ちぎって食べる。落ちたパン屑を自分で寄せ集めたりテーブルの下に払うのは不作法。料理のソースにつけて食べるのは余程の高級店やフォーマルな席でない限り許容範囲だが、スープに浸すのは宜しくない。パン用の小皿がセッティングされていないときは、クロスの上に直で置く。基本的にクロスは清潔なものが用意されている。
  • ライスの食べ方...右利きの場合、フォークを右手に持ち替えて食べたくなるがグッとこらえる。フォークを左右持ち替えるのは芳しくない。ナイフで寄せてイギリス式ではフォークの背に、フランス式ではフォークの腹に乗せる。
  • フィッシュスプーンの使い方...右手に持ち、ナイフと同様に扱う。切り分けた料理とソースを一緒にすくって食べることが出来る。
  • スープのすくい方...スプーンを手前から奥へ動かしてすくうのはイギリス式、手前に動かすのはフランス式。
  • 食べる前に料理を全部切ってしまう...アメリカ式のカジュアルな席では可。
  • ティーカップの持ち方...取っ手が片方にしかないものは両手で持つと野暮。取っ手に指を添えるように持ち、輪の中に指を入れない。
  • 落としたカトラリーやナプキン...自分で拾わずスタッフに拾ってもらう。
  • ナイフレストの意味...和食の箸置きのような役目。これがある時は次の料理でもナイフやフォークを変えない。
  • フィンガーボール...片手ずつ指先を洗う。

2. 和食

  • 器による食べ方の違い...大皿は手に取らない。茶碗や椀を手に取る際は両手で持ち上げたのち左手だけ持つ。右手で箸を上から取ったら左手で器を持ったまま箸を支え、右手を滑らせて正しい持ち方に整えてから食す。左利きの場合はこの逆手で。
  • 手皿は不作法...汁気が垂れそうな料理は、小皿や椀ごと持つか懐紙を添えて食べるのが鉄則。
  • 食べる順番...先に食べて欲しいものが左側や手前になるよう計算されている。刺身は左側・天ぷらは手前から等、作り手が後から盛り付けた物から食す。
  • 料理は皿上で一口大に切る...どうしても切れない時は噛み切っても良いが、口元を隠す。一度口をつけたら皿に戻さない。
  • 魚の食べ方...焼き魚や煮魚をひっくり返すのはタブー。表側を食べたら頭や中骨を外して皿の端等にまとめる。はじかみは魚を食べ終えてから。刺身の穂じそ・ねぎ等の薬味は予め醤油に入れて良い。山葵は醤油に溶かさない。
  • 器の蓋...器に手を添え、もう片方の手で取る。水滴は器の上で落とし、裏返しにしてから置く。左側にあった器の蓋は左、右側にあった器の蓋は右、一品で提供された場合は器の奥に置く。蓋同士は重ねず、食べ終わったら器に元の状態で戻す。
  • 箸の扱い...箸置きか盆の縁に置く。箸置きがなければ箸袋で作る。上下返して取り箸にするのはマナー違反。割り箸は横の向きで割り、ささくれが出たら手で取る。使い終わった割り箸は折らずに箸袋に戻し、箸袋の先端を折るか結ぶ。また、柑橘の果汁を絞る際、手でなく箸を使う。
  • 懐紙...上級者の必需品。口元を隠す・魚の骨や果実の種を隠す・手や箸の汚れを拭く・魚の骨を取る際に頭を抑える等々、広く使える。文房具・台所用品・茶道具コーナー等で買える。

3. 中華

  • 器は持たない...汁物でも器を持たずレンゲを使う。麺類は箸でレンゲに麺を入れ、音を立てず汁が飛ばないよう食す。料理を取り分ける時も手に持たない。
  • レンゲの持ち方・使い方...柄のくぼみに人差し指を当て、親指と一緒に支えるように持つのが正式。口に平行の向きで当たるように運び、傾けて料理を入れる。口に対して垂直に当てたり、大きくくわえるのはNG。スープだけを飲むときは箸を置き、右手でレンゲだけを持つ。
  • 円卓...下にある食器にぶつからないよう、時計回りに動かす。料理は立たずに座ったまま取り、誰かが料理を取ったり取り分けている時は回してはいけない。料理を取るのも食べるのも上座の人から。自分が苦手な料理だったり苦手な物が入っていて遠慮する際は、その旨を述べてから次の人へ回すようにしよう。安定性が低く倒れやすい瓶類、使用後の取り皿やグラスなどは置かない。調味料を取ったあとは、きちんと戻す。
  • 料理の取り分け...接待や自分で料理を取るのが困難な人の場合を除き、各自で行う。自分が好きな物だからと取り過ぎないように。茶は隣の人に入れてあげると親切。
  • 小皿は新しいものを...1皿に1品で使う。
  • 茶のおかわりのサイン...油分の多い中華料理は、中国茶がよく進む。中身が見えない陶器製の急須の場合、蓋をずらしたりひっくり返しておくと、店員が気付いた時に入れておいてくれる。
  • 湯呑みに湯と茶葉がそのまま入っている...付いてきた蓋を湯呑み乗せ少しだけずらして飲むと、茶葉が口に入ってこない。もう一度飲むときはそこに湯を入れて蓋をし、茶葉を蒸らしてから飲む。
  • フィンガーボール...中国茶が入っていることがある。洋食同様、片手ずつ洗う。

結論

器の扱い一つでも日本と世界のテーブルマナーには大きな違いがあるので、勘違いやうろ覚え、うっかりしがちなポイントがいろいろとあるのがおわかりいただけたのではないだろうか。とはいえ特別な時だからと肩肘を張り過ぎて、せっかくの食事のおいしさや楽しさがわからなくなってしまってもいけない。普段から身に着けておくように努めるのも大切だ。

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  • 公開日:

    2018年4月23日

  • 更新日:

    2019年12月27日

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