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【管理栄養士監修】あずきのカロリーと糖質|栄養図鑑

【管理栄養士監修】あずきのカロリーと糖質|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年9月 4日

仕事が忙しい時に餡子ものと日本茶で一服すると、頭も心もスッと落ち着いてくる。餡子の原料はあずき。赤飯にも利用されるが、甘い餡を使った和菓子の状態でお目にかかることの方が多い。そこで、餡の原料であるあずきと、餡を利用した和菓子などのカロリーと糖質量を実際に見てみよう。

  

1. 茹であずきのカロリーと糖質量

あずきは単体で食べるというよりは、主に、赤飯や和菓子の餡として食べることが多い。そこで、まずは茹でたあずきのカロリーと糖質量を見てみよう。参考までに、乾物の値も並べておく。
(※[ ]の中は100gのカロリー、糖質量の順。以下同じ。)

◎あずき(茹で)[143kcal、19.8g]
※あずき(乾)[339kcal、46.7g](参考)

乾物のあずきをそのまま食べることはないが、こうして見てみると、乾物の状態ではカロリーも糖質量もかなり高いことがわかる。
これを茹でて食べるわけだが、茹でると水分が含まれるので、乾物に比べるとカロリーも糖質量も低くなる。ただ、これに砂糖を足して餡にした時に、糖質量がぐんと増し、カロリーも高くなるのだ。

2. 餡のカロリーと糖質量

では、あずきを餡にすると、カロリーと糖質量がいったいどのくらい増えるのか。種類別に見てみよう。

◎あずき(こし餡)[155kcal、26.0g]
◎あずき(つぶ餡)[244kcal、54.7g]
◎あずき(さらし餡)[385kcal、54.0g]
◎あずき(茹であずき缶詰)[218kcal、47.7g]

餡はそれぞれで作る工程が違う。
こし餡は、あずきを茹で、裏ごしして皮を取り除き、砂糖を加えて練り上げたもの。
つぶ餡は、あずきの皮を破かないように茹で、砂糖を加えて潰さないように練ったもの。
さらし餡は、こし餡を乾燥粉末化したもので、水を加えて火にかけるとこし餡の状態になる。お汁粉もすぐに作ることができる。茹でる必要がないので便利だ。
よく、大福餅などの和菓子を食べる時、こし餡派かつぶ餡派かで話が盛り上がることがあるが、こうやって数字を見ると、つぶ餡の方がカロリーも糖質量も高めと思われる。しかしこの値は、つぶ餡が砂糖入りで計算されているのに対し、こし餡は砂糖なしで算出されている。無論実際には、砂糖が添加された状態のこし餡を食べるので、こし餡とつぶ餡の糖質量はさほど変わらないのだ。

3. 「餡+餅」のカロリーと糖質量

あずきといったら、餡子。餡子といったら、餅類だ。大福餅をはじめ、桜餅、草餅など様々な種類があり、その美味しさは甲乙つけがたい。基本は、餅米と餡子の組み合わせなので、カロリーと糖質量は種類によってそれほど違いはない。

◎大福餅(2個で100g)[236kcal、50.4g]
◎桜餅(関西風・2個)[200kcal、44.4g]
◎草餅(2個)[230kcal、50.2g]
◎柏餅(2個)[206kcal、45.0g]
◎串団子(2本で100g)[202kcal、44.4g]

どの種類も、1個(1本)はおよそ50g。たとえば大福餅を見てみると、1個を食べる場合は上記の数値を半分にして、カロリーは118kcal、糖質量は25.2gとなる。これは一見、高そうに思われるが、おやつとして食べる時、ショートケーキ1個(100g)は332kcalで、糖質量はなんと44.1g。ショートケーキも大福餅も、食べる時はどちらも1個を食べる。だとしたら、大福1個の方が断然、低カロリー、低糖質量だ。よく、おやつに甘いものが欲しい場合は和菓子の方がオススメだ、と耳にするが、実際に数値を見てみると、なるほどと納得がいくのではないだろうか。

4. 餡を使った菓子などのカロリーと糖質量

あずき(餡)を使った和菓子は種類が多く、それぞれ歴史が深いが、まずは水ようかんのカロリーと糖質量から見ていこう。1個(1杯)分の値とともに、他の種類と比較する上で、100g換算の値も併記した。

◎水ようかん(100g換算)[171kcal、37.8g]
◎水ようかん(1個分60g)[103kcal、22.7g]

100gあたりのカロリーは171kcal、糖質量は37.8gだが、1個はだいたい60gなので、水ようかん1個を食べると、カロリーは103kcal、糖質量は22.7gとなる。餡が主体なので糖質量は高いが、カロリーは低めだ。
同じようにして、100g換算にしたものと、1個分(または1杯分)の値を、カロリーや糖質量が多そうな順に並べてみたので、比較してほしい。

◎ぜんざい(100g換算)[194kcal、39.3g](汁粉78g、餅22g)
◎ぜんざい(1杯分180g)[350kcal、70.8g](汁粉140g、餅40g)

◎餡入り生八つ橋(4個で100g)[280kcal、61.4g]

◎餡パン (1個分100g)[280kcal、47.5g]

◎中華まんじゅう《あんまん》(100g換算)[280kcal、48.5g]
◎中華まんじゅう《あんまん》(1個分80g)[224kcal、38.8g]

◎たい焼き(100g換算)[221kcal、46.6g]
◎たい焼き(1個分90g)[199kcal、41.9g]

◎どら焼き(100g換算)[284kcal、55.6g]
◎どら焼き(1個分70g)[199kcal、38.9g]

◎今川焼き(100g換算)[221kcal、46.4g]
◎今川焼き(1個分70g)[155kcal、32.6g]

◎もなか(100g換算)[285kcal、62.5g]
◎もなか(1個分40g)[114kcal、25.0g]

このように並べてみると、ぜんざい1杯分のカロリーと糖質量が圧倒的に高い。また、京都名物の「生八つ橋」は、餡を包む生地自体も甘いので、かなり高めだ。一度に4つは軽く食べられそうなので、注意が必要。逆に、今川焼きが意外とカロリーが低いことに注目を。1つ食べると満足できるので、メタボ世代のおやつとしてはよいかもしれない。
餡パン1個はやはり糖質量が高めだが、これはおやつというよりは、食事の一部となる場合が多いので、一緒に食べるものでカロリーなどを調節したい。

結論

日本では古代より、赤い色は災いを避けたり邪気を祓ったりする力があるとされてきたため、祝い事の時に赤いあずきを利用した赤飯を食べたりしたが、最近はコンビニで赤飯のおにぎりや和菓子が簡単に手に入るようになり、あずきを身近に食べることができるようになった。ケーキなどの洋菓子よりも、和菓子の方がカロリーも糖質量も低いことがわかったので、小腹がすいた時、メタボが気になる世代のおやつは和菓子をチョイスして、ついでに厄払いもしてしまおう。

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  • 公開日:

    2018年9月 5日

  • 更新日:

    2020年9月 4日

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