1. バターの保存方法の早分かり!

バターの保存は、基本的に冷蔵庫か冷凍庫に入れて行う必要がある。また、それぞれの保存方法で特徴が異なるため、まずは以下にその特徴や保存期間の目安をまとめておく。
- 冷蔵保存:バターの基本的な保存方法。開封後は2週間程度保存ができる
- 冷凍保存:バターを長期保存できる方法。開封後は1か月程度保存ができる
なお、バターのパッケージには賞味期限(美味しく食べられる期間)が記載されているが、これはあくまでも「未開封のもの」である。未開封のバターを正しい方法で保管すれば半年程度は持つが、開封してしまうと酸化しやすくなり、風味も失われやすくなるため早めに食べるようにしよう。
2. バターの冷蔵保存のやり方とコツ

バターの保存方法は冷蔵保存が基本である。ただし、そのまま紙箱や銀紙(硫酸紙/アルミパーチ)に入れて保存するより、いくつか工夫するほうが長く美味しく保存できる。そこで正しい冷蔵保存のやり方とコツなどを確認しておこう。
バターの冷蔵保存のやり方
- 使用したバターを銀紙にキレイに包む
※銀紙には酸化や乾燥を防ぐ効果がある - 銀紙を包んだ上からさらにラップで包む
- バターケースなどに入れて冷蔵庫で保管する
バターの冷蔵保存のコツ
バターを保存するときには、酸化・乾燥・ニオイ移りなどを防ぐのが重要になる。「銀紙で包んでから紙箱に入れて保存する」という人もいると思うが、美味しく保存するために銀紙の上からラップで包んで、密閉性の高いバターケースで保管するようにしよう。なお、銀紙が破れてしまったら無理に使う必要はないので、キレイなアルミホイルや食品用ラップで包むようにしよう。
3. バターの冷蔵保存のやり方と解凍方法

バターは冷蔵保存だけでなく、冷凍保存することも可能だ。冷凍保存にすると冷蔵保存よりも長期保存ができる。また、冷凍保存の場合はバターをカットしてから保管するのが一般的であり、使い勝手がいいのもポイントだ。以下で冷凍保存と解凍方法それぞれのやり方を確認しておこう。
バターの冷凍保存のやり方
- バターを適当な大きさにカットしておく
- 切ったバターをそれぞれラップに包む
- 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保管する
冷凍したバターの解凍方法
冷凍したバターを解凍してから使いたい場合は、冷蔵庫に入れておき自然解凍させるとよい。また、炒め物などに使う場合には、冷凍したバターをそのまま使うことも可能だ。なお、一度解凍したバターの再冷凍はおすすめできない。再冷凍すると品質が悪化して、風味が悪くなってしまう。
4. バターの常温保存は可能?

バターの常温保存はNGである。バターの融点(溶け出す温度)は28~33℃とされているが、20℃前後になると柔らかくなり形が崩れやすくなる(※1)。また、バターが溶けて油分が分離すると元の状態には戻らず、カビも生えやすくなってしまう。このことから、バターの常温保存は避けたほうがよい。バターを常温に出しておくのは、調理直前に必要な分だけにしておこう。
結論
どの家庭にも置かれていることが多いバターは、正しく保存することでより美味しい状態を保つことが可能だ。また、バターの保存方法には冷蔵保存だけでなく、冷凍保存という選択肢もある。準備の手間や使い勝手のよさ、保存期間などが異なるので、用途などに合わせて保存方法を使い分けるとよさそうだ。
【参考文献】
■※1:家政学雑誌「バターおよびマーガリンによるバタークリームの物理的性質と外観の関係」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1951/32/5/32_5_339/_pdf
■※1:家政学雑誌「バターおよびマーガリンによるバタークリームの物理的性質と外観の関係」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1951/32/5/32_5_339/_pdf