1. 冷凍エビとは?

冷凍エビとは、スーパーなどの冷凍コーナーで売られている冷凍状態のエビのこと。サイズも種類もさまざまあるが、一般的には「全長9cm前後(無頭の場合)」「ブラックタイガー/バナメイエビ」であることが多い。また、「有頭/無頭」や「むきエビ/尾付き伸ばしエビ」のように、形にも色々な種類がある。それぞれの冷凍エビの詳細は、パッケージの商品表示ラベルで確認することができる。
2. 冷凍エビの正しい解凍方法

冷凍エビの解凍は、塩水解凍・氷水解凍・冷蔵庫解凍のいずれかがおすすめ。特に「塩水解凍」では水分の流出を防げるため、ふっくらと美味しいエビ料理が楽しめる。ここではそんな塩水解凍をはじめ、氷水解凍や冷蔵庫解凍といった冷凍エビの正しい解凍方法をまとめて紹介する。
その1.塩水解凍(目安:1時間程度)
- 水をタップリ張ったボウルに塩を入れて溶かす
※塩は「塩分濃度3%程度」になるよう入れる - ボウルに冷凍エビを加えてから冷蔵庫で浸ける
- 1時間経ったら取り出し、解凍具合を確認する
- ザルにあけてキッチンペーパーでよく拭き取る
その2.氷水解凍(目安:2時間程度)
- ボウルに水と氷を入れて氷水を作る
- チャック付きの保存袋に冷凍エビを入れる
- 保存袋ごとボウルに入れて沈める
- 2時間経ったら取り出し、解凍具合を確認する
- キッチンペーパーで水分をよく拭き取る
※保存袋が沈みにくい場合は皿などを乗せる
※途中で氷が解けたら新しく氷を追加する
その3.冷蔵庫解凍(目安:6時間程度)
- トレイやお皿に冷凍エビを広げて置く
- 食品用ラップをしてから冷蔵庫に入れる
- 6時間経ったら取り出し、解凍具合を確認する
- キッチンペーパーで水分をよく拭き取る
3. おすすめできない解凍方法

解凍方法には、前述の塩水解凍・氷水解凍・冷蔵庫解凍のほかにも、流水解凍・常温解凍・電子レンジ解凍などもある。しかし、冷凍エビに流水解凍・常温解凍・電子レンジ解凍をすると、水分が多く出てしまい身が硬くなってしまう。そのため、いずれも素早く解凍できる方法ではあるが、美味しさを重視するなら塩水解凍・氷水解凍・冷蔵庫解凍などを行うほうがよいだろう。
4. 冷凍エビのよくある質問

ここまで冷凍エビの解凍方法を中心に解説してきたが、まだ冷凍エビについて知りたいこともあるだろう。そこで最後に冷凍エビに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.冷凍エビにはどんな種類が多い?
市販の冷凍エビには、車エビ・甘エビ・伊勢エビなどさまざまな種類があるが、一般的には「ブラックタイガー」と「バナメイエビ」の2種類が多く出回っている。ブラックタイガーはプリッとした食感とエビらしいうま味が特徴で、エビチリやエビフライなどに向いている。また、バナメイエビはソフトな食感と甘みが特徴で、揚げ物(フリット)やサラダ、パスタの具材などに向いている。
Q2.解凍したエビは再冷凍できる?
市販の「冷凍エビ」を解凍したら、その後は再冷凍せずに早めに食べるほうがよい。この理由は解凍と冷凍を繰り返すうちに、水分やうま味が抜け出てしまうからだ。実際、商品によっては「いったん解凍したものを再冷凍すると品質が変わることがありますので、再冷凍は避けてください。」といった注意書きもされている。そのため、冷凍エビを解凍する際は、使う分だけを取り出そう。
Q3.シーフードミックスも塩水解凍できる?
小エビ・イカ・アサリなどがたっぷりと入ったシーフードミックス。そんなシーフードミックスも冷凍エビと同じように、「塩水解凍」が可能となっている。やり方もほとんど同じで、まずはボウルに塩分濃度3%程度の食塩水を作る。それから、ボウルに使う分のシーフードミックスを加えてから、1時間程度漬けておこう。最後に、キッチンペーパーでしっかりと水分を取ったら完了だ。
結論
保存しやすくて便利な「冷凍エビ」。そんな冷凍エビは、塩水解凍・氷水解凍・冷蔵庫解凍のいずれかで解凍するのがおすすめだ。特に塩水解凍であれば、プリッとした生エビに近い食感を楽しむことができる。解凍に少なくとも1時間程度かかってしまうという難点はあるが、せっかくのエビ料理を美味しく食べるためにも、ぜひ塩水に浸けるなどしてエビを解凍しよう。