1. 時間が経っても固くならない焼肉の作り方

自宅で焼肉をした際、肉が固いと感じたことはないだろうか。とくに、焼いてから時間が経過した焼肉は固くなりやすい。焼肉弁当にするなら、時間が経っても固くならない焼肉の作り方を身につけておきたいところだ。「上質で高級な肉を使う」「焼き加減に気を配る」などいろいろ方法はあるが、今回は下味と下ごしらえに注目する。以下に、焼肉を柔らかく仕上げる方法をまとめたのでチェックしていこう。
・下味を漬け込んで柔らかく仕上げる
まずは、あらかじめ下味をつけておき肉を柔らかくする方法だ。焼肉用の肉を柔らかくするためには「酵素」の力を利用していく。酵素が含まれるのは、玉ねぎや舞茸など。これらの食材を下味に使用し、肉にしっかり漬け込んでみよう。玉ねぎはすりおろして、醤油やごま油・塩コショウなどの下味と一緒にする。舞茸も同様に、刻んで肉の下味と合わせておく。どちらの食材も付け合せにぴったりなので、そのまま肉と一緒に焼いてもよい。一晩じっくり漬け込めば、肉が柔らかくなるだろう。固くならない焼肉弁当を作るために、ぜひ試してほしい。
・道具を使って柔らかく仕上げる
次は、下ごしらえの段階で柔らかくする方法を見ていこう。すでに自宅で実践済みの人も多いかもしれないが、包丁の背やミートハンマーなどを使って肉を叩き、繊維を壊して柔らかくしていく。こうすることで固くならない仕上がりとなり、美味しい焼肉が作れるのだ。ステーキ肉に使われるこの方法は、焼肉用の肉に使用すると少々衝撃が強すぎるため、力加減には気をつけよう。叩きすぎると肉が裂けてしまうだけでなく、焼いた際に旨みが逃げていくこともある。
2. 焼肉弁当の温め方

焼肉弁当を職場や出かけ先に持参して、電子レンジを使用して温めることは多い。そのときに使える温め方を紹介しよう。
・温め時間に細心の注意を
基本的に、肉料理の温め方は加減が難しい。焼肉弁当であれば肉を使用しているため、温めすぎると肉が固くなったり、水分が蒸発してカリッとしたり美味しさが損なわれる。ポイントは温め時間を見極めること。焼肉弁当の量によって時間は異なるが、家庭用電子レンジ(500~700W)を使用して1~1分半が目安となる。このとき、弁当のふたを外してラップに替えると蒸気を逃がさずふっくらと温まる。温めすぎたと感じた際は、加熱途中でも弁当を取り出そう。様子を見ながら温めるのがおすすめだ。
・水分を足す温め方もおすすめ
加熱しすぎると、焼肉弁当の水分が失われる。さらに弁当は作ってから時間が経つと、パサパサとしてしまいがちだ。そのため、温めの前に少しだけ水を足す方法もおすすめしたい。とはいっても、肉そのものに水分を足すわけではなく、ついているごはんに水分を足す方法だ。ごはんに水を数滴加えてラップをし、加熱する。蒸気をわざと発生させて温めることにより、肉が柔らかくなる。温め時間と同様、足す水分量には気をつけたいところだが、すぐに実践できる。ぜひ試してほしい。
3. おすすめしたい焼肉弁当の付け合せ

焼肉弁当のメインである焼肉を作ったら、相性のよい付け合せも添えたいところだ。肉と付け合せるものは野菜をメインに。弁当向きの野菜を使った付け合せを紹介しよう。
・焼肉店でも人気の副菜、ごま油香る「ナムル」
韓国の定番料理として人気の高いナムル。焼肉専門店でもよく見る付け合せで、肉との相性はバツグンだ。ナムルは塩とごま油、材料となる野菜を混ぜて作る。ほうれん草やもやし、ニンジンなどが一般的なナムルの材料。焼肉の付け合せに選べば、弁当の彩りと栄養バランスがよくなるだろう。肉とごはんを合わせて、ビビンバ風弁当にするのもおもしろい。
・肉が柔らかくなる食材を付け合せに
せっかくなら記事前半で紹介した、肉を柔らかくする酵素が入った食材を選んでみてはいかがだろう。玉ねぎや舞茸がその例だ。すりおろした玉ねぎはそのまま焼肉のタレとして、舞茸はソテーにしてみよう。肉は柔らかくなり、野菜やきのこの栄養がプラスされるためおすすめだ。
結論
しっかりと味付けされた柔らかな焼肉。これを美味しい弁当にするにはほんの少しの工夫が必要である。ちょっとしたひと手間だけで家族も驚くほど美味しく仕上がるため、ぜひ試してほしい。休日に焼肉弁当を作って、家族と屋外ランチをするのも楽しいだろう。