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解凍したカレーの再冷凍はNG?正しい冷凍の知識と保存のコツを解説

解凍したカレーの再冷凍はNG?正しい冷凍の知識と保存のコツを解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

2020年11月 6日

一般的に「一度解凍したカレーは再冷凍しないほうがよい」といわれている。この理由は冷凍と解凍を繰り返すうちに、「ウエルシュ菌」などが増加して食中毒のリスクが高くなるからだ。そこで重要になるのは、最初の冷凍時に使いやすいように冷凍することである。今回はカレーの再冷凍の注意点から始まり、食中毒の特徴、カレーの冷凍保存のコツなどについて詳しく解説する。

  
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1. カレーは再冷凍しても大丈夫?

カレーの再冷凍がおすすめできない理由は主に二つある。一つは冒頭でも説明したとおり、カレーの冷凍と解凍を繰り返すと食中毒のリスクが高くなるから。また、もう一つは食材の組織が壊れるなどして味や食感が悪くなるからだ。以下ではそれぞれについて詳しく解説する。

理由1.食中毒のリスクが上がる

カレーに多い「ウエルシュ菌」などの細菌は、-10℃以下の環境では活動を停止する。しかし、冷凍しても死滅するわけではないため、解凍により-10℃以上の環境になれば活動を再開する。再冷凍すれば再び細菌の活動は停止できるが、1回目の冷凍時よりも細菌量は増えている可能性が高い。特にウエルシュ菌の場合、100℃以上で加熱しても死滅しない耐熱性芽胞を形成するため注意が必要である(※1)。

理由2.味や食感などが悪くなる

自宅で行う冷凍保存(ホームフリージング)の欠点の一つに「緩慢冷凍」になりやすいことが挙げられる。緩慢冷凍とは「急速冷凍」の対義語であり、食品・食材がゆっくりと凍ることを意味する。緩慢冷凍になった食品の組織は壊れてしまうため、解凍時には水分が出てしまい味や食感などが悪くなる。冷凍を繰り返すとさらに組織は壊れてしまい、美味しくなくなる可能性がある(※2)。

2. ウエルシュ菌による食中毒の特徴とは?

ウエルシュ菌は人間の大腸にも棲みついている常在菌の一種で、食品では肉類や魚介類を汚染することが多い。また、嫌気性菌という酸素を嫌うタイプであり、熱に強い耐熱性芽胞を形成することが特徴だ。要するに酸素が少なく、肉類が多いカレーなどの煮込み料理は好条件の環境なのだ(※3)。

また、ウエルシュ菌に汚染された料理を食べて食中毒を起こす場合、通常は喫食後6~18時間以内に腹痛や下痢などの消化器症状を引き起こすとされている。なお、食中毒によくみられる嘔吐や発熱などは少ないという。症状は一般的に軽く、1~2日程度で改善する場合が多いそうだ(※4)。

3. 再冷凍しない!カレーの上手な冷凍保存3選

カレーは冷凍・解凍を繰り返すと、食中毒のリスクや品質の劣化を招く恐れがある。これを防ぐには、必要分を解凍できるよう一回目の保存で小分けにするのがポイント。ここではカレーの小分け保存のテクニックを紹介する。

冷凍方法1.チャック付き保存袋

オーソドックスなカレーの冷凍保存法は、チャック付きの保存袋に入れるというもの。一食分サイズの小さな保存袋に入れて冷凍することで、カレーの解凍しすぎを防ぐことができる。また、冷凍する際はできるだけ薄く広げるのがポイントだ。素早く冷凍できるため品質の低下なども防げる。

しかし、中には「大量のカレーを一気に保存したい」という人もいるだろう。その場合は大きめの保存袋に入れて冷凍してもよい。ただし、冷凍保存時はできるだけ薄くしておくのが重要になる。薄くしておけば使用する際に、必要分だけを保存袋から折って取り出すことができる。

冷凍方法2.製氷皿や卵のパック

より簡単にカレーを冷凍保存したいなら、氷を作る「製氷皿」や洗った「卵の空のパック」を使うのもおすすめだ。冷ましたカレーを容器に移して、そのまま冷凍庫で保存する。その後、凍ったら保存容器や保存袋に移しておけばよい。使うときは必要な分だけを解凍すればよいため、非常に使い勝手がよいのが特徴である。カレー風味の料理を作りたいときにも便利なのでおすすめだ。

冷凍方法3.ランチボックスや納豆のパック

氷サイズのカレーだと小さすぎて不便と感じるなら、100円ショップなどに売っている小型の「ランチボックス」や洗った「納豆の容器」などを使うとよい。カレーを冷ましたらラップを敷いたこれらの容器に入れて、そのまま冷凍庫で保存するだけ。いずれもフタつきなので重ねて保存でき、サイズも丁度いいので便利である。ラップを敷けば再利用も可能なので、おすすめの保存方法といえる。

結論

今回はカレーの再冷凍について詳しく説明したが、基本的にいずれの食品・料理も再冷凍はおすすめできない。これは家庭で調理したものに限らず、市販の冷凍食品にも共通している。一度解凍してしまうと食中毒のリスクや品質の低下を招く可能性が高いので「解凍したら食べ切る」を徹底しよう。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2018年9月12日

  • 更新日:

    2020年11月 6日

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