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【管理栄養士監修】ラードのカロリーと栄養素|栄養図鑑

【管理栄養士監修】ラードのカロリーと栄養素|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2020年3月27日

基本的に豚の背脂から作るラード。別名、豚脂(とんし)と呼ばれている。ラードの種類は100%豚脂の純製ラードと、主体は豚脂だがパーム油や牛脂をブレンドした調整(精製)ラードの2つだ。シューマイや炒め物、スイーツなど、幅広く使えるラードだが、カロリーが高そうと思っている人も多いのではないだろうか。今回は、ラードには実際どれくらいカロリーがあるのかを紹介しよう。

  

1. ラードのカロリーを知ろう

とんかつなどの揚げ物料理や点心、ラーメンのスープといった幅広い料理に使用されているラード。真っ白なビジュアルが印象的だ。家庭ではサラダ油やオリーブオイル、ゴマ油などを使っているので、ラードをよく知らないという人もいるだろう。

とんかつ専門店や精肉店のフライを食べたときに、サクサクとして美味しいと感じた経験がある人もいるだろう。サクサクとした食感に仕上がるのは、ラードを使用しているからだ。とくに揚げたては美味しく味わえる。しかし時間が経つにつれ、油っぽく感じやすくなってしまうのだ。これはフライの温度が下がると固まりやすくなり、表面が脂身に覆われてしまうから。揚げたての状態で食べることが少ないスーパーのお惣菜や、お弁当のおかずにはサラダ油が向いているという。

豚の背脂と聞くとカロリーが高そうと想像しがちだが、実際はどのくらいなのだろうか。食品成分表に記載されている純正ラードのカロリーは、100gあたりで941kcalである。サラダ油やオリーブオイルは100gあたり921kcalなので、それほど大きな差異はない。いずれも食用油なので、1gあたり約9kcalである。ちなみにゴマ油・菜種油・パーム油・ココナッツオイル・コーンオイルも、すべて共通している。

2. ラードに含まれる栄養成分

料理にコクをつけたり風味を出したりするラード。沖縄名物のサーターアンダーギーの揚げたてがサクッとしているのは、ラードを使用しているからだ。純正ラードの栄養成分は脂質のみである。

脂質は糖質・たんぱく質と同じ三大栄養素のひとつだ。その中でも最もエネルギーが高く、身体を動かす原動力になっている。また水に溶けない有機化合物なので、脂肪を体内に蓄えることができる。エネルギーの産生や、体温の保持、脂溶性ビタミンの吸収を促したりする。

調整ラードの場合は牛脂などが含まれており、レチノール(ビタミンA)やビタミンE・Kといった成分を摂取できる。レチノールは皮膚や粘膜を正常に保つ働きや、免疫力を高めてウイルスなどから身体を守る効果が期待できる。ビタミンEは身体に害を与えやすい活性酸素から身体を守り、ビタミンKは血液凝固に関わる働きや骨の健康を保つ効果があるという。

3. ラードをカロリーオフして味わえるのか

チャーハンや野菜炒めなど、中華料理にも使用されることが多いラード。パン屋さんでは、生地に混ぜてサクサク食感を出しているお店もあるそうだ。先述したようにカロリーは、1gあたり約9kcal。カロリーオフして食べたいなら、ラードを吸収しやすいフライ類は避けるべきだろう。量自体を控えめに使用することが、カロリーを抑える近道だ。

ちなみにほかの油とカロリーは同じだが、ラードのほうが酸化しにくいというメリットがあり、揚げ物などによく利用されている。酸化と聞いてもピントこないかもしれないが、極端にいえば鉄がさびるように人の身体も健康が維持できにくくなるとイメージしてほしい。

結論

ラードのカロリーや栄養成分、特徴について紹介してきたが、理解を深めてもらえただろうか。ちなみにラードは昔、薬として利用されていたという。沖縄で発熱すると塩とラードを混ぜたものを背中に塗っていたそうだ。また南アフリカ共和国・北部にある農村でも同じようにしていたらしい。

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  • 公開日:

    2019年3月16日

  • 更新日:

    2020年3月27日

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