1. ハッシュドビーフの作り方、の3つのコツ

牛肉を赤ワインやウスターソースに漬ける
赤ワインに漬け込んだ牛肉は、保水性が増して繊維がやわらかくなり、肉の臭みが消えて風味がよくなる。また、ウスターソースをプラスして肉に下味をつけるのもおすすめだ。ハッシュドビーフを長時間煮込まなくてもコクが出て、本格的な仕上がりになるという。
玉ねぎをじっくり炒める
きつね色になるまで炒めた玉ねぎは、甘みと旨みが凝縮し、ハッシュドビーフにコクや深みを加えてくれる。少し手間をかけるだけで、洋食屋で食べるような仕上がりに近づけることができる。
仕上げは強火で
デミグラスソース、ケチャップ、ウスターソースなどを加えて煮込んだあと、最後に強火で煮詰めることで深みのある味になる。一気に加熱し、好みの濃度になったら完成だ。
2. ハッシュドビーフは隠し味でさらに美味しくなる

赤みそ
みそを少量加えると、ハッシュドビーフの旨み、コク、まろやかさがアップする。赤みそがない場合は、白みそ以外であれば、ほかの味噌でも構わない。
カラメルソース
砂糖と水を鍋で茶色くなるまで煮詰めて火からおろし、熱湯をそそいで全体が合わさったらカラメルソースの完成だ。仕上げに加えると、香ばしい風味とコクを出すことができる。代わりに黒砂糖を加えてもよい。
インスタントコーヒー
ほろ苦いコーヒーは、料理のコクをアップさせる効果がある。カレーの隠し味にインスタントコーヒーを使うという話は、耳にしたことがあるだろう。美味しく仕上げるコツは、入れすぎないことにある。コーヒーとわからないくらいの量を入れるようにしよう。
はちみつ
デミグラスソーススやウスターソースを入れるタイミングで、はちみつを少量加える。ソースに甘みとコクを与えることができる。
醤油
醤油は、甘み、塩味だけでなく、酸味、苦み、旨みすべてを併せ持つ万能調味料である。仕上げにほんの少し加えるだけで、味に深みと香りをつけ、コクが出る。ごはんによく合う和風味のハッシュドビーフは、子どもから大人まで人気の味付けだ。
チョコレート
仕上げに加えると、チョコレートの苦み、甘み、香りがハッシュドビーフをワンランク上の味に仕上げてくれる。ミルクチョコレートやビターチョコレートなど、使う種類によっても仕上がりが変わるので、好みによって使い分けるとよいだろう。
3. ハッシュドビーフのごはんもひと工夫

ガーリックライス
フライパンにバターを熱し、ガーリックチップとごはんを入れて炒め、塩、こしょうで味付けをする。または、ボウルに熱々のごはん、バター、フライドガーリックを混ぜ合わせ、塩、こしょうで味付けしてもよい。最後に刻みパセリをふると、彩りよく仕上がる。にんにくが効いたごはんは、驚くほどハッシュドビーフとよく合う。
ワインライス
スペシャルな祝いごとには、見た目も豪華なハッシュドビーフを作ろう。耐熱ボウルにごはん、赤ワイン少々、顆粒コンソメを混ぜ合わせ、上にバターをのせてラップをせずに電子レンジ(600w)で30秒~1分加熱する。最後によく混ぜたら完成だ。お椀を使って型抜きして盛りつけると、さらに綺麗な仕上がりになる。
サフランライス
鮮やかな黄色が食欲をそそるサフランライスは、カレーだけでなくハッシュドビーフとも相性抜群だ。米を研ぎ、普段通りの水加減で炊飯釜を準備する。サフランを加えて20分ほど置き、色が出たら全体をかき混ぜて炊く。バターや塩を入れて炊くと、ごはんの美味しさが引き立つのでおすすめだ。
オニオンバターライス
玉ねぎの甘みが際立つライスは、ハッシュドビーフをさらに美味しくする。米を研いで、玉ねぎを粗みじん切りにし、炊飯器に米、玉ねぎ、顆粒コンソメ、バター、塩、こしょうを入れよう。あとは目盛りまで水を注いで炊きあげるだけでOKだ。仕上げにバターを入れて混ぜ合わせたらできあがり。残ったごはんは、オムライスやドリアにアレンジしてもよいだろう。
結論
誰でも手軽に作れるからこそ奥が深いハッシュドビーフ。手順やコツをおさえるだけで、驚くほど美味しく仕上げることも簡単だ。隠し味もさまざまで、自分好みの味を見つけるのも楽しいだろう。ぜひ、いろいろな味つけに挑戦して本格的なハッシュドビーフを作ってほしい。